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『デモンエクスマキナ』の2人のディレクターについてちょっぴり調べてみた。

 こんにちは。パーペンと申します。はてなブログ(http://dougin-1809.hatenablog.jp/)でハル研究所等ゲーム会社のスタッフについてちょこちょこと見ているものです。

主にゲーム作品のスタッフリストを見て、ディレクターのみならずデザイナーやプログラマー(後、昨今流行のテクニカルアーティストも)にどういった人達がいるのか、いわば「開発の現場」を調べていくことが、私のしていることです。

つまり、ゲームで語られやすい「音楽」については特に言及しません。デザインからの視点を含んだ考察もできませんし、プログラミングでもできません。できるのは、公開されている情報を調べてまとめる。それだけです。


さて、ここではタイトルの通り、2019年09月13日にNintendo Switchで発売予定のゲームソフト『DAEMON X MACHINA』の2人のディレクターについてちょっぴり調べてみました。

ちょっぴりなのは2つ理由があり、そもそもゲームが発売前でスタッフリストが見られないからが1つ、対象も2人だけだからが1つです。

「あれ、2人?もっとスタッフいたじゃん」と思った方は流石です。現時点では7人の名前が出ています。

この内、ディレクターに該当する淡田 賢(以下、淡田氏)軽部 健(以下、軽部氏)両名についてのみ調べます。そして調べていくと、必ずこの作品にぶつかります。

『モンスターハンター ストーリーズ』

 『モンスターハンター ストーリーズ』(2016)というゲームソフトで淡田氏はマーベラス側のディレクター軽部氏はマーベラス側のチーフデザイナーを担当していました。残念なことに彼らへのインタビュー記事は見つからず(辻本良三氏へのインタビューはありましたが)、E3等でのインタビューに登場する機会もなかったようなので、現状、両名の口から何かを得ることは難しいでしょう。

一応、ゲームのあらゆることを集めるMoby Gamesには2人のページがあり、関わった作品も記されています。(調べる時にはこのMoby Gamesが頼りです。)

淡田氏:https://www.mobygames.com/developer/sheet/view/developerId,180660/

淡田氏は『ラストストーリー』(2011)でAnimation Leadを、『Blinx 2: Masters of Time & Space』(2004)『アークザラッドIII』(1999)でGraphic Artを担当しています。スペシャルサンクスとしてですが『禁忌のマグナ』(2015)にもクレジットされています。

また、Sansan株式会社が運営する名刺アプリ『Eight』に名刺が存在するので所属も明らかになっています。「ゲーム開発本部 第一スタジオ」が現在の所属のようです。URL:https://8card.net/p/39669690814

軽部氏:https://www.mobygames.com/developer/sheet/view/developerId,40622/

軽部氏は2000年以降の作品に限定しますが、『いただきストリート』(2011)でArt、『ロストオデッセイ』(2007)でObject Model Lead、『ファントムダスト』(2004)でCharacter 3D Art Lead、『パンツァードラグーン ORTA』(2002)でEnemyを担当しています。ある時はオブジェクトモデル、またある時はキャラクターの3Dモデルと、行ってきた仕事はかなり多様な方です。淡田氏も軽部氏も3Dグラフィックについての経験と知識は有しているであろうことは予想できますが、その辺が私の考察の限界です。

つまり、現状で分かることをまとめると「淡田氏・軽部氏は『モンスターハンター ストーリーズ』でディレクター・チーフ級の仕事を担当、それまでは主にデザイナーとしての仕事を行っていた。少なくとも3Dグラフィックの知見は有する」となります。

メディアは両名を報じたか

 ここで終わりにしてもよいのですが、せっかくですし「デモンエクスマキナが初めて世に出た時、つまりE3 2018の期間中に作られた記事で両名の名前はマーベラスのプレスリリース以外で出ていたのか、出ていたとすれば何と紹介されたのか」見ていきましょう。対象はファミ通、4gamer、電撃オンライン、電ファミニコゲーマー、Automaton、インサイドの5つです。それぞれ以下の記事で判断しました。

ファミ通:「【リリース追記】『DAEMON X MACHINA』河森正治氏、コザキユースケ氏が手掛けるNintendo Switch用メカアクションを発表【E3 2018】」,(https://www.famitsu.com/news/201806/13159002.html)

4gamer:「[E3 2018]「DAEMON X MACHINA」が2019年に発売決定。佃健一郎氏と河森正治氏がタッグを組んだメカアクションゲーム」,(https://www.4gamer.net/games/421/G042156/20180612095/)

電撃オンライン:「『デモンエクスマキナ』発表。コザキユースケさん、河森正治さん、佃健一郎さんが制作に参加【E3 2018】」,(https://dengekionline.com/elem/000/001/743/1743063/)

電ファミニコゲーマー:「E3 2018「任天堂」Nintendo Direct情報まとめ。新作『スマブラ SPECIAL』では過去作のキャラすべて登場!『ファイアーエムブレム』新作映像に『Fortnite』も」,(https://news.denfaminicogamer.jp/news/180613):リアルタイム時のコメントではなく追記を参照。

Automaton:「高速ロボアクション『DAEMON X MACHINA』発表。プロデューサーは一部『アーマード・コア』作品を監修した佃氏、メカデザインは河森氏が担当」(https://automaton-media.com/articles/newsjp/20180613-69990/)

インサイド:「スイッチ『DAEMON X MACHINA』発表!「アーマード・コア」佃健一郎氏が描く完全新作メカアクション」,(https://www.inside-games.jp/article/2018/06/13/115380.html)

別に紹介しなくても良い人だと判断したのか、あるいはどういう人なのか記述することが難しかったのかは分かりませんが、先程の5つの内、両名を紹介したのはAutomatonのみでした。そのAutomatonも

ディレクターは旧AQ時代に『ラストストーリー』などに携わった淡田賢氏、そして軽部健氏。

と、説明が回りくどいです。『モンスターハンター ストーリーズ』に関わったと書けば、ここまで変な説明にする必要がありません。


今回はゲームソフトの発売前ということもあり、2名のみ調べましたが、発売後ではスタッフを出来る限り調べていきたいと思います。手法はまだ決まっていませんが、100名以上の規模であればスマブラSPの時のように調べていくでしょう。ただ、その時はブログです。ここには書きません。

↓『スマブラSP』はこんな風に調べました。お暇な時間があれば、是非。↓

『スマブラSP』のスタッフリスト考察――開発チームの陣容を解明する(18/12/22更新) http://dougin-1809.hatenablog.jp/entry/super_smash_bros_ultimate_staff




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