フランスで話題のトコジラミ(南京虫)との戦い

部屋に発生すると究極に厄介なトコジラミが世界中で猛威を振るっているようです。
私は東南アジアや東アジアを何度も旅行して、最安の宿で何度もトコジラミ、またの名を南京虫やベッドバグに遭遇して血を吸われ続け、何度も眠れない夜を過ごしました。
トコジラミについて考えた時間はとても長く、ポジティブに考えれば彼らにまるで恋のような想いを寄せているほど、他のことが考えれなくなります。
そして、あらゆる対策を施しましたが、結局「奴らのいない所に泊まる」が最良の選択という結果になりました。
もし、あなたが中国や東南アジアに行くなら安い宿には泊まらないでください。野宿の方がマシだと思うハメになるかもしれません。

トコジラミの特徴

トコジラミは暗闇を好みます。闇に紛れて人間というエサが深い眠りについた頃、奴らの住処である狭い隙間から、大小色んなサイズのトコジラミ達が一斉に肌の露出している部分から、Tシャツの脇腹付近から襲ってきて吸血します。
しかし彼らはウイルスや菌を媒介しません。
なので、人間の体はその痒みに慣れていくことになり、最終的には危険な蚊よりアレルギー反応が出なくなります。
最初に襲われた時は酷いアレルギー反応が出て、半年ほど赤い湿疹が消えずに痒かったのですが、刺されすぎると一瞬痒いくらいで蚊の痒みより長引きません。
なので、気にしなければ良いのですが、やはり気になりますよね。
私はトコジラミ対策に色んな方法を試しました。
奴らには、ディートという蚊除け成分は効きません。
奴らが嫌がるのは、樟脳です。旅行の際の荷物の中には少し臭いですが、樟脳入りの虫除けを忍ばせておきましょう。
それと、ツルツルしたビニール生地を嫌うようです。というか足が滑るのでしょう。
私は安宿のベッドで銀色のエマージェンシーシートに包まって寝ていました。
これは効果ありですが、とにかく内部が結露してびしょ濡れになっていました。
また、肌の露出している部分を狙うので、ポリエステル生地の上下を着てTシャツはパンツにインし、靴下を履き、手は袖に入れて蓋をし、フードを被って紐を縛って目と鼻だけ露出して寝ましたが、その露出している顔を集中して刺されました。考えるだけで恐ろしいですね。
トコジラミの存在を確認する方法は、寝床近くの隙間付近に彼らの糞尿である黒い斑点状のシミがあることです。
これがある宿には泊まらないようにしましょう。

トコジラミの駆除

もし、誤ってあなたの部屋に奴らが出現してしまった場合、有効な駆除方法は徹底的な高温蒸気による駆除となりますが、蒸気が入らない隙間への不安が残るでしょう。
これは私の経験と勘なのですが、奴らの天敵を放つと言う方法がお勧めです。その天敵とは、私が愛するハエトリグモです。餌となる小さな虫やゴキブリが家に現れると、必ず捕食者である蜘蛛類やムカデも現れる事はあなたもご存知でしょう。コバエが多くなれば、その名の通りのハエトリグモが多くなり、ゴキブリが増えるとアシダカグモも増えてきて、家の中でその数のバランスを保ってくれます。アシダカグモは脚が長くて不気味なので好まれませんが、ハエトリグモは小さくて脚が太く、ピョンピョン飛び回って愛嬌があり、ファンがいるほど可愛いです。駆除のためにはそのハエトリグモを数十匹は放たなければなりません。または、彼らが匂いを嗅ぎつけて現れるまで待つしかありません。蚊の駆除のために散布した殺虫剤や蚊取り線香、ベープ、バルサンなどは目的の虫以外も殺してしまうので、部屋がリセットされ、持ち帰ったトコジラミの天下となります。

まとめ

トコジラミは部屋に持ち帰って繁殖すると厄介ですが、慣れることが一番の解決策だと私は思います。それほど駆除が難しいのです。
幸いにも病気を媒介する蚊よりも安全です。トコジラミによる死亡例は無いようです。蚊による死亡例は多すぎて、人間の最大の天敵と呼べるでしょう。
トコジラミがもし大繁殖すれば、捕食者も集まってきてあなたの部屋の生態系バランスが保たれるようになります。
つまり、放っておけばそのうち居なくなる。が最善策かもしれません。
殺虫剤をばら撒いてその生態バランスを崩さないようにしなければ、大繁殖はしないと思われます。

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