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僕的リゾートバイトのすすめ

僕は2018年12月15日から2019年3月15日までスキー場に併設されたホテルでリゾートバイトをしていました。その3ヶ月間で感じたことや、これからリゾバをやってみたい人の参考になるような記事を書いてみました。

動画でも話しているので、読むのが面倒な方はこちらをご覧下さい。この記事ではさらに詳しく説明します。


リゾートバイトって何?

夏だったら海、冬ならスキー場などのリゾート地で住み込みで働くことです。僕が行く前に思っていたイメージは…チャラい人が多い、みんなでワイワイ、食事や光熱費が無料なのでお金が貯まるというようなイメージでした。実際どうだったのか、これからご紹介します。


リゾバをやろうと思った理由

僕がリゾバをやろうと思った理由は主に以下の2つです。

1、お金のため
2、出会いを求めて

「1」に関しては切実でして、本当に貯金がヤバイという状況になりまして、家賃を抑えようと思い東京から埼玉に引っ越しました。その際、通いの仕事を辞めました。次の仕事として考えたのが以前から興味のあったリゾートバイトでした。

「2」に関しては、現在もゆるく恋活をしているのでその活動の一環として出会いを求めて行ったという部分もあります。本当にゲレンデマジックはあるのか?そんな期待に胸を高鳴らせていました。


リゾバの始め方

リゾートバイトを始めるためには、派遣会社に登録する必要があります(直接雇用の場合もありますが、ここでは説明を省きます)。

僕が登録した派遣会社は以下の3つです。
・ヒューマニック
・グッドマンサービス
・アプリリゾート

これらは有名どころだと思います。登録するだけならタダなのでいくつも登録して希望の仕事を探して下さい。サイトで自分で探すことも出来ますが数が多すぎるため担当者に条件を伝えて探してもらう方が楽だと思います。あんまりざっくりした希望だと絞りきれないので、ある程度明確に条件を提示した方が早く決まると思います。

希望を伝えたら担当者からその条件に合った求人票がいくつか送られてくると思います。ここでは、求人票でチェックすべきポイントについてご説明します。

【時給】
全く同じ仕事内容であってもどの派遣会社を通すかによって時給が違ったりするので、注意深くチェックした方が良いです。50円違うだけでも、8時間労働で週6日働くとしたら2,400円の違いが出てくるので馬鹿にできません。残業手当や深夜手当を考えれば尚更です。

【個室か相部屋か】
僕は3ヶ月働いた内の最初の1ヶ月は相部屋でした。そして後半の2ヶ月は個室でした。それぞれのメリット・デメリットについてご説明します。

<相部屋>
部屋は10畳の和室でした。

メリット
友達が出来やすいとも言えますが、完全に相性によると思います。僕の場合は、1ヶ月一緒の部屋にいても最後まで敬語でしゃべるような関係性でした。

デメリット
プライベートな時間がなくなります。仕事で疲れて帰ってきて、また他人に気を遣う生活は思った以上に疲れます。僕はそれが辛くて部屋には戻らずに自由に使用できる従業員食堂にずっといました。

<個室>
アパートの1Rといった感じです。ユニットバス、キッチン付きでした。

メリット
プライベートな時間を持てます。他人に気を遣ったりイライラすることが無いです。

デメリット
居心地が良いがゆえに、引きこもりがちになりやすいです。

まとめると、長期(1ヶ月以上)の場合は個室が無難かと思います。相部屋にしてしまうと相性が悪かった場合に地獄だと思います。

【食事】
食事は3食支給されるのか、休日も支給されるのかをチェックします。2食だけだったり、給料から天引きされるパターンなどもあります。

【交通費】
往復の交通費が支給されるかをチェックします。上限が定められている場合もあるので、担当者に確認しましょう。僕の場合は、交通費が支給されました。ただ、仕事期間中に個人の都合で移動した際の交通費は有料でした。

ここまで求人票でチェックすべきポイントについて説明してきました。僕の印象だと一番親身になって希望の仕事を探してくれたのは、アプリリゾートでした。反対に一番ビジネスライクに感じたのはグッドマンサービスです。最終的には、条件的に合ったヒューマニックに決めました。

面接等は無いので、希望の求人を伝えたら後は結果を待つだけです。遅くとも1週間くらいで結果が出ると思うのでそれ以上何も連絡が無かったらこちらから連絡した方が良いと思います。僕は一度、しばらく連絡が無いのでこちらから連絡したらよく分からない理由で「不採用です」と言われました(絶対忘れてただけだと思う)。

採用が決まったら、書類が送られてきますので必要な書類に記入して返送します。後は、移動手段について指示があると思いますのでそれに従って現地へ向かいます。

実際に職場に行ってみると一番利用者が多かったのはヒューマニックでした。ただ、ヒューマニックだから良かった点があるかと言われれば特に無いです(笑)派遣会社によっては逐一電話が来て状況を聞かれることもあるようです。ヒューマニックに関してはこちらから連絡しない限り何も連絡はありませんでした。


仕事内容

僕は冬のリゾートホテルで働いたんですけれども、レストランのホールをやりました。基本的にはバイキング形式なので、ドリンクのオーダーを伺って提供することと食べ終わったお皿を下げるというのがメインの仕事でした。

仕事内容自体は単純なんですけども、年末年始などお客さんが多くなってくると常に歩き回るような状況になるので体力的には結構キツい時もありました。持って行った革靴が1ヶ月も経たずに壊れました(笑)

ホテルで他の職種はどんなものがあるかと言うと、フロント業務、客室清掃、リフト、レンタル受付、調理補助、洗い場などがあります。


衣・食・住

【食事】
僕が働いていたホテルでは昼と夜に食事が支給されました。昼はまかない的なもの。夜は弁当でした。どちらも当日の朝までに予約する必要がありました。

朝は仕事が入っていれば休憩時間にバイキングの残りを食べることができました。もしくは、前日の夜の分の弁当を取っておいて朝に食べるということもやっていました。

【洗濯】
洗濯機は共同でした。台数が少ないので他の人が使用している場合、待つこともありました。洗剤はそれぞれ自分の物を使用していました。

個室に移ってからは乾燥機もありましたが、僕は部屋干しで乾かしていました。100均で買える「穴あき型洗濯ロープ」は必須です。

【風呂】
風呂は、相部屋の時は大浴場、個室の時はユニットバスを使用していました。これは事前に分かることなので、気になる方は事前に確認した方が良いと思います。


派遣はどんな人がいるのか?

基本的にはアクティブな人が多かったと思います。ただ、職種にもよるかと思います。内向的な人もいれば僕のようなコミュ障もいますし、僕以上にしゃべらない人もいました。

イメージしていたようないわゆるパリピとかウェイ系の人たちはほぼいなかったです。年末年始の2週間だけいた大学生も何人かいたんですけど、その人達は割とそっち系だったかもしれないです。

年齢層で言うと、10代後半~20代後半が多かったです。なので僕は割とおじさん組でした。でもおっさんイジリみたいのは全然無くてあまり年齢差は感じませんでした。毎年そのホテルに働きに来ている人や、ホテル業専門の団体から派遣されて来ている人など、僕より年上の方達もチラホラといました。


職場の雰囲気

派遣同士の仲は良かったと思います。個別に話を聞いた時に「あの子はちょっと苦手」みたいなレベルの話はありました。

社員と派遣との関係性は、すごく嫌な言い方をすると派遣は使い捨ての道具なのかなと思いました。どういうことかと言うと、派遣が働きやすい環境づくりであるとか人間関係を構築するという意識が欠けているように思いました。具体的に言えば、言葉遣いがキツかったり、教え方やルールが人によって違ったり、1~10までは教えてくれなかったり、男女の扱いが違ったり…というような感じです。

ただ、リゾバを何回も経験している人に聞いてみるとこういった対応はどこも一緒のようです。つまりは、派遣は期間が短いということもあり、早く仕事を覚えてもらうためには致し方ない部分もあるようです。なので、横のつながりは非常に重要だと思います。派遣同士が仲良かったからこそ、最後までやれたんじゃないかと思います。

上記のように書くと殺伐とした雰囲気のように感じると思うのですが、丁寧に教えてくれたり積極的に派遣とコミュニケーションを取ってくれる社員の方ももちろんいました。ただ、リゾバが楽しいだけでは無いという面も理解して頂きたいと思い本音を書きました。


休日の過ごし方

休日はスキー場が目の前だったので、ボードをしたりもしましたが、引きこもって何もせずただ寝てるという日もありました。けっこう休憩時間が変則的なので、1時間休憩があったら食堂で寝たりしてました。ちなみに僕の派遣先ではスキー、ボードのレンタルとリフト券は無料でした。ただ、土日などお客さんが多い時は借りられない時もありました。

中抜け(朝と夜に出勤して昼間は休み)というシフトがあるんですけども、その中抜けの時間に滑ったりしてる人もいました。あとは、人によってはノートパソコンとかゲーム機を持ち込んでる人もいましたね。休日が他の人と被った時は、何人かで温泉に行ったりもしました。

僕が行ったホテルは立地的に周辺に何も無いところでした。もし観光したり外食をしたい場合は事前に周辺に何があるか調べておいた方が良いと思います。


金銭事情

これについては動画もあるので良ければ見て頂ければと思います。

まず、1ヶ月あたりの給料についてですが1月を例にすると、給料は235,812円でした。ここから健康保険、厚生年金、雇用保険、所得税などが引かれて、手取りで205、935円です。勤務日数としては23日間です。

リゾバをやるにあたって出費はどのくらいあるのかというと、出発前と到着後で別れるんですが、出発前に買ったものとしてはスラックス、ワイシャツ、Tシャツ、靴下、長靴、シャンプー等の日用品です。合計で1万円はいかないくらいだと思います。

到着後なんですが、寮費、光熱費は無料でした。食費は基本かからなかったです。ただ、仕事終わった後に猛烈に喉が乾くので毎日コーラを買って飲んでました。このようにリゾバの前半はコーラ代ぐらいで済んでいたのですが、後半になるにつれて派遣が増えてくると、それに伴って飲み会が増えて必然的に出費(お酒やおつまみ代)も増えました。

あと、生活する上で足りないなっていうものが出てくるんですよね。僕の場合は1ヶ月の予定が3ヶ月に延長になったっていうのもあるんですけども。具体的には、アイマスク、耳栓、ボールペン、メモ帳、シャーペンの芯、ティッシュ5箱、洗濯用洗剤、洗濯ネット、ワイシャツ、Tシャツ、靴下、タブレット用キーボード、瞬間接着剤、絆創膏、湿布、鍋、油、トイレットペーパーなどを買いました。ほぼ、Amazonで買いましたね。

その他、他のスキー場に滑りに行ったりみんなで休日を合わせて旅行に行ったりもしました。なので、なんだかんだで月3、4万は使っていたと思います。最初こそ節約してましたけど後半はみんなと仲良くやろうという意識の方が強くて、お金はけっこう使ってしまいました。

なおかつ、僕の場合はアパートを借りたまま行ったので家賃がかかったんですけど、リゾバしながら全国回ってる人達は家は借りて無かったですね。もしくは実家住まいとか。

もしお金を貯めるのが一番の目的なのであれば、あえて周辺に何も無い隔離された場所に行ってみるのも良いかもしれません。


保険について

雇用契約期間が2ヶ月以上になると雇用保険・社会保険(厚生年金と健康保険)の加入が義務付けられます。僕の場合は最初1ヶ月の予定が3ヶ月に延長になったので、国民健康保険から切り替える必要がありました。1月中旬に派遣会社に連絡をして手続きをしてもらい、実際に保険証が届いたのは3月になってからでした。

届くまでの間は、加入番号を控えておいて病院等で伝えれば保険が適用されるようです。ただ、僕の場合は保険証が届いてすぐにまた国民健康保険に切り替える必要がありちょっと面倒だなと思いました。


恋愛事情

こちらも動画があります。

もし出会いを求めてリゾバに行くとしたら以下の点に注意して下さい。

1、派遣の人数が多いこと
人数が少ないと出会える確率は少なくなるので、派遣が多く働いている場所を探してください。例えば、ホテルであれば客室数から規模が想像出来ますし、求人票の募集人数からも予想出来ると思います。担当者に聞けば大体のイメージを教えてもらえます。

2、男性だけ、女性だけでないこと
職種によって男女比が偏っている場合があります。スキー場で言えば、リフト業務などは男性だけの場合があるようです。もちろん仕事以外の時間に仲良くなることも可能だとは思いますが、同じ仕事をしながら協力したり助け合ったりする過程で仲良くなる方が自然かと思います。


【ワンチャンはあるのか?】
相部屋になったK君という大学生がいました。その子が以前やったリゾバの話です。それもホテルか旅館だったと思うんですが、寮が男女8人の一軒家だったらしいんです。まさにテラハ状態ですよね。毎日のように飲み会をやってたらしく、当然仲良くなって。K君は最初禁欲生活をしてたらしいんですけど、2週間ぐらいで限界が来たらしくて。それで、同じ寮のメンバーの女の子と酔った勢いでヤっちゃったらしいです。別に好きでもない女の子と。2回ヤったらしいんでツーチャンですかね。

次に、Nさんという女性の話です。とてもお綺麗な方でした。これまで何箇所かリゾバやってきた方なんですけど、その度に彼氏を作ってきたらしいんですよね。で、彼氏いない時だったらいいなって思う子がいたら自分からアプローチしてワンナイト的なことを楽しむこともあるって言ってました。僕が童貞っていうことはその方に話したんですけど、「全然童貞もらってあげたのに」と言われました。ただ、現在彼氏がいるのでその子とは何にも無かったですけど。ちなみに「恋愛対象として僕はありですか?」って聞いたら「それは無い」って食い気味に言われました。


【恋愛はできるのか?】
僕、彼女ができたらしたいことっていうのが2つありまして。そのひとつが叶ったんですよね。けっこう後の方に入ってきた女の子で19歳の子がいまして。可愛いなって思っていた子なんですけども。で、休日がその子と被ることがあったんですよね。そしたらその子から前日にLINEが来て。『ボードやったこと無いので教えてくれませんか?』みたいな感じで。正直、テンションぶち上がりました。僕が彼女ができたらやってみたいことのひとつがまさにそれだったんですよね。女の子がボードが下手で全然滑れなくてそれを教えるという。でもそんな教えられるような知識も無いから前日に必死にスマホで検索しましたけども。

ただ、僕が好きになった子は別の人でして。その人は最初からずっと一緒だった子で。やっぱり普通のバイトと違うのは住み込みっていうのは大きいと思いますね。もちろん職場で一緒になることも多いし、それ以外の休憩時間だったりとかにも顔を合わせることが多くて。で、お互いのシフトがわかってるから遊びに誘ったりとかもしやすいんですよね。その子とはけっこうグループで遊んだり部屋で飲んだりしていました。相手が僕をどう思っていたかは分からないですけども、僕はその子が好きでした。その子のために期間を延長したと言っても過言では無いです。

結局僕は期間中にワンチャンがあったり付き合ったりということは無かったのですが、後から聞いた話によるとカップルが2組誕生していたようです。というわけで、恋が生まれやすい環境というのは間違いなさそうです。


まとめ

仕事内容だけで言えばもっと面白い仕事はあるだろうし、もっと稼げる仕事もあると思います。しかしながら、住み込みをしながらリゾート地という特殊な環境で数ヶ月仲間と一緒に過ごすという経験はリゾバならではだと思います。そこで生まれる人間関係というのは普通のバイトとはまた違うものであると実感しました。そういった意味で行って良かったなと思っています。寮生活は毎日が修学旅行のようで楽しかったですよ。是非、行ってみて下さいね。

僕がリゾバで体験したことを有りのままに日記に書きました。こちらもチェックして頂けたら嬉しいです。


夕飯が豪華になります。