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「交換日記」式1on1


なぜnoteを書くか

はじめまして、よこやまです。LayerXに入社して4ヶ月が経ったのですが、採用面談や交流会などで「はじめまして」をさせていただく機会が増えてきたので、名刺代わりになるようなものをいくつか書いておこう、と思ったのがきっかけです。

自己紹介

主にはエンタープライズB2Bソフトウェアの世界で、新規営業(9年半)と経営企画(6年半)として仕事をしてきました。具体的に在籍していた会社と職種は以下の通りです。
2008/4-2019/1  :ワークスアプリケーションズ(新規営業 → 財務)
2019/2-2020/1  :DMM.com(経営企画室)
2020/2-2023/10  :ビットキー(CS → CEO室/人事)
2023/11-    :LayerX(CEO室)

現在はLayerXのCEO室長として、経営会議の運営を軸としつつ、全社横断的なプロジェクトのとりまとめだったり、直近だと人事施策やAI・LLM事業のお手伝いをしたりしています。

「交換日記」式1on1

1on1について書くことになった経緯

Fintech事業部の執行役員である丸野さんと飲んでいた時に「CEO室って、だいぶマルチタスクをしてそうですけど、どういう頭の使い方をしているんですか?」と聞かれたのがきっかけです。

そこで、取締役の横田さん(私の上司)とやっている週次1on1のやり方を披露したところ「忙しい上司、経営者と1on1をするにあたり、どういう工夫の仕方があるかはきっとみんなの参考になるからnote書いてくださいよ!」と後押しをしていただいたので、初noteを書いてみることにしました。

「交換日記」式1on1のポイント

ポイントは「1on1が始まる前に、1on1を終わらせておく」ことです。

  • 「業務の話だけで終わってしまい、感情的な部分を話せなかった」

  • 「個人的な相談に終始し、業務相談ができず、別途mtgが必要になった」

  • 「自分の話をするだけではなく、ほんとは上司の話も聞きたい」

1on1をするときの最大の課題は「時間が足りない」ということ。
だったら「時間の制約」を取り払ってしまえばよいのです。

「交換日記」式1on1のやり方

1、網羅性(業務の話も、業務外の話も全部書く)
まず、自分の業務・プロジェクトの一覧、思考や感情の全体像を書き出します。例えば、雑談パートと業務パートに分け、雑談パートは業務に関する雑談、業務外の雑談の2つに分ける。業務パートは業務・プロジェクト単位で全体構成を明示する。他にタスク管理シートがあるなら、それを貼り付けるでもよい。

よこやまの1on1シートの標準構成

この構造を可視化することにより、相手は「この人が何をどこまでやっているか、考えているか、感じているか」がわかり「目線合わせ」がしやすくなる。(特に、働き始めてから日が浅い相手とこれを丁寧にやると、早めに相互理解、信頼獲得ができ、仕事を任せてもらいやすくなるのでおすすめ)

2、非同期(次の1on1までにテキストで対話を進める)
次に「1on1当日に口頭で補足説明する内容」を書く。そして、できれば相手にも事前にコメントバックをしてもらうリズムをつくる。

口語体での事前コメントのやりとり

この非同期のやりとりを進めておくことにより、多くのアジェンダに関しては、1on1の前に会話をdoneできる。反応があり次第、「目を通してもらった」安心感を持って、仕事を先に進めておけるという効果もあり。

3、余白(実際の1on1の時間は、何を話してもいい状態にする)
いよいよ、1on1の時間。もう話したいことはほぼ話し終わっているので「時間がないから、何から話そう。あれもこれも」と慌てることなく、ゆったりと余白のある対話ができる。余白があると、本音を話しやすいし、聞きやすいので、より相互理解が進んだり、背景・文脈の話の丁寧な共有等もでき、より効果的に仕事を進めやすくなります。

「交換日記」式1on1の実績

驚いたのは横田さんと私の1on1の進め方が全く同じだったことです。私自身は前職、前々職と直近5年くらいは起業家タイプの人に仕えてきていたので、いわば私流だと思っていたのですが、なんと、サイバーエージェント社、メルカリ社の急成長を支えてこられた横田さんも昔からこの方法でやってきている、とのこと。

上司や部下との1on1に課題を感じている方へ

一見ものすごく手間はかかりますし、お互いが「その気」にならないとやりきれない方法ではあります。ただ、手間がかかるからこそ、確実にコミュニケーションができ、相互理解も早期に進み、結果的に時短になる。このやり方は一定の妥当性、信頼性のある1on1のやり方だと思っています。興味持った方はぜひ試してみてもらえると、きっと効果があると思います。(ちなみに、冒頭に登場した丸野さんも彼の上司であるCTOの松本さんとの1on1でさっそく導入してくれたみたいです)

もしも、LayerXに興味を持っていただいたら

  • カジュアル面談、採用エントリー、いずれもお待ちしております

  • 1on1について語りたい方も大歓迎

  • X(@dyokoyamas)でのご相談もwelcomeです◎


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