カーシェアの先にあるもの
シェアリングエコノミーって言葉、あんたも最近よく聞く言葉になってきたよな?
洋服に自転車、自動車、洋服まで。ありとあらゆるものを「所有しない」という選択肢が広がってきている。
日本、特に都心における収納スペースの問題は深刻だ。
なんつっても土地が高い分、俺たちが暮らしていくためのスペースを確保するためには、所有するものを極限まで減らしていかないと文字通り「足の踏み場もない」って状況に陥ってしまう。
そんな中で、所有しないシェアリングエコノミーってのは必然的に生まれてきたサービスなのかもしれないな。
今回は改めてそのシェアリングエコノミーがどんな感じになっているのかを調べてみる回だ。
その先にあるスッキリライフを目指していこうぜ。
カーシェアという選択肢
シェアリングエコノミーと言えば、カーシェアを思い浮かべるやつも結構いると思う。
車こそ、でっかくて、維持費もかかって、運用費もかかるものの代表格だもんな。
例えば、重量税だけで3万弱持ってかれちまうし、ガソリン代だって、使い方にもよるが、年間1万キロを走るとして、平均燃費を10km/lとすると、単純計算1000リットルのガソリンを使うことになる。
だいたい今1リットル140円とすれば、年間14万円かかるってスンポーだ。
さらに保険代も馬鹿にならない。ざっくり年間5万くらい。
つまり維持するだけで年間22万持ってかれるわけだ。
それに加えて車そのものの代金もあるよな。
ざっくり150万円の車を10年間使い続けるとして、1年辺り15万円。
それも加えて考えるんなら、年間37万円なりだ。
それに対して、カーシェアを覗いてみる。
タイムズカーシェアあたりを覗いてみよう。
月額880円に加えて、ミドルで15分ごとに330円。
仮に、毎日1時間使うとして、1日1,320円ってことだな。
で、これを毎日365日使うとして、1,320円×365日=481,800円
月額880円はそのまま利用料に転用できるようなので、これで全てってわけだな。
なかなかいい数字だ。
毎日は使わないよなぁってんなら200営業日くらいは乗るかって計算をすると1,320円×200日=264,000円とカーシェアのほうが割安になってくる。
こうなってくると、選択肢としての現実味ってやつが出てくる気もしてくるよな。
カーシェアの問題
ところが、カーシェアには致命的というか、そもそもの話で問題がある。
近くにないんだよね。
自家用車のいいところは、家からすぐに乗っていけるってところが大きい。
特に小さい子供の居る家なんて、わりかしその意味が一番でっかいよな。
ところがカーシェアの拠点数ナンバーワンのタイムズカーシェアですら、俺んちからは片道10分以上離れたところにしか無い。
小さい子供を連れての片道大人の足で10分の距離ってなかなかだよな。
とは言え、もともとカーシェアが良いところってのは場所の節約ってわけだから、そんなに何箇所も拠点なんて作れない。
しかも自動車の台数だって、結構シビアだ。
拠点ごとの台数はよくて2台くらいだ。
本格的に使おうって時には全然足りない印象だよな。
ついでにカーシェアの場合、基本は借りたところに返すまでが利用時間だ。
これは通勤とかに使えないことを意味する。
何しろ、出発したところに戻ってくるまでが利用料金とすると、その車を10時間以上専有することになって、さっきの料金試算が全く成り立たないもんな。
本格的にカーシェアが利用されるために必要なこと
これらの問題を本格的にどうにかする方法ってあるんだろうか?
拠点は土地の制約で増やすにも限界がある。
自動車の台数も土地の制約に引っ張られて増やすこともままならない。
この制約を何とかするために必要なものってなんだろう?
おそらく自動運転車だ。
利用時間と場所を予約して、自動運転車がやってきて、しかる場所までの移動に使ったら、その場で乗り捨て。
要するにタクシードライバーの居ないタクシーみたいな使われ方にしていかないと成立しないんじゃないかな?
おそらく、その状況が進んでいけば、すべての車両がネットで接続され、全ての自動車がお互いの運行状況を共有し、交通の最適化が行われていくような夢のような状況も想像できるよな。
こいつは技術面だけでなく、法整備も同時に進めないとうまく行かないことは想像に難くないが、俺たちの時代の進み方は加速度を増している。
もしかしたら10年後には、当たり前のような社会が来ているかもしれないよな。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちの想像力の翼はどこまで羽ばたいていけるんだろうか?
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