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DV2021 (17) ビザ面接

こんにちは。いよいよDVビザ取得手続きも終盤に入りました。
我々も先日面接を受けましたので、今回はその時の体験を書いていきたいと思います。

①エントリー
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②結果発表
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③DS-260提出
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④KCCから書類提出依頼のメール受信
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⑤KCCにメールで書類提出
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⑥KCCから書類確認完了メール
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⑦2NL(面接招待)受領
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⑧大使館(領事館)面接 ←←←これ
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⑨移民ビザ発給

準備

ビザ検診
面接の日程が決まったら、何はともあれ健康診断の予約をします。(健康診断の予約には必ずしも2NLは必要ないようですが、面接日程が決まってから予約するのが望ましいです。)

大使館への交通・宿泊手配
首都圏に住んでいるから大使館へは日帰りで行けるよ、という方も多いと思います。我々の住まいは横浜でして、赤坂へは最寄駅から電車で乗り換え1回、1時間弱なのですが、面接の時間が朝の8時15分というのを見て即刻前泊を決めました。朝の電車の定刻運行なんて期待できませんし、そもそも私はめっぽう朝に弱いのです。

書類準備
面接に持参する、もしくは事前に大使館に郵送する(大使館からの指示があった場合)書類については以前の記事で詳細を記載しましたのでそちらをご参照下さい。
みなさん既にされているかと思いますが、忘れ物がないようにリストを作って管理するといいですね。私が使っていたリストをご参考までにアップロードしておきます。(実際はエクセルではなくオンラインノートで管理していました。ファイル内で「FALSE」となっているところは、Google Sheetだとチェックボックスになります。)

たびたびご質問を受けたのが銀行の残高証明についてですが、残高は日本円記載で問題ありません。ドル建てに換算する必要はないです。
私は三菱UFJ銀行がメイン口座なのですが、銀行に出向いて行って過去1年分の残高証明書を3か月刻みで発行してもらいました。2020年10月1日、2021年1月1日、2021年4月1日、2021年7月1日、といった具合です。直近の残高証明だけだと一時的に借金して残高を増やしたのではないかという疑いを持たれる可能性があり、過去1年に渡って安定して残高があることを見せたほうがいいかな、と思ったからです。ただ、実際に面接で領事がチェックしたのは最新の1通のみでした。残高証明は発行に1通770円かかるので、2,310円が無駄になりました。
なお、夫婦の場合は必ずしも当選者本人名義の資産である必要はなく、配偶者名義の資産も財政証明として成立します。夫婦それぞれの資産は合算資産とみなしてもらえます。

財政証明として提出した書類は以下3つです:
・妻の銀行残高証明(日本円)
・妻の有価証券残高(ネットでアカウントページにログインして、その日のマーケットバリューで換算した残高のページを印刷しました。これらの株は会社支給のためアメリカの取引口座に入っており、すべてドル建てです。)
・夫の銀行残高証明(日本円。夫は物理支店のないネットバンクだったため、残高証明もマイページからダウンロードしたものを持参しました。)
ご参考までに、実際に提出した書類を以下に置いておきます。

現金
大使館でビザ申請手数料を申請者ひとりあたり330ドル支払います。
クレジットカード、現金(日本円か米ドル)いずれも使えますが、大使館の公式ページでは「当日機械の不具合でカードが使えないケースを考慮して現金も持ってきて下さい」というようなことが書かれています。まあアメリカだと全然あり得る話なので、念のため現金も持っていくのが安心だと思います。
なお我々(少なくとも私)はカードで支払うつもりでしたが、会計窓口にお金を払いに行った夫がなぜかテンパって現金で払ってしまったため、やや高めの換算レートで日本円支払いとなりました。2人分で75,900円です。

服装
面接というとすごくかしこまったものを想像される方もいます。日本文化特有の律儀さ所以だと推察するのですが「スーツを着ていったほうがいいのかな」と思う方もいらっしゃるようです。
実際はどうかというと、別になんでもいいです。極端に汚い格好やパジャマ、半裸はもちろん(社会人として)アウトでしょうが、お友達とごはん食べに行くような格好なら大丈夫です。私は半袖のTシャツにチノパン、夫も同様でした。私は前日に写真撮影の仕事があり現場から宿泊先に直行したため靴はスニーカーでしたが、それがなければ恐らくサンダルで行っていたと思います。両替所のカウンターみたいなところでの面接なので、領事から足元は見えません(本記事のサムネイル画像をご参照下さい)。
私は異様なほど暑さに弱いためTシャツでも待合室の室温はちょうどよかったですが、「とても寒かった」とおっしゃっていたTwitterのフォロワーさんもいらっしゃいました。寒がりの方はカーディガンなど薄い上着があるといいかもしれません。
なお大きなかばん、特にリュックは持ち込めないので要注意です。ホームページでは25cmx25cmまでと書かれていますが、そもそも持参する書類やレターパックがそれより大きいので、まあ無茶な話です。極端に大きなかばんやブリーフケースを持って行かなければ大丈夫だと思います。
必要書類と貴重品以外のものはスーツケースにまとめてホテルのロビーに預けておき、面接が終わってから取りに行きました。

面接当日

到着・受付
我々の面接日は木曜日、予約時間が8時15分で、大使館に着いたのは8時5分ごろでした。
大使館の門の10メートルほど手前に警視庁のおまわりさんがいます。ここで印刷した2NLを見せて予約があることを知らせます。
ただしあまり早く行きすぎると「時間が近くなったら出直して下さい」と言われるようです。(我々の前の方がそう言われていました。)
10分前ですごく早く着いた気になっていましたが、全然そんなことはなかったようで「え、ぎりぎりじゃん…」という空気をそこはかとなく感じました。15分前が正解だったんでしょうか。よく分かりません。
門まで行って改めて警備員のおじさんたちに予約時間を知らせ、荷物検査をしてもらいます。(お水は持ち込み禁止ではないようです。ただし中にも自動販売機はあります。ついでに言うと、駅なんかでよく見るスピード証明写真のブースも待合室にあります。お手洗いもあります。)
荷物検査が済むと建物の中に入り、受付を済ませて整理番号とA5サイズの案内用紙を渡されます。ここに「面接までの流れ」と「Order of Documents」(書類を並べる順番)が書かれています。

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「面接が終了するまではお帰りにならないで下さい。」の一言がかなり気になります。今まで書類だけ出して面接受けずに帰ったという事故案件があったのでしょうか。そうだとしたら一体何しに大使館まで行ったのでしょう…。

1. 書類提出
順番を呼ばれるまでの間に、上記の紙に書いてある通りの順番に書類を並べ替えておくように指示されます。ところが思いのほか早く自分たちの番号が呼ばれてしまったので並べ替えが終わらないまま窓口に行きました。建物に入る前にあらかじめこの順番通り並べた状態で持って行ったほうがいいです。ちゃんと順番通りになっていないのが悪かったのかもしれませんが、担当の日本人のおばさんはかなり高圧的でした。(私見ですが、変にアメリカナイズされた日本人女性にはこういう人が多いように思います。)
上記用紙に書かれた書類に加え、過去に米国ビザを取得したことがある場合はそれも見せて下さいと言われます。ですので古いパスポートは全部持参したほうがいいと思います。
おばさんが書類を確認している間、会計窓口で申請手数料の支払いを済ませてレシートを持ってくるよう指示されます。
なお健康診断結果のパッケージにはX線のCD-ROMが含まれますが、ここでそれが返却されます。これは初回入国時に持参・提出するので大事にとっておきましょう。

2、3. 指紋採取と領事面接
書類提出が終わってからかなり(30-40分くらいかな?)待たされ、ようやく番号が呼ばれて再び窓口に赴きます。
この時は書類提出とは別の窓口で、領事は白人男性です。書類のおばさんとはうって変わって普通です。英語で大丈夫ですか?と聞いてくれます。
まず右手を挙げて書類と申請内容に偽りがないことを宣誓し、窓口に置いてあるスキャナーで指紋採取をします。
指紋採取が終わると、領事が書類を確認しながらいろいろな質問をします。覚えている限りの内容を以下に並べていきますが、申請者によって質問内容は変わると思いますので参考程度にご覧下さい。

- お二人がご結婚されたのはいつですか?(2018年か2019年か思い出せずどっちだっけ、となりましたが、はいそのどっちかね分かりました、とあまり興味なさそうでした。)

- 以前に結婚していたことがありますか?(いいえ)

- 子供がいますか?(いいえ)

- 逮捕歴や有罪判決を受けたことはありますか?(いいえ)

- お二人とも最終学歴は大学ですか?(はい。夫は卒業証書も持参しましたが、出していただかなくても結構ですと言われました。)

- 大学での選考は何でしたか?(夫は一般教養。妻は分子細胞生物学。)

- 現在仕事はしていますか?(はい。夫は自営業、妻は会社員。)

- 日本とアメリカ以外の国に居住したことがありますか?(いいえ)

- いつアメリカに移住するご予定ですか?(1年以内には引っ越す予定です)

意外ですが、「アメリカでどんな職業に就く予定ですか?」という質問はありませんでした。

質問が一通り終わると唐突に「はいじゃあ承認です、1週間くらいでパスポートと必要書類をご返送しますね」と言われます。とてもあっけないので「はあ」と言ったままポカンとしてたところ「DVの場合は必要書類が揃っていればそれ以外に調べることはほとんどないので、こんなもんなんですよ。」と教えてくれました。夫があまりにも喜んでいるので「おめでとうございます」とにこにこして言ってくれました。
これで用事はおしまいですので、領事にお礼を伝えて建物を後にしました。

面接後

早い方だとその日のうちにCEACのステータスがIssuedになるようですが、我々の場合当日のうちはずっとReadyのまま、翌日金曜になってAdministrative Processingになりました。少し不安になりますが、通常書類不備がある場合や却下の場合は面接時に領事からそう伝えられるはずなので、週が明けたらIssuedになっているはずだと願っております。

翌週月曜追記:
今日CEACステータスがIssuedに更新されました。面接から2営業日後です。BritSimonのブログ(FAQ)にも記載がありましたが、面接で承認と言われた後、2日間ほどAPになってそこからIssuedになるケースはよくあるようです。ただし場合によっては口頭で承認と言われてもその後追加で確認事項が発生し、APが長引くケースもあるようです(私の想像ですが、日本人でこのケースは少ないんじゃないかと思います)。

追記

面接の最後にちょっと気になることがありました。
「アメリカへの初回入国の期限は12月末までなんで…」
と言われたので
「移民ビザって6か月有効なんじゃなかったでしたっけ?」
と聞いたところ、
「DVの場合はその年の12月末までなんですよ、初回入国をそれまでにしてもらえれば、実際の引っ越しはいつでも大丈夫なんですけど」
という返事でした。
これは私が今まで聞いてきた情報とだいぶ異なります。通常DVビザは発行から6か月もしくは健康診断の受診日から6か月、どちらか早い方が期限だったと思うのですが、今から12月までだと4か月しかありません。それまでに初回入国はする予定でいましたが、領事さん何か他のビザと勘違いしてないかな?という不安はありました。
実際にビザが届いたら改めて日付を確認してみます。


さて、今回もだいぶ長い記事になりましたが、これから面接を受ける方々のご参考になれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。

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