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【生き方見本市HOKURIKU】第1回目開催報告

2019/4/27(土)、越前市大宝寺にて、生き方見本市HOKURIKU第1回目を開催いたしました。(https://www.facebook.com/events/435131730590896/

雨が降ったりやんだりのお天気でしたが、参加者やゲスト、出店・出演者、スタッフなどを合わせ、合計で200名を超える方々にご来場いただきました。ご来場、本当にありがとうございました!

東京からはじまり、名古屋や神戸に広がってきた生き方見本市。今回、北陸でははじめての開催となりました。私たちスタッフも不慣れなところがあり、皆さまには、ご迷惑をおかけした点も多々あったかと思います。あたたかく見守っていただき、ときには手を貸していただき、ありがとうございました。

福井という地でこれだけの方に来ていただけたこと。福井でもたくさんの方に"生き方"やそこから広がるテーマに興味を持っていただき、みんなで語り合う場を持てたこと。実行委員会一同、本当に嬉しく思っています。

今回の生き方見本市HOKURIKU開催報告として、一緒に約半年間をともに走り抜けたメンバーそれぞれに、セッションの様子を報告してもらいます。

2万字近くに及ぶ報告になりましたので、みなさまそれぞれ、興味のある箇所をかいつまんでお読みいただければと思います。

【基調講演】ゆるくて冒険的な生き方

オープニングでは、若新雄純氏をゲストに迎え、「ゆるくて冒険的な生き方」と題して講演していただきました。

これからの時代は、ゴールを決めるのではない生き方が必要になってくる。その生き方には、「意味があるかはわからないが、発見は必ずある。その発見を、自分なりに意義付けていくのがこれからの生き方だ」。

全員が納得できる同じようなゴールを描くことができない、これからの社会でどう生きていったらいいのか。そんな悩みに対して、ひとつの指針を示してもらえたオープニングになりました。

【はみだす】

1.公務員からフミダス-複数の肩書きで生きる人たち-

はみだすセッションに「公務員」が組み込まれて、ファシリテーターを任された時、正直焦りました。「ファシリテーター」という言葉すら、生き方見本市TOKYOで大好きな友人が「わたし今回ファシリテーターやるの!」って言葉を聞いてからようやく認識した言葉で、「司会進行」とは違う、全く別もの。わたしに務まるのだろうかと不安の中始まりました。

でも、どうせやらせていただけるなら、思い切って楽しんでやろう。と思いました。

わたしも公務員。自分がファシリとして動きながら、様々なヒントをもらえる絶好のチャンスでした。大好きな人たちを呼ぼう、と思いました。

【ゲストの方々】
◯水上 大輔さん
福井市下水道職員。
マンホール大好き
FUKUI CURRY CLUBのCEO
自分大好き!

波多野 翼さん
越前市役所職員
越前市ボルガラー協会ボルガチョフ
子育てコミュニケーションアドバイザー
絵本も出しちゃうよ!

出雲路 善彰さん
越前市役所職員
きものっこ
フクブロメンバー
ユーチューバー?!

この3名は、以前から交流があったり、同じ市役所で働いていたりと、仲良くしていただいている方々ですが、面と向かってそこに対する思いや、はじまり方を詳しくお聞きしたことがありませんでした。

【結論:はみ出すって楽しい!!】
わたしたちは公務員であり、しっかりした組織の中で働いています。そんな中で、こんなに自由に好きなことができるって、自分でも意外でした。3名と打ち合わせをしながら、3名のことがどんどん大好きになっていきました。

この生き方見本市は、完全に自分中心に作り上げてしまいました。私がもっとこのゲストのことを知りたい。そしてみんなにこの方々の面白さ、良さが伝わって欲しい!そんな思いで臨みました。そんな中で何か掴んでいただけていたら幸いです。(岩崎)

2.転々と”どこでも居住”で生きる。

テーマ《はみだす》の2つ目ののセッションとして企画した「転々と“どこでも居住”で生きる。」は、この数年で注目を浴びている”デュアラー””ミニマリスト””アドレスホッパー”などの言葉が当てはまるような、自由な暮らしを送っているゲスト5名(1つのセッションで最大のゲスト人数)をお招きし、そのような暮らしを送っている方々の裏側にある哲学的な思想や、今後の展望などについて、ゲスト5名の話を織り交ぜながらお聞きしました。

ゲストにハワイで自給自足をしたいという夢をきっかけにモバイルハウスでの生活を始めた方、理想の暮らしを求めた結果、モバイルハウスで夫婦生活を送るようになり、家族ができたのをきっかけに動かない家に住み始めようとしている方、

生活に必要なものはリュック一つに収まるものだけで、家を持たずにゲストハウスを巡りながら生活をしている高校教師の方、能登半島で”半自給自足”をテーマに自由に暮らしている方、様々なカタチでの共同生活を各地で送ってきた方など、個性豊かな5名をゲストにお招きしてのトークセッションとなりました。

最近注目を浴びる新しい暮らしを取り入れている方の、裏側にある想いや哲学・思想をより多くの方に知ってもらいたいと思って企画したセッションでした。何よりも印象的だったのが、このような新しいカタチでの暮らしに興味関心を示している参加者と、それを語るゲストの、双方のキラキラした目。とても豪華で贅沢なトークセッションだったように思います。ありがとうございました。(緒方)

3.人生、時にはゆっくり立ち止まるのも大事でしょ

不登校と休職を経験した人が、たまたまそばにいて、その人たちのことがとても好きで、「いろんな方に彼女たちのことを知ってほしいし、彼女たち自身も楽しめる素敵な時間を一緒に作りたい。」と思ったのが、セッションが生まれた根っこの部分です。

トークに関しては、《不登校、休職に関して興味がある方》はもちろんのこと、それ以外にも、一定数存在するであろう《今乗っている電車から降りたくても、いろんなしがらみによって降りられない人》そんな人にも来ていただけたらと、そう思って取り組みました。

世の中では、不登校、休職という点で、当事者になったことがない人が多数だと思います。なので、不登校とか休職と聞くと、「自分とは関係ない。」と、壁を作って距離を取ってしまう空気があるなぁと。実際わたしもそうでした。

ただ、立ち止まってみたいとか、なにかをやめたい、とか「一旦止まってみる」という角度から見てみると、共感できる方が多いんじゃないかと。だって、「何かから逃げたい。」そんな気持ち、きっと誰しも抱く感情で、普通だと思うからです。

なので、いろんな人に彼女たちの話を聞いてほしかった。そしてあわよくば、自分と対峙するきっかけになればと。「ゲストと会場との線引きなんて、あってないようなセッションがいい。」そう思っていました。

【ゲスト】
大川晴菜
18歳/高校卒業したて/福井県公式キャラクターjuraticMC/中学1年半不登校

歌と絵が好きで、可愛らしい表情に加え、落ち着いた声と冷静な姿勢が印象的な大川さん。「無駄を削ぎ落とし、本質的に生きている」と感じさせられるのが彼女の生き方です。

「ワクワクしない勉強と、どんどん大人になっていく同級生。なんだか置いて行かれるような気持ちになりました。」中学の不登校の頃をそう綴る彼女は続けて、「不登校になってよかった。」と述べていました。

そして不登校を経て、自分の好きなことや得意なことを見出した彼女は、現在ではjuraticのMCに。イベントなど引っ張りだこです。

当日も、その風格を存分に感じられるセッションでした。声は聞き取りやすいし、話す間合いなんかもプロそのもの。内容ももちろん大川さんらしく、クールでブレがないのに嫌味がない、絶妙なバランスでした。

「生き方という言葉を使われる方は、仲間だと思っています。」

登壇をオファーした際に、そう告げてくれた彼女の温かい人となりが伝わってくる、晴れやかな時間でした。

「どんな仕事をしているではなく、楽しく生きること。自分で選択していくこと。」

https://note.mu/haruna0327/n/n93762fb03a6b

西山ほゆ
群馬から福井に移住/一児のママ/ワーキングマザー/自称生きるミュージカル/小学校から中学校まで5年間不登校

「なんか歌いたくなってきちゃった!!」

無邪気な笑顔でそんなことを言っておどける、元気でパワフルな彼女は、実は不登校経験者。

学校の勉強についていけず、いじめにあったことがきっかけでした。そこから、フリースクールに通い新たな出会いがあり、学校や家庭以外での居場所を見つけたことや、お母さんの前向きな理解があったことで、いまのエネルギッシュな西山さんが生まれました。

「義務教育って、学校に行かせる"義務"じゃないんだよね。子供が行きたいって言った時に行かせてあげるのが、"義務"なんだと思います。」

いまは一児のママ、自分を求めてくれる存在がいることが本当に幸せだと言います。

「不登校は楽しかった。それまで悩んでいた、自己受容や自己肯定感を少しあげることができたから。大切な出会いがあったから。子供産んだこともそうだね。逃げた先にはちゃんと幸せがあったんだよ。」

◯岩倉あや
休職経験累計3回/障碍者雇用/マックのお姉さん/永平寺近くで修行中

幼少期の夢は、「政治家」
本気で世直しをしたいと思っていた岩倉さん。

「働けることがきっと幸せで、働けないと死も同然。そもそも他の選択肢なんて知らなかった。」と言う彼女。

大学時は就職氷河期で、苦しい時期での就職活動。卒業後、なんとか入社するものの、突然の解雇を告げられます。そして、二社目でもパワハラに遭い、ついにはうつ病と診断されます。

「休むためには、病名が欲しかったんだよね。そうじゃないと、自分の意思だけじゃ止まれなかった。」

そして、休職を経てフリーターとなり、人と関わることを諦めたくない彼女は、これから永平寺近くの宿泊施設で働く予定だ。

「闇とかそれに伴う休みとか必要ないと思ってたけど、、
政治家になりたいという夢を叶えるとしても、休まなかったら、高い目線のハイレベルな(全てを手に入れる)幸せを考える、理想と理屈ばっかの政治家になってたかもしれない。

だけど、闇を見た今なら、意外にもっと低い目線で
(全てが手に入らなくても)
身近なところに幸せはあるよねって言える政治家になれる気がする。
(綺麗事と言われても、実体験だから、説得力はあるはず)

世の中早々うまくいくことばかりじゃないとわかった上で、小さな幸せを見つけられるって、人間として生きていく上で大事なことだと思うから。

そういう小さな幸せに気づける人になれるという意味では、それが辛いものであっても必要な過去なのかもしれないし、自分が希望しなくても必要な休みなのかもしれない。」


【話の内容】
・不登校、休職になった経緯
・当時の気持ち、エピソード
・幸せってなんだろう、違和感ってなんだろう
・これからどうありたい?
・会場の質疑応答やコメントなども交えたトーク

【思ったこと】
不登校や、休職というワードは、なんだか仰々しい。休んだ理由に名前がちゃんとついたってだけで、どんな人にもその可能性はあったはず。だけど、周りは「自分には関係のない世界だ。」と線引きをしているような雰囲気。不登校、休職という言葉が先行し、当事者でない人間は、そもそも彼女たちとの親和性を考えないからです。

ただ、彼女たちはそういうことも含め、自分を諦めずに乗り越えようとしてきた、ないしは今も乗り越えたいと思っています。

今回、あまりにもエネルギッシュなセッションだったので、彼女たちのことを「強気で、不登校や休職をラクラク乗り越えてきて、余裕がある。」と思われた人もいるかもしれませんが、おそらくそうじゃない。

強さの裏には、過去の弱い自分との対峙があります。各々の過去の経験、そういった点々を繋いだ先の線によって、今の彼女たちは成り立っているはずです。

本質的に自分の時間を生きようとする彼女たちは、本当に素敵だと、心から敬意を払いたいです。

最後になりましたが、セッションに足を運んでくださった方々、みなさん本当に真剣に話を聞いてくださいました。表情や空気感、相槌の感じなんかが非常に心地良く、「会場とゲストの雰囲気が溶け合っている」と感じました。こういうコミュニケーションもあるんだなぁと思いました。この上なく嬉しかったです。

来てくださった方々、そしてゲストがこの時間をこの場所で過ごせて良かった、と思っていただける場になっていれば、本当に幸いです。

そして、この場をお借りしてお礼を言いたいです。
みなさん、本当にありがとうございました。(谷垣)

4.多面的に生きるプロフェッショナルたち -OVER30からのリアル-

テーマ《はみだす》の最後のセッションとして企画した「多面的に生きるプロフェッショナルたち -OVER30からのリアル-」は、これまでの3つのセッションにおいて多様な生き方や、”不登校”や”休職”などを経て得た生き方について触れてきた流れの中で、30代以降の生き方としてリアルな話にも触れることで、日々色々な迷いの多い参加者もちょっと踏み出してみようかなと思ってもらえるように意識して構成しました。

ファシリテーターを務めた私もちょうど4月に30代を迎え、過去の人生を一つ一つ遡りながら、30代の生き方というものを考える機会が多かったのもあり、私にとっても勇気づけられるような時間になったなと思っています。

ゲストには30代を迎えたタイミングで建築設計事務所を独立して立ち上げ、子育てのために移住し、幼少期から関心のあった街の風景を切り取ったZINEを発行するようになった方、教員→大手企業の社員→フリーランス→教員と様々なキャリアを積みながら、一貫して教育が好きで哲学カフェなどの取り組みもしてきた方、

そして家具メーカーに10年以上務めたのち、独立して雑貨屋さんを始める傍、20年以上に渡ってDJもしている方など、色々な生き方の変遷を経ながら、自分なりの”好き”を貫いた働き方や暮らし方を実践されている3名をお招きしました。

沢山の素晴らしい言葉の数々がトーク中に生まれる中で、最も印象に残った言葉は「迷うのは当たり前。迷った上で動けるかどうか。」。最後のセッションとして迷っている人を踏み出しやすくしたいって考えを持って企画したので、セッションに参加された方がいつかこの日の言葉を思い出し、言葉に背中を押してもらって新しい人生を迎える方が多いといいなと思います。ありがとうございました。(緒方)

【はたらく】

今回[はたらくチーム]では、

〇やりがい
〇転職
〇保険
〇悩み

をテーマにスペシャルゲストをお迎えし、参加者の方たちと生き方について考えました。

正しいはたらき方や生き方があるわけではありません。自分自身が心地よい在り方を見つけることができればそれでいいのではないでしょうか。

4つのセッションを通して、今まで出会ったことのない経験や価値観を参考に、これからの生き方における新たな選択肢のひとつにしていただけたらいいなと思っています。(中本)

1.転職すると決めた人と転職しないと決めた人

テーマ“はたらく”のセッション1では、働き方と非常に密接な“時間の使い方”や“お金の使い方”について、自分の状況を見つめ直す!をコンセプトにゲストトークを企画しました。“転職”をキーワードとすることで、よりリアルで、自分自身に置き換えやすい状況が作れたかなと思います。

ゲストトークでは、働きながら県内外でイベントの企画やコーディネートを手がけるなど、仕事とプライベートを両立させている木曽さんと村井さんに来ていただき、現在のワークライフバランスにたどり着いた経緯やマインドをお聞きしました。そんなにぶっ飛んではありませんが、人生の楽しみ方のひとつを垣間見れました。

当日は想定以上のたくさんの方にご参加いただき、皆さんそれぞれの“働き方”と理想の“生き方”の良好な関係とは何か?について、考える良い時間となったと感じています。(村井)

2.旗を立てるって楽じゃない

はたらくのセッション2では、「旗を立てるって楽じゃない」というテーマで福井ゲストハウスサミーズの森岡咲子さんとクマゴローカフェオーナーの牛久保星子さんをゲストにお招きし、トークを展開。前半はお二人の簡単な自己紹介があり、中盤以降は髙橋をコーディネーターとして3人でのトークセッションを行いました。

ゲストの二人は福井にそれぞれUIターンしてきて、個人事業主または会社代表という立場で独身→結婚→子育てというステージを経験しているというお二人。起業という道を選び、順風満帆そうにみえる中に大変さもあることは間違いない。そういうすごくリアルな部分をここでは語ってほしくてこういった仕立てにしました。

二人が起業に至った理由や、起業という壁を乗り越えられるだけの気持ちを支える土台となった経験の有無などを掘り下げる中で、二人のバックボーンや性格・人柄が滲みでてきたこともすごくよかった。

質問コーナーの最後では、小さくものごとを始めていくためにはどうしたらよいか?という投げかけに対し、ゲストから「まずは自分のやりたいことを声に出していくことが大事」と回答が。最後の最後に「旗を立てること」が「宣言すること」と具体的な言葉として置き換えられ、参加者の行動指標として落とし込みやすい形でまとめられたことはとてもよかった。

一方で、当日を迎えるまでに、実行委員メンバーとしての姿勢を問われるような言葉をもらっていて、当日もそのことに関しては改めて言及がありました。大義名分を振りかざして、誠意を欠いてしまってはいないか?と。

そこに対しては、納得の上で反省しかなく、ゲストや関係者への誠意をないがしろにしてしまったことはトークの中で謝罪させてもらった。一部で話題になっていたのぼりの話が出たのもこのとき。もっと違うお金の使い方もできたんじゃないかという流れで、一例としてのぼりの話でした。そのことについては、実行委員会全体として、どう向き合っていくべきか、どういう方針でいくべきかゆっくり考えていければいいと思います。(高橋)

3.ぼくらが保険を届けるワケ - いま考える “未来” との向き合い方 -

はたらくのセッション3、『ぼくらが保険を届けるワケ - いま考える “未来” との向き合い方 -』では、保険外交員の野澤さんと碧山さんをお招きして、「保険」の話をしてもらいました。

生き方見本市においては「保険」は異色のテーマだったと思います。ただでさえ煙たがられる保険の話を、わざわざ生き方見本市で。

チャレンジではありましたが、「はたらく」をテーマとしたぼくたちは、ある程度人生のリアルにも向き合う場をつくりたかった。いつまでも健康でいれると思っていた自分自身が急に働けなくなったら。あるいは、家計を支えていたパートナーが思いがけない事故で命を落としてしまったら。自分らしく生きようとする中で、そういう部分にも目を向ける機会があっても良いと思ったのです。

ゲストの野澤さんは、19歳で悪性リンパ腫という血液のガンにかかりました。病気を克服し、これから自分の家庭を守っていこうというときに、ガンにかかってしまった自分自身が保険に入れないことが判明。そういった深い絶望の経験から、多くの人に、少しでも早く保険のことを知ってもらいたいという思いもあって保険外交員となりました。そういう話を当日はしてもらいたいと思い、ゲストを依頼。

しかし蓋を開けてみれば、このセッションへの参加者はスタッフも含めてほんの数人。同じ時間帯のセッションのテーマが目立つものであったこともあり、見事に人がいない状態でセッションがスタート。

野澤さんの持ち前のメンタルでしっかりと少人数に向けて話をしてもらいましたが、ああいう場でのこういうテーマ設定で人の興味関心をひくことの難しさを感じました。もう少しイベントタイトルや内容の伝え方に工夫をこらしてもよかったかもしれない。事前の準備は全て野澤さん側にお願いしていたこともあって、内容も若干数字が多めのプレゼンになってしまい、そこを事前に確認できなかったことも反省のひとつです。

イベント後のやりとりで、野澤さん自身がまた機会があればもっと伝え方を工夫して話せるようになりたいと言ってくれたことは救いでした。(高橋)

4.みんなの悩みに乾杯

生き方見本市HOKURIKUで,参加者同士に喋ってもらった話

悩みに乾杯と題して,参加者に自分の悩みについておしゃべりしてもらいました.

『たくさんの人の悩みを知りたい』,「はたらく」チームリーダーの,そんな思いを元に発案したこの企画.明確に決まったゲストの方をお呼びするわけではなく,その場に集まってくださった方に自分のことを,自分の言葉で話してもらいました.ちなみにチームリーダーが,色んな悩みを聞きたかった理由は,「自分は最近よく悩むけど,他の人は何に悩んでいるのだろう.たくさん悩みを聞いて,自分の悩みなんてちっぽけだ!と思いたいから」とのこと.

フリートークと銘打っていますが,いきなり用意ドンで話し始めるのは難しいと思ったので,ワークシートを用意.結果的にワークシートの出番は,最初のきっかけづくりだけでした.これも参加者同士が,他人の悩みに真剣になって考えて発言が連鎖してくれたからこその結果です

【このセッションのポイント!】
・参加者=ゲスト
・目的は,悩みの共有.解決ではない

【参加者(ゲスト)】
12名の方に参加していただきました.以下に簡単な説明
 20代 社会人。いろんな人の悩みを聞きたい人
 50代 会社員。バブル経験者.残業0を目指す。
 40代 会社員。市民演劇に参加
 20代 会社員。職人気質な職場での働き方に悩む
 20代 会社員。車の販売。転職を考え中
 20代 研鑽技師。医療の道以外にも興味がある
 10代 フリーター。自分の持つ障がいに悩む
 40代 会社員。記憶障がいを持っている.
 20代 プログラマー。10回以上の転職歴あり
 20代 公務員。土木系。仕事にやりがいを感じられない。
 20代 学生。来年就活。土木系
 20代 学生。国際地域学専攻

【全体通しての感想】
悩みの発表会にならず,誰かの悩みに誰かがレスポンスするという流れでトークは展開.レスポンス自体も,明確なアドバイスではなく,自分の考えや経験談が多かったです.話題の転換は,給料→やりがい→転職→自分の実力→障がい,といった感じでした.以下に,それぞれの話題を簡単にまとめています.

【給料】
スタートの悩みは,「社会人1年目で初給料をもらうけれど,一般的にどんな感じで給料を使うのだろう?どう使えば,貯蓄とか出来るの?」でした.これに対して,40代会社員の方が,自分の新卒時代の経験などを元に語ってくれました.他の方も興味があったようで,最初の悩みから少し突っ込んだ話に.

【やりがい】
給料からやりがいの話にシフト.話の大きな観点は,働く上で「給料」と「やりがい」どっちが大事かでした.土木系公務員の方は,仕事にやりがいを感じられずに転職活動をした経験を,同じく土木系学生は,仕事にやりがいを求めたい意味について話してくださいました.それを受けて,10回以上の転職をしてきたプログラマーの方が,大事なことが給料からやりがいに変わった経験を話してくださいました.

【転職】
 猛者の話から,転職に話題の中心が移りました.20台研鑽技師と車販売をしている会社員は,転職したい理由などを話してくれました.それを受けて,転職経験のある参加者に自分の経験を語っていただきました.

【自分の実力】
資格の話から,職人気質な職場での働く参加者の悩みに話題が移りました.その方は,6年程今の職場で働く中で,独学で仕事を覚えたが,それが外の社会で通用するのかについて悩んでいました.それに対して,プログラマーならではの実力の示し方,資格を持つことの意味,仕事をすることで身につく目に見えてこないスキルなどの話がありました

【障がい】
障がいを持つ10代の参加者の悩みで,本セッションを締めました.彼は,障がいがある所為で,一般社会に適応して仕事できないのできないのではないかという悩みを打ち明けてくれました.障がい者手帳を持つか持たないかの少しディープな部分まで話してくれました.そんな彼に対して,自分にあった職場を見つけるコツや実際に障がい者手帳を持つ参加者からの金言など,貴重な経験がたくさん出て,フリートーク終了でした.

【家族】

1.これが私たちの姉妹関係 ~障害を持つ姉と私、そして私たち家族~

晩婚化が進み高齢出産が増えている現在、高齢出産で生じるリスクの1つとして障がいをもつ確率の上昇が挙げられます。同じ子供であるきょうだいはどんな気持ちを持って成長するのだろうと考えたことがきっかけで、このセッションでは精神障害、発達障害、てんかんのあるお姉さんをお持ちのゲストをお呼びしました。

ゲストが姉の障がいに気付いた過程、自分の成長過程に伴い抱いた否定的感情、幼い頃には気付かなかったが成長に伴い生じた肯定的感情、姉・父・母と自分の関係性などについてお話いただきました。最後にゲストは「大変なことはあるかもしれないけど、私たちは普通の家族です」としめくくられました。

このセッションではグループワークを取り入れました。羞恥心、さみしさ、不安など、否定的感情は参加者からもゲストからも同様の意見がでていました。肯定的感情としてゲストからは生活力の向上や忠誠心・忍耐力、進路の決定など生活に沿った意見があった一方、参加者からは多様性への理解、人との出会いなどの意見があり、その中で、「そもそも障害者と健常者って何なんだ。多数派を健常者としているだけじゃないのか。人間はもっとグラデーションなはず」という意見がありました。なるほど、しかもこれは障がいの話だけではなく、生き方全般に言えることなんじゃないかなと思いました。ゲストも、あくまでも一個人の意見ですとしっかり前置きされてお話されていて、もしかしたら多様性、人間のグラデーションを無意識のうちに常に意識されているのかな…なんて考えていました。 

今回、家族というテーマのもと障がいにも関わるセッションを企画したにも関わらず参加者が障がいを持っている可能性について考え及ばず反省中…ですが、ゲスト、参加者ともに新たな気付きがあったことを願っています。

ゲストの山本さん、参加者の皆様に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました!(田中)

2.本当にいた!アプリで結婚相手を見つけた若者!

8名のゲストが参加。マッチングアプリで彼女をつくり、婚約中のゲストをお呼びしての時間。なぜ参加を?の問いについての回答が幅広かった。「使ったことあるけどいい人いなかったので、情報収集に!」「使った人を見たことないし、自分とは無縁の世界だと感じているからこそ、来た!」「まだつかったことないけど、使ってみようかと思って。」

ゲストの山岸さんは、ご自身がアプリを使用することになった経緯や実際の利用頻度など、赤裸々にお話しいただいた。Web広告の価値を測るかのように、”接触単価”や”時間当たりのコスト”などを数値化しており、リアルでの出会い(コンパ等)と比較しても、差を感じない金額感だったのが新しい発見だった。

ゲストの方から参加者に話を振っていただいたり、参加者からの質問があったりと、終始インタラクティブな進行が行われ、和やかな空気感であった。

マッチングアプリで出会い、結婚している人は年々増えている。しかし地方では、まだまだ浸透していない。理由の一つに「知り合いを見つけてしまった」など、コミュニティが狭いがゆえに匿名性が担保されづらいことがあることを学んだ。人口減少が進むに連れて、さらに狭くなる。だけど、Webで出会うことへの抵抗のない人の割合はまだ増えていくだろう。このような背景があるなかで、地方においてアプリでの出会いは増加していくのか否か。自分の近しい人から「マッチングアプリで出会って結婚したよ」という声をどれだけ聞くことがあるのかで、測定していきたいと感じた。山岸さん、参加いただいた方々、ありがとうございました。(大連)

3.子をなくした母親の生き方

参加者約10名。ゲストの方の自己紹介&エピソードトーク60分+グループトーク20分の構成。参加者の世代は20代〜50代と幅広め。男女比およそ1:3。

最初のエピソードトークでは、ゲストの方の出産からその子供が亡くなるまでを、当時の写真を織り交ぜながら展開。口にチューブが繋がっている時の写真や、亡くなった直後に家族に抱きかかえられている時の写真など、リアリティあるスライドを見せていたのが印象的だった。途中、私が「これって男性目線からみてどう?」などとゲストから振られることもあり、一方的に話すだけでなく参加者により前のめりに話を聞いてほしいというゲストの方の配慮が感じられた。

子供を亡くしたあと、何もやる気が起きなかった、家族が心配して探しに来るまで気がつくと一日海を見ていた、など今の溌剌としたゲストの方からは考えられないような当時の虚無感は、参加者の方にも強く響いたのではなかろうか。

後半のグループトークでは、前半のトークを聞いての感想のシェアの他に、ゲストの方が失意のどん底から、本を出版し、また通信制の学校に通いカウンセラーの資格をとり今の仕事に繋がっているという、まさに「挑戦」というエピソードにちなんで、参加者の方同士これからチャレンジしてみようと思っていること等を全員で共有した。ゲストのエピソードを聞いて感じたことをシェアするというのはよくありがちであるが、一歩踏み込んだテーマで参加者全員と話し合うことができたことはとても良かったと思う。時間の都合上、後半はやや駆け足になってしまったことが反省点。

セッション終了後も、裏の決して広くはないスペースで膝を付き合わせてのアフタートークや本のサイン会が急遽行われるなど、放課後っぽい感じが、とても自由で、しかしながら熱量溢れる議論がなされていたりと、なかなか面白い空間であった。

本セッションは、良くも悪くも本当にゲストに助けられたと感じている。感謝。(篠崎)

4.60代、70代を、家族と生きる

約10名が参加され、ゲスト2組をわけて2グループ体制でお話ししていただきました。

前後半入れ替えです。最初に、ゲストから”人生紹介”をしていただき、その後、参加者からの質問にお答えいただきました。

会場全体を見渡した時に、とにかくうれしかったのは、60,70代のゲストのご経験のお話を、すべての参加者が聞き入っていたことです。

【年をとるのではなく、重ねる。年は重ねるもの。】という価値観を広げたくて実施したこのセッションですが、その思いは、ゲストの方々の素晴らしいお話しとお人柄で、おおいに達成できたと感じております。次回開催時も、必須セッションだと自負できる時間となりました。個人的にも、これまで以上に「素敵な歳の重ね方をしたい!」と思える時間となりました。ゲストのお三方に深謝いたします。(大連)

「家族」まとめ

家族、と聞くと自分の家族を一番に想像すると思う。でももちろん、世界中にはいろんな家族がいる。知らないだけで。

今回、参加していただいた方には、自分の知らない家族に触れてもらうことで、自分の今の家族や将来の家族について、思考を広げる時間にしてもらえていたらうれしい限りです。

「知らないから興味がないだけ」という言葉が好きなのですが、家族というカテゴリは、わざわざ自分から「ほかの家族ってどんなんだろう?」と考えて、何か行動に起こすことは少ないと思います。知ったところで自分の家族を変えられるわけではないですし、知ったところで・・? と潜在的に考えているのかもしれません。

なので今回、「生き方見本市」というイベントで、複数のカテゴリがある中のひとつとして「家族」があったことは、とてもよかったと思います。
他のテーマに興味を持ってきていた人も、「家族」の話を聞きに来てくれました。

いつの時代も、その人が存在しているということは家族がいます。家族が好きな人もいるけど、嫌いな人もいます。でも家族は、自分がいるということは必ずいます。

そんな家族について知る、考える、話すことはとても尊い時間だったと思います。

ご協力いただいたゲストの皆さんと、参加していただいた方々に。そして、一緒に準備運営してくれた篠崎さんと安紀ちゃんに感謝です! ありがとうございました。(大連)

【恋愛と性】

恋愛のこと、性のこと。表面的に語られることは多くても、改めて真面目に向き合うのって、ものすごく勇気が必要なテーマだなと思っています。今回の「恋愛と性」では、自分自身が心から悩んでいること、向き合っていること、おかしいと思っていることをセッションとして取り上げました。

1.自分らしく生きる

最近、都会にいる同級生と話していると、性的マイノリティーについて話す機会も増えてるし、ほとんど抵抗なく話せるようになってます。それを思うと、なんか今変わっていく途中の世代なんだ。私たちの世代から変えて行けるんだなー、ってワクワクします。でも、福井県にいると、まだまだ理解が進んでないな、って感じることがたくさんあります。学校で先生が差別的な発言をしたり、性的マイノリティーに関する話を真面目に出来ない雰囲気だったり。地域差をすごく感じます。だからこそ、福井県で性的マイノリティというテーマを取り上げることに意味を感じました。そして、聞いてくれる人には、LGBTを身近に感じてもらって、ひとりひとりが常識や固定概念にとらわれず、自分に合った愛の形、関係を考えてもらえるようなセッションにしたいと思っていました。

ゲストはあっちゃんと真白さんの年の差、そして女性同士のカップル。あっちゃんは、レズビアン。真白さんはバイ・セクシャルです。見ているだけで幸せになれるほどラブラブな2人です。

セッションの最初は、セクシャルマイノリティ(性的少数者)、LGBTとはどういうものか、という基本知識から。15人ほどの参加者の方にそれぞれのワードを知っているか聞いたところ、ほぼ全員が基本知識があるという結果に。すごい!!そして2人が言っていたのは、性的指向と性的嗜好の違い。この2つはよく間違えられるそう。性的指向は、どの性を好きになるか。それに対し、性的嗜好は、何に対して性的興奮を覚えるか。似てるようで、全然違います。LGBTは性的指向のこと。そして、性的指向は必ずしも性的興奮と結びつくわけではないそう。あくまで「好きになる」だけなので、必ずしも性的興奮を伴うとは限らないのです。

続いて、話題は2人の人生について。2人の人生の幸せ度の変化グラフをもとに、紹介していきました。二人とも、グラフの緩急が激しい。マイノリティに関する心無い言動に傷つくことも沢山あったそうです。そして、異性愛者と同じように、恋人が浮気することも。

そこで、カミングアウトの話になったのですが、面白かったのが、あっちゃんがお母さんにカミングアウトした時の話。今まで、家に彼女を友達として何回か連れて言ったことは、あったそうなのですが、レズビアンであることは一切言ってなかったそう。だから、かなり迷いながら、カミングアウトしたのですが、母さんから「知ってたよ。今まで家に来てたの彼女でしょ」と言われたそうです。母さすがですね。あっちゃんもめちゃくちゃびっくりしたそうです。

こんな感じで質問を募集したり、休憩をしたりしながら、ゆったりと進んでいきました。

トークセッションが始まるまで、センシティブなテーマを取り上げて、どんな人がどれくらい来てくれるか、が全然見えていませんでした。でも始まってみると、みんな理解も興味もあって前のめりになって聞いていて、質問も沢山出てきて、なんでも受け止めるというあったかい雰囲気で溢れている場になりました。ゲストと参加者の壁がなく、ゲストの2人も話しやすいって言ってくれるような雰囲気になっていて、本当に素敵な場になったな、と思っています。

頭では色んな愛の形があってもいい、と分かっていても、これでいいのかな、って思うときもたくさんあると思います。だから、色んな人が集まって、話して、いいね、って言うことって大事なんだと強く実感しました。(細川)

2.福井で、セックスを問い直す

セックスってなんだろう。

セックスと愛情は別物?パートナー以外の人とセックスをしたら浮気?セックスのゴールって?

セックスに関する疑問や悩みがあっても、セックスについて話をしたり聞いたりする機会はなかなかないと思います。特に世間の狭いここ福井では、セックスに関する活動をしている方やセックスについて議論するイベントが少ない(表に出てこない)という現状があります。

そのせいで、誰に打ち明けたらいいかもわからない悩みを抱えて苦しんでいる人がいるのではないか。そういった人に何かしら「こういう考え方もあるんだ」という気づきを与えられるように、セックスについて考えるきっかけとなるように、そしてここ福井でセックスの話をする突破口になるように。そういう思いで、このセッションは企画されました。

このセッションでは「SEX界のフィクサー」ことおかめちんさんにゲストとしてご参加いただきました。

おかめちんさんは「性のせいで苦しむ人をなくす」ことをテーマに、「みんなのSEXを考える委員会」の代表として東京で活動されています。おかめちんさんの定義する性の6分類、セックスにまつわる神話やパートナーシップのカタチなど、様々な切り口から「セックス」についてお話を伺いました。

終了後に回収した参加者アンケートによると、おかめちんさんのお話を聞いたことでセックスに対するイメージが変わったという方や、自分のセックスに対する考え方を再認識したという方もいらっしゃったようです。

セックスについて考えたことのあった人にとってもあまりなかった人にとっても、セックスを問い直すいい機会になったのではないでしょうか。(粟田)

3.私たちの、名前のない関係

「リレーションシップアナーキー」って知ってますか?

関係性って、彼氏だとか、母だとか、そうした言葉に縛られるべきものじゃないよね、「母親だからお弁当を作らなくちゃいけない」とか「恋人同士だから他人と性行為をしてはいけない」とか、そういう「◯◯だから」に縛られるのはやめようよ。関わる当事者で関係性を考えあいましょうよ、という考え方のことです。

ゲストは、そんな関係性に向き合う"名前のない関係"の二人。一方はモノガミー寄り。一方は、オープンリレーションシップ(ポリアモリとも少し違います)寄りの考えです。

いまのところお互いの考え方には納得しあえていないけれど、お互いのことは大事に思っている。ゲストの二人自身も、まだまだお互いの関係性を模索中、という段階です。二人にとって一番よい形はなんなのか。これからどうしていけばよいのか。ずっと一緒にいることはできるのか…。

セッションでは、「二人の関係」について、参加者も交えて、もやもやと話し合ってみるような時間になりました。

セッションのなかでは、やはり社会のなかでは、まだまだモノガミーがマジョリティだよね、という話のなかで、こんなことを言ってくださった方がいました。

「障害もそうだけど、多数決で良し悪しが判断されることがある。障害者のほうがマジョリティだったら、その人たちが過ごしやすいように、駅にエレベーターがあるとか、スロープがあることは常識だろう。ポリアモリの方がスタンダードだったら、モノガミーの方が”あの人は堅いね”と批判されるだろう。日本では1:1で家庭をつくるのがよしとされてきたからこそ、ポリアモリ的な価値観での恋愛が批判されているかもしれないけど、その”数の多さ”だけで、恋愛の善し悪しは決まらないのではないか。」

“当たり前ってなんだろう?”、”関係性ってなんだろう?”ということを、ゲストも参加者も深く考えさせられる時間になったのではないかと思います。(森)

4.性を語ろう!2019

「性」の話って、ほんとうはとっても楽しい!友達や家族、あるいは知らない人同士で「性」の話をしてみると、案外共感や発見が生まれるものです。
けれど、恥ずかしかったり変に思われそうで怖かったりしてなかなかできない、という人も多いと思います。

そこでこのセッションでは、参加者の人たちがより気軽にオープンにそしてハッピーに「性」の話ができるよう「フェチ」について取り上げることにしました。

このセッションはフリートークとし、講師と参加者という立場ではなくできる限りフラットにお互いの話ができるように、ちゃぶ台を囲んで座るような形式をとりました。

フェチというセンシティブなテーマを扱うにあたって、このセッションではルールをいくつか設けました。

一つは「他の人の発言の内容が受け入れられなくても否定しないこと」、二つめは「発言を強要しないこと」。三つ目は、参加者の一人が提案してくださった「このセッションが終わったら、その内容をすべて忘れること(口外しないこと)」です。

このセッションではルーレットアプリを使用しました。「好きな人の好きなところ」、ちょっぴりディープな「好きなプレイ」など個人の「好き」に関するお題や、甘酸っぱい「幼いころの恋愛エピソード」、こちらまで恥ずかしくなってしまうような「恥ずかしかった話」などといったお題がランダムで出てきて、お題に関して聞いてほしいことのある人は自由に話していきます。

(ルールなので)内容をすべて忘れてしまい誰にも共有できないのがとても惜しいのですが、共感できる「好き」もあれば驚くようなエピソードを話す方もいてとても面白かったです。あっ、たしかそんなだった気がします。

このセッションで、参加してくださった皆さんに「性」について話すことの楽しさを少しでも感じていただけたのではないかなと思います。(粟田)

【本堂ステージ】

こんにちは。本堂コンテンツ・リーダーです。
生き方見本市が終わり、数日が立ちました。控えめにいって最高のイベントでしたね。

今回のイベントコンテンツのひとつ、「お堂 de SHOWTIME」には、3組のアーティストがライブに出演してくださいました。

普段からシンガーソングライターとしてご活躍されている大越佑華さん。今回が始めてのライブ出演だった明音さん。そして事務局長でもあった森一貴さん。どの出演者も、その歌声と人柄から、各々心地の良い時間を作り出してくれました。

ライブが始まるときは少なかったお客さんの数も、歌声に惹かれ、どんどん数が増えていき、皆思い思いにその空間に酔いしれていました。体でリズムを刻む人、一緒に口ずさむ人、足を崩し、フラットな姿勢で、音楽に体を預けているのが印象的でした。

曲の合間にポツリポツリと語られるトークもすごく良くて、実は人生初のライブを聞いた私は、この時間も含めてライブなんだな。ライブって良いなぁと感じられました。

あの空間にいた他の方達にも、同じように心地よさを感じて貰えてたら嬉しいです。

そしてライブの後には、映画「365日のシンプルライフ」も上映されました。本堂という特別な場所で見る映画もまた、一味違って面白いものでした。ちょっと疲れたときにフッと休める空間にもなっており、それもまた良かったと思っています。

セッションは勿論のこと、この「本堂 de SHOWTIME」も、あの日、誰かにとっての気付きや癒しになれていたなら幸せです。

そして最後になりますが、イベントに関わったすべての方に「ありがとうございました」と伝えたいです。あの日があんなに素晴らしい1日になったのは、関わって下さった1人1人がいるからに他ならないからです。

またいつか皆様と再びこんな素敵な時間を共有できますように。

本当にありがとうございました。

2019/4/27 生き方見本市HOKURIKU
本堂コンテンツ・リーダーより。(西山)

【DONTEN MARKET】

「こんなところあったの?」「こんな人たちがいるんだ!」に出会えるマーケットとして、あまり知られていないようなところにお声かけしたいな、と思い始まりました。

美味しい学研究所。さん
店主は本格フレンチで美味しいを研究しながら、トレイルランなどで日々里山を巡っています。

まなカフェさん
まなさんは最近カフェを始められました。最高に美味しいコーヒーとスイーツたち。これからへの一歩となっていただけたらと思いお声かけさせていただきました。

design labo chicaさん
実はまなさんと姉妹で、結婚を期に越前町へ移住して来られました。インドで買い付けてきた布、そして布で作られた製品。まみさんの太陽のような笑顔で思わずほっこりします。

HOSHIDOさん
旧ホシとドーナッツ。出版もできる本屋へと4月から体制を変えられたばかり。たくさんの方々に知っていただける機会になればと思い、お声かけさせていただきました。

ほやっ停さん
河和田地区の伝統薬味、山うにをふんだんに使った山うにたこ焼き。店主の明るい笑顔が魅力的。お腹をすかせたスタッフの為に、スタートを前倒しして作り始めてくださったのが嬉しかったです。見本市スタッフのナオちゃんも働いています。

三七味噌さん
北陸の様々な場所で販売やWSを開催している三七味噌さん。当日は寒い中、みなさんを温めようと、お味噌汁を用意してくださいました。

WHOLEさん
一言言わせてください。ダンディーです。雑貨のセレクトが最高で、とても品があり、見とれてしまいます。DJとしても当日はご出演いただきました。多才で素敵です。

能作さん
富山県高岡の地で鋳物製造を行う鋳物メーカーです。より能(よ)いものを、より能(よ)く作る。をコンセプトに富山の伝統産業の未来を先導するパイオニア的存在です。錫でできたぐいのみ、欲しかった・・・

こんなに素敵な方々に、こんなに素敵なイベントで集まっていただけて、本当に嬉しかったです。イベント出店についても本当にたくさん勉強させていただきました。

イベント出店していただいたみなさま、たくさんたくさん支えてくださったスタッフのみなさま、当日ご来場いただいたみなさま。本当にありがとうございました。(岩崎)

【おわりに】

生き方見本市HOKURIKUは、本当にたくさんの方に関わっていただき実現することができました。 
 
ご来場いただいた皆さま。生き方見本市の想いを言葉に乗せて伝えてくださったゲストの皆さま。マーケットへの出店や、ライブを通じて、生き方見本市を盛り上げてくださった皆さま。チラシやのぼり、Tシャツをデザインしてくれた皆さま。会場音楽や音響や、映画上映を担当してくださった皆さま。撮影や動画を担当してくださった皆さま。小さなお子さまのいる方々でも来れるよう、託児スペースを運営してくださった皆さま。会場を用意してくださった大宝寺の皆さま。メディア等を通じて、生き方見本市を広めてくださった皆さま。polcaよりご支援くださった皆さま。SNSの投稿をシェアしてくださった皆さま。遠くからイベントを応援してくださった皆さま。そして一緒に生き方見本市を作り上げてくれたスタッフのみんな。
本当にありがとうございます。 
 
こんな生き方があっていんだ、こんな風に生きている誰かがいるんだ。そんな気づきを少しでも持ち帰っていただけていたら、私たちにとってこれ以上の幸せはありません。 
 
生き方見本市HOKURIKUは、これからも続きます。次回は11/30、石川県加賀市にて。

最下部に有料箇所(文字数0)を設けています。生き方見本市HOKURIKUの開催にご協力いただける方がいらっしゃいましたら、投げ銭形式でご支援いただけると幸いです。また、事務局としてご協力いただける方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください!

今後とも、どうぞよろしくお願いします。 

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