はるのうたMVプロジェクト

だいすけわたなべです。

「はるのうた」のMUSIC VIDEOが
公開になりました。
今作はボクが監督しました。
「I like you」ぶりの2作目です。

今回はカメラを池田圭太に借りて
撮影も自分でやりました。
編集は池田圭太に手伝ってもらって
いっしょにやりました。

なぜ、ボクが作ろうとおもったか。

答えはシンプルで
ビデオにかける予算がなかったからです。笑

『HELLO YELLOW』は
最高のアルバムです。
ボクらは今、自主レーベルの
haleiwa recordsから
リリースしているので
メジャーの時のように
CDやビデオの制作費が出ません。
自分たちで出さなければなりません。
でもアルバムを作る上で
絶対に譲れないラインがあります。
そこを妥協して(ケチって)作っても
意味がありません。
エンジニアの古賀くんはじめ、
いろんな方の協力で
限られた予算内で(本当は予算外)
最高の作品を作ることができました。

さぁ、リード曲の「はるのうた」の
ビデオを作ろう!となった時に
すでにそこにかける予算は
ありませんでした。

でも、過去最高に自信のあるアルバムで
「はるのうた」は今の音楽シーンに
必ず響くという確信がありました。

どうやったらニコルズを知らない人にまで
届けることができるか考えました。
1回聴いてくれさえすれば
胸の真ん中を射抜けるのに。

ボクはラジオが好きです。
いつもの時間に聴こえるあの人の声に
安心したり、
新しい音楽をおしえてくれたり。
ありがたいことに今、静岡で
ラジオのレギュラー番組もやっています。
毎週生放送3時間。
本当にたのしいです。

数年前に「首都圏スーパープッシュ」という
企画が立ち上がりました。
FMとAMの垣根を超えて
首都圏のラジオが1曲をかけまくって
ヒットを出そう、という企画です。
その1発目の1曲に
EMIと契約してリリースした
『SUNRISE』に収録されている
「ありがとう」が選ばれました。
2度目のメジャーデビューで
勢いに乗っているとおもっていました。
これは、いったかもしれないとおもいました。

いきませんでした。笑

不甲斐なかったです。
たくさんの方が協力してくれたのに
おもうようなヒットにはならず
セールスにもつながりませんでした。

でも、ラジオのせいではありません。
ボクらの楽曲が至らなかったからです。

悔しかったです。

ひさしぶりのアルバム制作にあたり
曲がたくさん必要なのに
ミニアルバム2作リリースと
2度の全国ツアーをやりながらだったので
なかなか「これだ!」という曲が
書けないまま2017年は過ぎていきました。
ちょっと追い込まれた状況で
ボクらは制作合宿に行きました。

朝から晩までスタジオにこもって
新曲のアレンジをしました。
リード候補の曲がいくつかあったけど
どれも「うーむ」という感じでした。

夜、宿泊施設の部屋で健ちゃんと
ビールを飲みながら
「どうしよっかねー。。。」と
暗くなりながら
ボクが書いた無数のデモを
聞き直していました。
その時に「はるのうた」を発掘しました。
デモの時の「はるのうた」は
スローテンポで「バラの花」みたいな
8ビートのアレンジでした。
それを聴きながらボクが
「本当はこれもっと速くしてズンジャーズグジャーってやりたかったんだけどみんな反対するとおもって、こうしたんだよねー」
と言ったら健ちゃんが
「それ、やってみよう!」と言いました。
次の日スタジオで4人で「はるのうた」を
早いテンポでズンジャーズグジャーで
やってみました。

「これだ」

バンドをやっていると
そういう瞬間が時々あります。
言葉にしなくても演奏していて
みんなが「あ、これだ」とおもってるのが
伝わる瞬間。

メンバーがいたから泣かなかったけど
ひとりだったら泣いていたとおもいます。

こうして「はるのうた」は生まれ変わり
リードトラックとしてアルバムに
収録することにしました。

この曲なら、いけるんじゃないか。

話は戻ります。

ボクはもう一度ラジオのチカラを
借りようとおもいました。

ヴァイナルからメジャーデビューした時に
たくさんのラジオでパワープレイを
獲得しました。
「マイライフストーリー」です。
その時にキャンペーンで
全国のラジオ局に行きました。
その時にいっしょに回った
中森さんがボクに言いました。

「だいちゃん、今はメジャーデビュータイミングだからみんな応援してくれるけど、本当に大事にしなきゃいけないのはこの先、どんどん人が離れて行く時に応援してくれる人たちだよ」

その時は、何言ってんだよ!と
おもいました。ムカつきました。
ここからドカンと売れるんだから
そんなこと言うやな!とおもいました。

しかし、残念ながらドカンといかず
実際にインディーズに戻った時
応援してくれる人は減りました。
ラジオでかかる機会も減りました。

今回、「はるのうた」のビデオに
出演してくれたラジオDJ、パーソナリティーの
みなさんは
そんな時にも応援してくれた人たちです。

ずっと変わらずに
ニコルズを好きでいてくれて(推測)
応援してくれている人たちです。

そんな人たちに出てもらって
「はるのうた」をみんなで歌って
ラジオを通して届けるような
そんなビデオにしたいとおもいました。

直接アルバムを持っていって
「いつもありがとうございます」と
言いに行きたいとおもいました。

だからボクが撮影しようとおもいました。

スマートフォンなどで
スタッフの方に撮影してもらったものを
メールで送ってもらって
それを編集しても
同じことができたとおもいます。

でも、完成したものを観て
そんなことしなくてよかった。
ちょっと大変だったけど
自分で撮りに行ってよかった
とおもいました。
きっと観てくれた人にも
それは伝わるんじゃないかな。

そんなわけで
出てもらいたい人をピックアップして
企画書を作り、お願いのメールをしました。
半分くらいの人がオッケーならいいな。
局の許可とかもあるし
実際は厳しいだろうなとおもっていたら
9割ほどの人がオッケーしてくれました。
どうしても事情により出演できない人が
ひとりかふたり。
その人たちも「いい曲だね!応援する!」と
言ってくれました。

もう後戻りできないぞ、とおもいました。

いろいろな許可を取り
みなさんのスケジュールを調整して
スタジオを押さえて
実際に撮影がスタートしたのは
1月31日でした。
最後のひとりの撮影が終わったのは
2月19日でした。
ひとりでいろんなところに行き
好きな人たちに会う旅は
とてもたのしかったです。
完成した時に一抹のさみしさを
おぼえるくらいに。

すべて自分の手で集めてきた
食材で最高の料理を作る気分で
池田圭太といっしょに編集しました。

バンドの演奏シーンは
大きなスタジオを借りられないので
ひとりずつ撮影したものを合成しました。
イメージしていた通りになったので
うれしかったです。

そうして完成したビデオが
無事に公開になりホッとしています。
確かな手応えも感じています。

きっと春には桜前線といっしょに
全国に「はるのうた」が届くと信じています。

長くなったのでこのへんで。
また何かおもうことがあったら追記します。

最後に写真とともに
出演してくれたみなさんを紹介します。
本当にみなさんありがとうございました。

寺岡呼人さん
「マイライフストーリー」「春風」の
プロデューサー。50歳になってもかっこいい。ひさしぶりに訪れた呼人さんのスタジオなつかしかったなー。ありがとうございました。

加藤真樹子さん
カトマキは日芸の1個上の先輩。昔、付き合ってたって噂が802で流れたらしい。今回のプロジェクトはカトマキがいなかったらできなかったとおもいます。ありがとうございました。

野村雅夫さん
雅夫ちゃんの家にまた行きたいな。planeのキクチくんと。笑
ありがとうございました。

竹内琢也さん
「フランスパンのうた」の大阪の火付け役。TTのおかげです。ありがとうございました。

仁井聡子さん
ボクにはじめてラジオの生放送をさせてくれた人。nack5の仁井さんの番組の夏休みの代打をやったことは今でもボクの宝物です。ありがとうございました。

中島ヒロトさん
GO OUT関西で司会をしていてひさしぶりに再会したヒロトさん。ノリノリでやってくれてうれしかったなー。ありがとうございました。

光邦さん
今はエフヨコの朝の番組をやっている光邦さん。きっとうちの母ちゃんも喜びます。ありがとうございました。

MITSUMIさん
みつみちゃんは同世代。元気で明るくて素敵です。ありがとうございました。

橋口洋平さん(wacci)
ぐーちーの番組には何度も出させてもらってます。いつもごめんね。勝手に仲間だとおもってます。がんばろう。また飲み会やろうね。ありがとうございました。

藤田琢己さん
地球上ではじめてニコルズの曲をラジオでかけたのは琢己さんです。おそらく。しかし年取らんなーこの人は。ありがとうございました。

ヒロ寺平さん
大阪城野音で802のイベントに出た時に司会がヒロさんでした。番組にもゲストで出させてもらいました。ひとりですべてをこなすDJスタイルは本当にかっこいい。レジェンドです。ありがとうございました。


角田哲哉さん
福島県の南郷うたたねフェスで司会をしていて知り合いました。そこからずっと応援してくれていてやっと仙台まで会いに行けました。角ちゃん、ありがとうございました。娘さんに自慢してください。

今末真人さん
「ラジオのおじさん」をずっと長く放送してくれている徳島。今ちゃんは実はこの春に徳島を離れて故郷のラジオ局に。そんな意味も込めた演出でした。ありがとうございました。ディスイズソングフォーマイライフ立花。

高山都さん
はじめてボクが監督した「I like you」のビデオに出てくれたみやこちゃん。この度、ジャストタイミングで新しいラジオ番組がはじまったのですぐに声をかけました。生活と仕事が連動している素晴らしい人です。ありがとうございました。

クマガイタツロウ(ワタナベフラワー)
対バンして「あ、この人やろうとしてること同じだ」とおもいました。常に全力で楽しませようとする姿勢はすごい。ラジオもおもしろい。ありがとうございました。

牛嶋俊明さん
デビュータイミングからずっと応援してくれている岡山の牛嶋さん。黄色いシャツで来てくれました。ありがとうございました。


バカボン鬼塚さん/高橋茉奈さん
K-mixのライバル番組のふたり。(笑)バカボンさんに褒められるとうれしいんだー。まなちゃんこれ以上おもしろくならないでね。ありがとうございました。


御代田悟さん
K-mixの音楽番組の人。柳楽優弥に似てると言ったら「そうなんですよー」とか言っちゃう御代田。知識の豊富さ、実はリスペクトしてます。ありがとうございました。

DJ Roni
bayfmの頃から応援してくれてるロニ。こないだいっしょに飲んでる時にボクの唇の形を褒めてくれました。キスされるかとおもいました。ありがとうございました。

kainatsuさん
「LIFE!LIFE!LIFE!」というK-mixのレギュラー番組の相棒。もう3年目だね。いつも自由にやれるのはなっちゃんのおかげです。これからもよろしく。ありがとうございました。

土屋礼央さん
デビュー直前に、寺岡呼人さんのイベント、ゴールデンサークルで共演して以来、バンドでも対バンしたり、ラジオでかけたりしてくれている礼央くん。「新幹線の3列席の真ん中は広い」というのをおしえてくれた人。ありがとうございました。佐々木もよこさんかわいかったです。

三原勇希さん
「波瀾爆笑」のビデオにも出てくれている勇希ちゃん。TVKのsakusakuに出て知り合いました。802で番組やってるなんて、すごいよね。撮影の日バレンタインのチョコくれました。惚れてまうやろ。ありがとうございました。

マンボウやしろさん
本部長は何度かライヴにも来てくれています。デッカチャンといっしょに。こないだ舞台を観に行ったこと、まだ本人に伝えてません。スカロケも普通に聴いてます。ありがとうございました。


大窪シゲキさん
広島のラジオスター、オオクボックス。もう長い付き合いです。打ち上げではいつも健ちゃんと音楽話で盛り上がってます。9ジラジは素晴らしい番組です。ありがとうございました。

芦沢ムネトさん
だいぶ前に「ニコルズ飲み会」に来てくれて以来の仲です。ラジオもフテネコもすごいね、アッシー。昔、描いてくれた似顔絵は家宝にします。ありがとうございました。



以上、26名の方が出演してくれました。
本当にありがとうございました。

色々書きたくなってしまいますが
まずは「はるのうた」のMUSIC VIDEOを
観てください。
すべて詰め込んだつもりです。

最後に制作ノートの一部を載せて
はるのうた MV プロジェクト完結!

ありがとう!


D.W.ニコルズ
わたなべだいすけ







#dw25_daisuke

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?