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DJI RC送信機に関わる少しやっかいな問題について

DJI Mini3 Proオーナーのみなさん、こんにちは&こんばんは。6月20日改正航空法の施行に向けて、ドローン登録システムへの登録は進んでいますか?
また、登録記号の機体への表示は終わりましたか?
DIPSでの包括申請の準備はいかがでしょうか?エアロエントリーの登録は終わりましたか?
Mini3 Proを合法的にフライトさせるために必要な手続きがいろいろありますが、しっかりと準備をして安全なフライトを目指し、準備を進めましょう!

DJI RC送信機について


こちらのコラムで何回か触れたDJI RC送信機ですが、個人的にとても気に入っています。
軽くて取り回しの良い筐体、スマホの取付など煩わしさがなくシンプルな操作性、スマホより視認性の高いディスプレイ、など使うほどにそのメリットを実感しています。

Mini3 Proが発表になるまで、今保有しているMavgic3(Cineではないモデル)のためにDJI RC Proを買い足すつもりでいました。

撮影のたびにスマホを送信機にセットし、スマホのバッテリー残量を気にしながら操縦することや、なにより操作中のドローンや送信機をスマホで撮影できない自己矛盾なども抱えながら使う日々、今はiPad(第五世代)を購入して使っていますが、画面の暗さには不満を感じています。

\132,000というコストをかけてまでDJI RC Proを購入するべきか随分と悩んでいて、ようやく購入する決心をしたその矢先、DJI Mini3 Proが発表されました。
DJI RC付属モデルを買ってもDJI RC Proの値段より安いということが分かり、この新しい機体と送信機を使ってみたいという衝動に駆られ、さっそくポチりました。

2台の機体を1台の送信機で使い分ける魅力


DJI Mini3 Proは、初心者からベテランまで幅広いユーザーをカバーできる機体だと思います。
Mavic Miniが発表されたときもセンセーショナルでしたけど、そこからDJI Mini2へと進化し、送信機との通信方式、カメラ性能の向上など目を見張るものがありました。
そして今回、Mini3 Proは前後センサーやカメラ性能のさらなる向上など、軽量でありつつ現行モデルに肉薄するスペックは購入するには十分な理由でした。

そして、購入直後にDJI RC 送信機がMavic3にも対応するというリーク情報を見つけ、密かにほくそ笑んでいる自分です。

私のようにMavic3(あるいは、Air2S)のサブ機としてMini3 Proを購入した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なので、撮影現場にMavic3 とMini3 Proを持ち込んで1台の送信機で2台の機体を切り替えながら撮影することができれば、持ち込む機材も少なくなりますし、なによりシーンに合わせて機体を切り替えながら撮影するフレキシビリティが向上します。

結論から言えば、これらの環境を実現できることがわかりました。
しかし、このような運用をするにあたり、ちょっとやっかいな制約があることも分かってきました。
DJIのサポートと何度かやりとりをした結果をここで共有したいと思います。

ペアリングの問題

ご存じの方には釈迦に説法ですが、機体と送信機は常に1対1の関係になることが必要です。
例えば、Mavic3とMini3 Proの2台があって、どちらも電源ONでReadyの状態だったとします。

そこに1台の送信機があった場合、どちらの機体と通信すれば良いかということになるわけですが、同時に2台の機体と通信することはできません。

なので、機体と送信機は必ず1対1の関係になるように設定しなければなりません。
そのためには、毎回接続する機体を指定することになりますが、通常はDJI RC送信機の電源をONにしてDJI Flyが起動すると送信機は自分がどの機体と接続するべきかを調べ始めます。

そして接続するべき機体が見つかると接続が確立します。そのためには送信機と機体を事前にペアリングしておく必要があります。
と、そこまでは想定の範囲内でした。ところが・・・

DJI Care Refreshの関係



みなさんがDJIドローンを購入するときに多少悩む、Care Refreshへの加入ですが、私は最低限1年は加入するようにしています。
そして最近、DJIのありがたいご慈悲によって、保証内容が拡張されています。そう、「飛行紛失保証」という拡張サービスです。

今までは、機体をロストした場合はサポート範囲外だったんですが、サービスが拡充され、仮に機体が見つからなくとも保証の対象になるという、天使のようなサービスです。
しかし、この保証が有効になるためには、赤枠で囲った条件が必要です。

つまり、

「DJI アカウントと送信機と機体の組み合わせをあらかじめ設定で紐付けしておく必要がある。」

ということです。
私の場合、Mavic3とMini3 ProはDJI Care Refreshに加入しているので、この条件を有効にしつつ、1台の送信機で各々の機体を使う場合に、この送信機と機体の組み合わせを、切り替える度に設定を変えねばならないということになります。

そんな運用あり得ないと思いましたが、DJIサポート何回かやりとりした結果、この方法でしか運用できないことが分かりました。

そもそも、DJI Care Refreshは機体に対しての保証サービスですが、この「飛行紛失保証」はさらに送信機のシリアル番号まで紐付けておく必要があります。

結論、いちいちそんな面倒な運用をしたくないので、今回は諦めました。
よく考えてみると、これはDJI RC Pro送信機と機体の関係でも同様の扱いになるということですから、DJI RC Proをお使いの方は複数の機体との組み合わせの運用には配慮する必要があると思います。

有り難い配慮であるにも関わらず、オーナーの希望する運用には叶わないという少し残念な話でした。

1年後、Care Refreshの保証期限が切れたら運用する、しかなさそうです。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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