俺たちの「価値」を言葉にしてみる
あんたは、あんた自身で生きて行けって言われたらどうする?
俺たちオッサンの誰もが思うことがあると思う。
それは、今の仕事は自分を必要としているのか?ってことだ。
ある程度の組織で動いていると、必ずしも自分でなければ成り立たないって仕事ばかりじゃなくなってくる。
事務的なルーチンワークだったり、いわゆる手続きをこなさなければなかったり、俺たちの仕事ってやつは、わりかしそういう「雑務」にまみれているってのが現実だよな。
そんな作業をしている時、ふと思ったりする。
「あり?俺、今ここにいる必要ある?」ってね。
今回は、ちっとばかし自分のが必要とされるために大事なことってなんなのかを考えてみる回だ。
ち~っとめんどくさいけれど、つきあってくれよな。
自分の価値ってやつを「言葉」にするってこと
仕事ってやつは、どこかの誰かに自分の創意工夫によって価値を届けるってのが本質だよな。
そいつが、サラリーマンをしていると、「俺の時間を切り売りした対価」ってなる瞬間がどうしてもある。
俺たちの命が限りある時間を過ごしている以上、その時間の使い方ってのはものすごく重要だ。
その重要な時間を使って仕事をしているのだから、それに対する対価ってやつを求めてしまうのは、まあ、普通の感覚の部類なのかもしれない。
でも、俺たちの時間がどれだけ貴重かって話と、俺たちが何の価値を作り出せているかってのは、意味というか軸が違う話だよな。
俺たちのお客様にとっては、俺たちの命がどう使われようと関係がなくって、お客様の命がどう効率的に使われるかだとか、もっとシンプルに言えば、「得かどうか」が興味の対象なんだよな。
そうなってくると、お客様は無数の選択肢の中から、俺やあんたに対して仕事を頼むという選択をしてくれる必要がある。
この場合のお客様ってのはあんたの上司だったり、直接あんたに頼み事をしてくれるヒトってことな。
そのヒトたちが俺やあんたを選ぶために必要なもの。
そいつが俺やあんたの「価値」ってやつなんだよな。
ところが、この「価値」ってやつを誰かが見つけるってのは、非常に手間のかかる面倒くさい作業だ。
あんたも周りの仲間たちを見渡して、「○○さんは□□が得意」という感じで即答できるケースって案外レアなんじゃないだろうか?
でもその個人のキャッチフレーズって、あんたを知らない誰かにあんたの価値を伝えるためにはとっても必要なことなんだよな。
あんたのキャッチフレーズを考える時に必要なこと
俺たちが必要とされるために俺たちの価値をわかりやすいように表現しておくのが大切なのは、「まあ、そうかなぁ」くらいには思ってもらえると思う。
だとすれば次に考えなければならないのは、俺たちの価値ってやつが誰にとってどんな価値を提供するものなのかを整理するってことだよな。
例えば、あんたが今取り組んでいる仕事があるよな。
その仕事で、誰がどんなふうに喜んでくれているのかってやつを想像してみよう。
毎月の締め作業をしていたとするよな?
その締め作業そのものは、誰も喜んでくれる仕事じゃないと思ったりするじゃんか?
でも、その締め作業が会社全体の損益を確定するための作業だってのはわかる。
なので、黙々と誰が喜ぶかわからない作業に取り組むわけだよな。
そこで、ちょっと視点を変えてみる。
会社全体の損益が確定することで、喜ぶのは誰か?
社長を始めとする幹部社員は、自分の責任を果たせたかどうかが明確に数字になることに価値を見出すだろう。
会社の取引先は、取引先が取引するに値する会社なのかどうかを客観的な数字で捉えることは何よりも重要な価値を見出すだろう。
会社のモノやサービスを買ってくださるお客様は、健全な会社なら継続的にモノやサービスを提供し続けてくれるということを客観的に捉えるための基礎値になるかもしれない。
そうやってたどっていくと、あんたの作業が色んな人に価値を提供しているのがわかると思う。
そうなったときに、巡り巡ってあんたの価値を最終的に活用するヒト。
つまりはコンシューマに視点を置くのが俺たちのキャッチフレーズの源泉に置いておくと良いんじゃないかと思ったりするんだよね。
例えばシステムエンジニアの俺としては、「あんたの『ちょっと便利』一緒に考えませんか?」だとかさ。
そんなふうに、あんたの価値ってやつが巡り巡っていく姿。
ちょっと想像してみても良いんじゃなかろうか?
なあ、あんたはどう思う?
俺たちの価値ってやつは、きちんと誰かに伝えることができると思うかい?
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