ツアーファイナルへよせて

健太です。
「キミとボクのツアー」も東京ファイナルを残すのみ。
と言っても、4本しかないツアー、3本が終わったということ。

『キミのうた』は「恋」がコンセプトのアルバムだから、やっぱりMCではその恋にまつわる話をしたりして、盛り上がる(もちろん脱線もおおいにするけど)。
この「恋」というキーワードは、月並みな言葉ではあるけれど、なんだかんだ盛り上がるワードなのである。
『キミのうた』の制作中も、歌詞の内容であれやこれやとメンバー間で盛り上がった。それぞれが、自分の経験やら願望やらに重ね合わせて、話は尽きない。ライブのMCで出た話も帰りの車中でほじくり返したりして楽しい。

この『キミのうた』という作品についてのあれこれは前回のブログで色々と綴ったけれど、その最新版D.W.ニコルズの音楽の表現の場、発表の場が、この「キミとボクのツアー」だ。

相変わらず肩肘張らずに楽しくやっているけれど、はっきりしたコンセプトのあるライブになっていることは、すでに観に来てくれたみんなはきっと気付いてくれたんじゃないだろうか。

今回のツアーにも、このツアーならではのものを沢山盛り込んだ。
もちろん、来てくれたみんなに楽しんで欲しいからではあるけれど、何より自分達が心底楽しめるようにというのが本音でもある。
楽しめてこそ、なのだ。

じゃあそのライブにおいて、何が自分にとって一番のよろこびなのか、自分で楽しめるとはどういうことなのか。
つい先日、メンバーでそんな話を真面目に話したけれど、驚くべきことになのか、当たり前なのか、メンバーそれぞれポイントが違う。
本当に音楽って不思議だ。

そしてもちろん、聴く人、ライブを観る人も、それぞれがそれぞれの楽しみ方をするもの。
僕は人一倍それがわかっているつもりだ。だって僕は、どうかガッカリしないで欲しいのだけれど、ひとのライブに行っても手拍子すらなかなかできないような男なのだから。

ニコルズのライブでは、みんなでうたう、というシーンがよくある。会場のみんなでうたったときの快感は何にも代え難い。だから僕らは、「うたって!」とやる。でも本当に、無理しないで欲しい。それぞれのやり方で、好きなように楽しんで欲しいって、心の底から思っている。

ニコルズのライブで、ファンのみんなが、ファン同士仲良くなっている様子をよく見かける。とても素敵なことだ。ああなんて楽しそうなんだ!って思う。最高に楽しいだろうな。混ざってみたい。
でも、たぶんというか絶対に、僕だったらその輪には入れないだろうとも同時に思ってしまう。
そのニコルズを通じてのファン同士の繋がりとか輪というのは、本当に素敵なことだと思うし、おおいに盛り上がって欲しいって思うけれど、それもあくまでも、ひとそれぞれの楽しみ方の一つ。
どうか、そうではないベクトルで楽しみに来ているファンが疎外感を覚えるようなことのないよう、願っている。

誰もが堂々と、好きなように、自分の楽しみ方で思い切り楽しめる空間であって欲しい。

別に何があったというわけではないんです。
本当に、ニコルズのファンのみんなは驚くほどモラルがしっかりしていて、それは僕らの大きな誇りです。
そしてファンの一人一人が愛おしすぎます。

だからライブをやるたびに、素晴らしいニコルズファンのみんなの生み出す空間に感動します。
そしてあまりに嬉しくて、不安になって、楽しめていない人がいないかを心配して考えてしまいます。

だからこれは、ライブやツアーをやる度に思うことです。

この僕の思いをこうして綴ることで、曲解されるのが怖い気持ちもあるけれど、それでも伝えたいと思いました。

さあツアーファイナル。
最高のパフォーマンスを約束します。
そのために生きているようなものだから。

渋谷で会いましょう!!!

#dw25 #dw25_kenta


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