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【暴落】FTXの大混乱とFTTの大暴落!なぜ?救世主となる分散型取引所に注目

高いレバレッジ取引が可能な大手取引所として有名なFTXが、大混乱を招いています。FTXのネイティブトークンFTTも大暴落。市場全体のFear(恐怖)となり、FTX取引所からの出金が急増しました。

「なぜこのような事態になったのか?」
「FTXのような中央集権型取引所を使用するリスクとは?」

この記事では、FTXの混乱が起こった経緯や資産を守るためにできる2つの対策、救世主となる分散型取引所の需要を解説します。

1. FTXの混乱とFTTトークンの暴落

FTXは、海外を中心に人気の高い暗号資産取引所です。デリバティブ取引(先物取引)においては、大手取引所のBinance(バイナンス)に追いつく勢いで成長を遂げていました。

FTX取引所のネイティブトークンFTTは、2022年11月7日時点では$24.78で取引されていましたが、わずか2日後の9日には$4.23しました。


出典:Coingecko

2. なぜ暴落が起きたのか?

事の発端となったのは、バイナンス創業者Changpeng Zhao氏(CZ)のツイートでした。11月7日、CZのツイートにて「最近明らかになった事実に基づき、$2.1 billion USD(21億ドル)のFTTを清算する」と公表。

最近明らかになった事実とは、FTXの支払能力に関する報道でした。FTXの親会社であるAlamedaの財務文書をCoinDeskが調べたところ、Alamedaのバランスシート(貸借対照表)においてFTXのネイティブトークンFTTが大半を占めていることが判明。Alamedaは、このバランスシートは一部に過ぎないと反論しましたが、市場の不安を抑えられませんでした。

一方で、FTXの初期投資家だったCZがFTT清算を発表したこともあり、危機感を覚えた投資家がFTXから資産の出金を開始。

例えば、1.5兆ドル分のShibaコインがクジラと呼ばれる大口所有者によって移動され、その大半はFTXから移動されたものでした。FTXから72時間で60億ドルの出金があり、FTXは執筆時点で出金を停止しています。

3. 中央集権型取引所(CEX)に潜むリスク

暗号資産業界は、ハッキング被害や暗号資産の暴落、取引所による急な出金停止など、いつ予期せぬ事態が発生してもおかしくありません。

したがって暗号資産のユーザーには、「自分の資産を守る」スキルが求められます。まず、取引所で購入した暗号資産をそのまま保管するケースがよく見られますが、これは誤った資産の保管方法です。

暗号資産を中央集権型の取引所に預ける場合、資産の権限を託すことを意味します。つまり、FTXの事例のように、取引所が出金を停止したり制限することができるのです。多くのユーザーが一刻も早く資金を移動しようとすると取引所が出金に対応しきれず、最悪の場合、資産を失う可能性もあります。

このような事態を避けるために、2つの対策を検討しましょう。

  • 買った暗号資産は、ウォレットで保管

  • 分散型取引所を利用する

(1)買った資産はウォレットで保管しましょう!

バイナンス等の中央集権型取引所は、手軽に暗号資産を購入することが可能です。しかし、購入した資産を保管する場所ではありません。

購入が完了したら、すぐに個人のソフトウェアウォレットまたはハードウェアウォレットに移動しましょう。

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暗号資産ウォレットの中でも、セキュリティが高いのはハードウェアウォレットです。ぜひこの機会に、ハードウェアウォレットの購入も検討しましょう!

(2)分散型取引所を利用しましょう!

今回混乱が起こった取引所FTXは、中央集権型の取引所です。そのため、資産への権限を握るのは取引所となります。

中央集権型取引所では、ユーザーのアカウントを凍結したり、出金を制限する権限を持ちます。これは、従来の金融形態である銀行の仕組みに近いと言えるでしょう。今回のFTXの混乱においても、FTXは預けられた資産への出金制限を発表しました。

このような事態を避けるために、分散型取引所(DEX)の使用を検討しましょう。分散型取引所は、個人が自分のウォレットを接続して利用します。取引はスマートコントラクトにより自動的に執り行われるため、分散型取引所はユーザーの資産を取り扱う権限を持ちません。

FTXは、高いレバレッジ取引が人気の中央集権型取引所でした。分散型取引所のdYdXでも、高いレバレッジ取引に対応しています。

FTXとdYdXの違いは、FTXがユーザーの資産を管理するのに対して、dYdXはユーザーの個人情報や資産を管理しない点です。

dYdXの利用には、個人情報の提出が不要です。必要なのは個人のウォレットの接続だけ!

中央集権型取引所のように、個人のアカウントを凍結したり出金を停止する権限を持たないのです。自分の資産を安全に保管しながら、レバレッジ取引を試したいトレーダーの方におすすめです。

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