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知らないと危険!?暗号資産を保管するソフトウェアウォレットとハードウェアウォレットの違い

取引所で購入した暗号資産(仮想通貨)、どこに保管していますか?

取引所に放置している方、最悪の場合、資産を失うかもしれません... 。

暗号資産やNFT業界では、詐欺やハッキングが多発しています。暗号資産では、盗まれた資産を取り返すことはほぼ不可能です。

中には、数億円を超える資産を一瞬で失った人も存在します。

この記事では、数ある暗号資産ウォレットの正しい選び方を暗号資産の取引頻度やタイプ別に紹介します。

自分にあった暗号資産ウォレットを選び、正しく資産を守りましょう。

1. 暗号資産のウォレットとは?

暗号資産は、その名の通り目に見えないデジタルの通貨です。目に見えない暗号資産ですが、当然ながら各自で保管する必要があります。

購入した暗号資産の保管先となるのが、「ウォレット」です。一見、銀行口座のように思えるかもしれません。しかし、暗号資産のウォレットと銀行口座には決定的な違いがあります。

まず、暗号資産は、ブロックチェーン上に保管される点です。

例えば、イーサリアムを購入した場合、イーサリアムチェーン上に保管されます。そのイーサリアムへアクセスするには「秘密鍵」が必要です。

その秘密鍵を生成・保管するのが、暗号資産のウォレットです。

銀行口座の場合、預けた資産は個人情報(免許証やパスポートなど)と紐づけられていますよね。つまり、口座にアクセスするためのキャッシュカードを無くしても、銀行で身分を証明すれば良いのです。

一方の暗号資産は、個人の情報と資産が紐づけられていません。したがって、鍵の所有者こそが資産の所有者となるのです。

この鍵を盗まれた場合、資産は自分のものではなくなります。

2. 取引所に暗号資産を預けるリスク

「取引所で暗号資産を買ったけど…私の秘密鍵はどこ?
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?

暗号資産取引所で資産を購入した場合、秘密鍵は取引所が管理しています。つまり、暗号資産取引所は、大量の秘密鍵を所持しているのです。

したがって、取引所が保管する秘密鍵や資産を盗み出そうとするハッカーからの攻撃が絶えません。一度ハッカーが攻撃に成功すれば、数百億単位の資産を盗み出すことができるためです。

もちろん、取引所もセキュリティ面での対策を取っていますが、100%阻止するのは難しいのが現状です。実際にハッキングされた取引所も多く存在します。

当然ながら利用者は、同意の上で秘密鍵を預けている以上、取引所がハッキングされれば資産を失います。

ここで注意しなければならないことは、取引所を暗号資産を保管する場所として使用しないことです。

暗号資産取引所は、あくまで暗号資産を購入・売却をする場所です。
暗号資産を保管するためのウォレットではありません。

先日、大手取引所FTXの破綻と出金停止が大きなニュースとなりました。いつどこでこのような事態が起きてもおかしくありません。

絶対に取引所に資産を放置しないように徹底しましょう!
FTXの解説記事はこちら↓

重ねて警告します!
暗号資産は、必ず専用のウォレットに保管するようにしましょう!

3. ソフトウェアウォレットとハードウェアウォレット

大切な暗号資産を保管するウォレットには、大きく分けて2種類存在します。

  • ソフトウェアウォレット(ホットウォレット)

  • ハードウェアウォレット(コールドウォレット)

いずれも、資産へのアクセスに必要な秘密鍵を生成・保管するウォレットですが、異なる特徴を持ちます。

(1)ソフトウェアウォレット


ソフトウェアウォレットは、暗号資産へのアクセスを可能にする「秘密鍵」をオンラインで生成・保管します。

代表的なソフトウェアウォレット:メタマスク

出典:メタマスク 公式サイト


パソコンまたはスマートフォンで利用できることから、利便性は優れています。

NFTプラットフォームOpenSea(オープンシー)でNFTを購入したり、分散型取引所(DEX)で取引をする場合にも、簡単にソフトウェアウォレットを接続することが可能です。

メタマスクの詳細は、以下の記事をチェック↓

(2)ハードウェアウォレット

ハードウェアウォレットは、オフラインで秘密鍵を生成・保管します。

代表的なハードウェアウォレット:Ledger

出典:Ledger

ハードウェアウォレットは、デバイスの購入が必要になることから、ソフトウェアウォレットと比較して手軽さは劣ります。

その一方、インターネットに接続しないオフラインで秘密鍵を守ることから、セキュリティ面では圧倒的に優れています

3. ウォレットをハッキングされる危険性

ソフトウェアウォレットは、ハッキングまたは資産を盗まれる危険性があります

一方のハードウェアウォレットの場合、ハッキングされる危険性はほぼゼロであり、使い方を誤らなければ、資産を盗まれる危険性はありません。

「なぜソフトウェアウォレットは、ハッキングされるリスクがあるのか?」

それは、秘密鍵の生成や保管がオンラインで行われるためです。オンラインに接続されている以上、リスクを完全に回避することはできません。

また、普段から使っているパソコンやスマートフォンでは、知らない間にマルウェア(悪意のあるハッキングソフト)に感染している場合もあります。使用しているパソコンがマルウェアに感染している場合、ハッカーは送付するアドレスのコピー&ペースト機能を操作することが可能です。

つまり、自分のアドレスに資産を送ったつもりが、貼り付けたアドレスはハッカーのウォレットだった!ということが起こり得るのです。

ハードウェアウォレットの場合は、オフラインのデバイス本体に秘密鍵が保管されているため、ハッカーが攻撃することはできません

さらに、代表的なハードウェアウォレット「Ledger」の場合は、画面上に取引内容や資産を送付するアドレスが表示されます。

何らかの理由で、パソコンがハッキングされ送付するアドレスがすり替えられていた場合でも、ハードウェアウォレット本体の画面で表示されているアドレスが正しいことを確認するため、異変に気付くことができます。

4. 暗号資産ウォレットの選び方

このように、各ウォレットは異なる特徴を持ちます。正しく使い分けることが大切です。

まず、ソフトウェアウォレットのメタマスクは、無料でインストールすることが可能です。さらに、DeFiサービス(スワップやNFT購入など)を使用する場合には、メタマスクが必要なケースが多々あります。

しかし、ソフトウェアウォレットはセキュリティ面で万全とは言えず、多額の資金やNFTをメタマスクに入れておくことは推奨できません。

ここで登場するのがハードウェアウォレットです。人気のハードウェアウォレットLedgerでは、暗号資産やNFTを保管することができます。

スワップやトレーディング、NFTの購入で必要な額の暗号資産はメタマスクに保管し、長期的に保管する資産はLedgerで保管しましょう。これにより、ソフトウェアウォレットの利便性とハードウェアウォレットのセキュリティの両方を上手く利用することができます!

メタマスクの開設方法は、こちらの記事を参照してください。

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