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三鷹のボロアパートに引っ越したら警察沙汰になった話

僕は人生で2度、警察を呼んだことがあります。今回は1度目の話を書いてみようと思います。

僕はサラリーマン時代、大井町に住んでいました。勤務地が浜松町だったので京浜東北線で1本で行けるし、結構気に入っていました。その時住んでいたアパートは1ルーム6畳でユニットバス。家賃は6万8千円でした。立地を考えればそこそこ安い方だと思います。

色々あって、4年半勤めた会社を辞めることになりました。辞めた時、次の仕事の当てはありませんでした。ただ、「漫画家になれたらいいな」くらいの気持ちでした。漫画を描いたことはありましたが、誰かに教わったわけではなく、はっきり言って素人レベルのものでした。これではプロになれないと思い、漫画のアシスタントをやろうと思いました。

漫画家がいそうな所ってどこだろう…?

そうだ!中央線に引っ越そう!

そんな感じで三鷹に引越しました。会社を辞めて急に収入が無くなるわけですから、出来るだけ安いところに引っ越さなくてはという気持ちも、もちろんありました。

東京住みの方はなんとなくイメージ出来ると思うのですが、やっぱり都心から離れるほど家賃は安くなるんですよね。三鷹は新宿から電車で25分くらいで、都心から遠すぎずなおかつ家賃もそこそこ抑えられると思い選びました。

ネットで物件を探していると、格安の物件を発見しました。三鷹駅から徒歩15分、1K、家賃4万2千円(ちなみに三鷹で1Kの家賃相場は7.14万円らしいです。)!

やっ安い!!

その時の僕は家賃が最優先事項でその他の条件はほとんど目に入っていませんでした。内見に行ってみると少し古いけど十分広いしそこに決めました。漫画家を目指す身としてはこの場所から新たなスタートを切るぞ!と意気揚々とした気分でした。

大井町のアパートからの引越しは、父が軽トラックを運転し、僕が助手席に乗って荷物を運んでもらいました。紐などでくくりつけてあるものの、大きめの家具がいつ落下するか冷や冷やしながらの移動でした。

引っ越した三鷹のアパートについてもう少し解説すると、そのアパートはちょっと変わった作りをしていました。2階建てなのですが、1階、2階にそれぞれ1部屋ずつしかありませんでした。僕が引っ越したのはその2階の部屋です。ちょっとイメージしにくいかもしれませんが、2階の部屋の入るためには1階にあるドアから入って、階段を上る必要があります。

引っ越してきた当日。時間は詳しく覚えてないですが、夜遅かったと思います。僕は、新しく買った家具を新生活への期待を抱きつつウキウキしながら組み立てていました。すると…

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¥ 100

夕飯が豪華になります。