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6/11 さつき・Sound Holes ジョイントコンサート

 梅雨の季節となりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

 先日6月11日(土)、早稲田奉仕園スコットホール(https://www.hoshien.or.jp/seminar/scotthall.html)にて、ギタリストの杉田文さん・深沢みなみさんによる「ギターデュオさつき」(Twitter:https://twitter.com/guitar_satsuki)のおふたりと、ジョイントコンサートを開催しました!

コンサートのフライヤーです。

 昨年夏にはじめてお会いした際に、押しかけるような形で提案し、快諾いただいて実現したこのコンサート。同じ常設のデュオとして、とても刺激を受けたと同時に、大きな励みになりました。

築100周年を迎えた歴史あるホール。赤レンガが素敵です。
おそろいのドレス!
われわれはギターをおそろいにしました。
このコンサートのためのカルテット!

 前半のさつきは、コンサート1週間前の第34回日本ギター重奏コンクール(優勝おめでとうございます!)でも演奏され、よく弾きこまれたタンゴ組曲、サパテアードにはじまり、ふたりの緻密かつさわやかな演奏が良く活きたプログラム。
 後半のSound Holesは、わたしたちの大好きなプレスティ&ラゴヤにまつわる名曲を中心に構成したプログラムでお送りしました。
 同じデュオでも性質のまったくちがう2組の聴き比べ、お楽しみいただけたでしょうか……!

<さつき>
タンゴ組曲より 第1楽章(A.ピアソラ)
サパテアード(P.サラサーテ~佐藤紀雄編)
季節と音(永島志基)※新作初演 ※デュオ版①
Asian Skyより 第1楽章(大坪純平)※新作初演
煙が目にしみる(J.カーン~渡辺裕紀子編)
マラカイペ(S.アサド)

<Sound Holes>
アヴィラの踊り(I.プレスティ)
タランテラ(P.プティ)
シャコンヌ HWV435(G.F.ヘンデル~A.ラゴヤ編)
パストゥレイユ(S.ドッジソン)

<さつき・Sound Holes>
季節と音(永島志基)※新作初演 ※カルテット版
ウアレケナ(S.アサド)

~アンコール(四重奏)~
ブルージリアン(C.アサド)

 今回のコンサートでは、新曲を2曲初演いたしました!

 コンサート前半、さつきの演奏した「Asian Sky(エイジアン・スカイ)より 第1楽章」は、ギタリスト・作曲家の大坪純平氏(https://www.junpeiohtsubo.com/)によるギターデュオ曲。東南アジアで発生し日本にやってくる台風にはじまり、スズメバチ、南風(ブンブン飛ぶ蜂=ぶん=杉田文と、南風=深沢みなみ…「さつき」のふたりです!)から着想を得て作られたそうです。変則調弦や特殊奏法を駆使しつつ、おもわず体が動いてしまうようなビートが楽しい、かっこいい作品でした!
 この曲の続きは、今年9月に渋谷の公園通りクラシックス(http://koendoriclassics.com/)にて開催のコンサートで演奏予定とのこと。コンサートの詳細は今後発表されるようですので、要チェックです!

 そして、前半のさつきと、ラストのカルテットで演奏させていただいた、永島志基氏(http://www.guitarlife.co.jp/guitarist_shiki_nagashima.html)作曲の「季節と音」。なんと今回のコンサートのために作曲していただいたものです。
 この曲は、ふたつのデュオ曲が組み合わさってカルテット曲になっている、つまりデュオでもカルテットでも演奏できるという仕組みになっています。コンサートではさつきによるデュオ版、そしてカルテット版を演奏いたしましたが、実はSound Holesだけで弾いてもデュオ曲として成立しているというわけです。凄い……!季節の移り変わりを思わせる表情の変化、寄せては返す波の様に重なり合う4人の音が美しく響く、すばらしい一曲でした。

 当日はたくさんのお客様にお越しいただき、盛況のうちに無事終演いたしました。みなさまのご来場、まことにありがとうございました!

使用ギター:尾野薫(デュオ)、Kim Lissarrague(ウアレケナ、木村のみ)


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