アスカ設定

屋上の堕天使「カラーマゼンタ」

いやぁ〜。つぅか、わりと幸せだと思うんだよね。

まぁ、そこそこ?

将来のことなんか、想像もできないけど

今ここにいるアタシは、まぁそこそこ幸せかな。


「ねぇ〜。アンタなんで泣いてんの?」

隣の学校の優等生ちゃん。めがねしてる。


「…!!!」

「なんでもないわよ!放っておいてよ…」

優等生ちゃんは相当アタシらのことが嫌いなんだろう。

っていうか、この子だけじゃない。

あの制服を着たやつらは、みんな同じ目でアタシらを見てる。

おんなじ色で。


「セーンパーイ。やきそばパンゲットですよぉ」

「お!スゴイ。すごいね。やるね。やるわ。まじ。すごい」

「そ〜なんすよぉ」

「や。すごいね。きてる。これは」

「きてるんですよ」

「きてるね」


目の前が暗くなんかない。

言い聞かせてるのか、知らないのか。

欲がないのか。


2つの学校は繋がっていて、

裏庭にだけ共通で行き来てきる場所が唯一あるが

ほとんど誰も近寄らない。

産まれたときから、AかBなんだ。

Cはない。

結構、A。結構、B。

そこまで足並みそろえるの逆にスゴイんだけど。

Aか、Bか、Cかとかまぁ、どうでもいいんだけど

カテゴライズするならそんな風。

ってか、そんな風になんかなってる。

だから、誰も近寄らない。

こちらの校舎の屋上からは、その場所がばっつり見える。

誰もいないけど。

逆に誰にも見えない。屋上も。


なのに

あの優等生ちゃん。

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