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DJI Mini3 Proのファームウェアについて

2022年5月17日、DJIはMini3 Proの新ファームウェアの提供を公式に発表した。今回は、この新しいフェームウェアで気がついたことをまとめてみよう。

ファームウェア・アップデートから始まる初期設定

5月17日といえば、国内ではせっせとMini3 Proの出荷作業が進んでいたタイミングだ。
そして私たちの手元に製品が届いたら、アクティベーションの次に新ファームウェアのアップデート作業を行うことになる。

いきなりの大型アップデートという感じ


何がアップデートされたのか?


今回のファームウェアバージョン(V01.00.0100)は、もともと標準スペックで搭載されるはずの機能が満載で、大型アップデートと呼んでも差し支えない内容に思える。
そこで気になる項目がある。

・Greatly impoved image quality(画質の大幅な向上)
・Optimized flight stability(最適化された飛行性能)

この2つの項目は一体なんだろうと素朴に疑問をもった。

画質の向上に関するヒント


何気なく海外のウェブサイトを見ていたら、この疑問に関する情報を少し得られたので紹介しておく。

DJIの公式サイトで、Mini3 Proの仕様が公開されている。その中で動画に関するスペックは上記のとおり。
カラープロファイルは、ノーマルとD-Cinelikeに対応している。
Air2Sは、D-Logが使えるので、このあたりが同機種の差別化になっている。

で、Mini3 ProのD-Cinelikeのビット深度は8ビットだと、どこかで報じられていた記憶があったが、海外のとあるサイトでは、今回のファームウェア・バージョンでは10ビットに拡張されたと報じられていた。

このときは既にファームウェア・アップデートした後だったので初期状態の仕様と比べようもないが、実際にビット深度が10ビットで録画されるか試してみた。

4K60fps D-Cinelikeモードでの撮影をしてみた

実際に録画データのプロパティを参照してみると、4K60fpsでビット深度が10ビットで記録されていることがわかる。

Nomalモードか、D-Cinelikeか

Mini3 Proの撮影モードをどちらにするかは、今後、空撮しながら決めてゆこうと考えている。
というのも、Mavic2 proからMavic3に換えたところ、カメラの仕様が変わったことで、D-Logのカラーグレーディングがなかなかうまくゆかず、苦労している。
私だけかと思ったら、同じような悩みを抱えている人の情報もネットで見つかったので少し安心(?)した。

Mavic3の場合、ノーマルモードに採用されている、「ハッセルブラッド ナチュラルカラー ソリューション」の出来が良いのか、最近ではすっかりノーマルモードでの撮影に頼っている。

最近は、4K60fpsで映像を収録することが多くなってきていて、Mini3 Proの場合、HDRは4K30fpsまでの対応になっていることから、どうしようか考えていた。

プチ嬉しかったこと

ノーマルモード
D-Cinelikeモード

カラー設定を変更すると、DJI RCの画面もそれぞれのモードに対応した表示に変わる。
(写真では識別しにくいが、D-Cinelikeモードのほうが多少、明るく表示されていることがわかる。)

これは、最近のモデルでは標準機能だが、Mavic3の初期の頃はこの表示がノーマル固定でD-Log撮影のときに困っていた。
こういう細かな機能がしっかりサポートされているのが少し嬉しい。

まとめ


というわけで、画像品質の向上について現状、わかったことは以上だ。Mini3 ProはいまのところD-Logには対応していないが、Air2Sの今後のモデルアップデート次第では、ファームウェア・アップデートでD-Logにも対応するかもしれない。
ちなみに、Optimized flight stabilityについては調べてみたが参考になる情報は見いだせなかった。
不具合の修正情報などはリリースノートでまるめられがちだが、機能向上についてはもう少し細かな情報を公開して欲しい。

このコラムでは自分がネットなどで調べて分かったこと、実際に使用してわかってきたことなど、SNSであまり取り上げられていないわりに、同じような情報を探していたり、困っている方むけの情報に絞ってレポートしてゆきたいと思う。

次は実際のテストフライトの感想や、機体登録のその後など進展があればレポートしたい。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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