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【日経225OP】2種類のロングストラングル

前回、下記2本の記事でロングストラングルの権利行使価格の選択方法について検討を行いました。

それぞれ①最小IVロングストラングル(最小IVロンスト)、②OTMプットロングストラングル(OTMロンスト)と名付けてますが、それぞれが相場に応じてどのような損益となるかを実際の相場の中で検証してみました。

検証は、毎度お世話になっておりますOPTION戦略アプリを利用して行わせていただきました。

今回は、10/13(木)に下記のような建玉を建てて毎日の損益(引け後15:15の時点)を検証していきたいと思います。

①最小ロンスト

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前回の記事で紹介したC30500を利用したロングストラングルです。詳細は前回記事を参照ください。

②OTMロンスト

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こちらも前回の記事で紹介したP25500を利用したロングストラングルです。詳細は前回記事を参照ください。

相場状況

11/13の相場状況は下記のとおりです。
始値 28,085円 
高値 28,365円 
安値 27,993円 
終値 28,140円(前日比:▲90.18円)
日経VI 22.88ポイント

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今後は上昇していきそうな形でしょうかね。日経VIは22.88ですのでそれほど低くはないです。つまり、ボラ買いには向いていない状況です。上昇となってボラが低下していくとロンストにはつらい状況ですね~。

さて、結果はどうなるか。

損益推移

毎日の先物引け後(15:15)の損益は以下のとおりです。※建玉1:最小IVロンスト、建玉2:OTMロンストになります。

10/14(木)
日経平均は解散総選挙を受けて一気に上昇。日経VIも21.391.49ポイント下げてますのでロンストには不利な状況。

ベガが大きい最小IVロンストが大きくマイナスとなりました。一方で、OTMロンストは上昇してますね。プットのIVはさほど下がってないのが理由か。

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10/15(金)
本日の日経平均は500円上昇する強い展開となりました。日経VIは20.30と前日よりは上昇しましたが、建てた日からは0.58ポイント減少しております。

ただ、大きな変動であったので、デルタとガンマの寄与により、どちらもプラスとなっております。最初ロンストはコール買いなので、上昇により個別にIVは上昇に転じたのもよかったか。やはり、上昇相場では最小ロンストに部がありそうですね。

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10/18(月)
本日の日経平均はヨコヨコの展開ですが、少し下げて引けました。日経VIは20.77と前日よりは増加しておりますが、損益はかなり悪化しております。

日経VIは上昇しているが、個別のIVを確認すると下げているので、ベガとセータからの損失が拡大したかな。
11P25500 28.12(▲0.19)
11C30500 16.04(▲0.22)

やはり、ポジティブガンマは時間との闘いですね。5万円くらい利益乗ったら利確した方がよかったかも。

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10/19(火)
本日の日経平均は上げに転じて昨日から+190円で終えました。日経VIは19.98(▲0.79)と昨日よりかなりボラが下がる展開でした。

個別のIVは下記のとおりで、日経平均は上昇に転じましたが、P25500のIVが増加し、C30500のIVが減少となり、最小IVロンストが引き続き含み損に。OTMロンストは利益が増える状況でした。
11P25500 28.72(+0.51)
11C30500 15.28(▲0.70)

上昇にも関わらずプットが盛り、コールが剥げるって意外な展開ですね。

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10/20(水)
本日の日経平均は+40円とほぼ横ばいの展開。日経VIは20を切る展開もありましたが、後場下げてきて20.27(+0.39)とやや上げて終わりました。

個別IVは以下のとおりプットが持っている状態です。よって、OTMロンストが利益を伸ばし、逆にコールはボラ剥げてますので、損失を拡大する展開となりました。
11P25500 29.80(+1.08)
11C30500 15.41(▲0.13)

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10/21(木+
本日の日経平均は後場から大きく崩れて500円以上下げる展開となりました。日経VIは21.87(+1.6)と大きく上昇しました。

個別IVも大きく上昇する展開でありましたが、損益は大きく下げる展開に。もともと29000円くらいで建てたので、そのラインまで戻ってくると損益的にはつらいですね。デルタヘッジしておけば結果は変わったと思いますが。
11P25500 30.26(+0.46)
11C30500 16.41(+1.0)

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10/22(金)
本日の日経平均はボラの激しい展開ではありましたが、結局は+96円とレンジのような展開。日経VIも21.14(▲0.72)と下がり、ボラ買いにはつらい展開でしたね。

個別IVも低下して損益はかなり悪化しました。
11P25500 30.10(▲0.16)
11C30500 15.49(▲0.92)

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まとめ

約1週間、損益を観てきましたが、ボラ買いにはかなりつらい結果となりました。ここで結果をまとめてみましょう。

日経平均:29,025円 ⇒ 28,805円(▲220円)
日経VI:22.88 ⇒ 21.14(▲1.74)
最小IVロンスト:▲208円
OTMロンスト:▲20円
11C30500:16.98 ⇒ 15.49(▲1.49)
11P25500:27.85 ⇒ 30.10(+2.25)

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結果からみると、どちらもマイナスとなりましたが、相場が下げていることもあり、プット側のボラが少し持った影響で、OTMロンストの方が部がある展開でした。

最小IVロンストのベガは約50ありますので、11C30500のIVが▲1.49ポイントも下がると、ベガだけで75,000円のマイナスになってきますので、枚数が多い分つらい展開でしたね。

一方、OTMロンストは、最初の日経平均が上昇した状況でもプラ転しております。これは、スマイルカーブにより、個別IVが上昇したのが理由だと思われます。その後、マイナスに転じてますが、マイナスも20,000円と限定的です。ヘッジにはよいトレードかもしれませんね。

このような検討は、バックテストで検証できると便利なんですがね。無料でそのような事ができる商品はないので、今後も継続して検証していければと思っております。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

ありがとうございました!