幸せになる家計簿⑧ - カテゴリを考える

こんにちは、ぢゅちです。
今週は「カテゴリの細分化」をテーマにお伝えします。


カテゴリの細分化 第1段階 〜 固定費と変動費に分ける

まず最初に、カテゴリは大きく「固定費」と「変動費」に分けるとよいと思います。ここでの「固定費」と「変動費」はいわゆる会計上の用語定義とは異なるかもしれませんが、以下のように定義します。

・ 固定費:何もしなくても毎月(毎年)掛かるお金
・ 変動費:それ以外

◆ 固定費(例)
家賃(ローンの返済)、保険代、プロバイダーの月額使用料、ジムの月謝、塾の月謝、子供の習い事の月謝、音楽配信サービスなどの月額費(Apple Music、など)、映像配信などの月額費(Hulu、Netflix、TSUTAYA TV、など)、カードの年会費、子供の学費、Amazonプライムの年会費、など

◆ 変動費(例)
電気代、ガス代、水道代、携帯代、食費、交通費、交際費、趣味にかけるお金、など

ここで考えたいのは「その月の努力で減らせるお金がどこにあるのかを把握する」ということです。となると、電気代、ガス代、水道代、携帯代などは、従量課金があるため毎月固定とはなりませんが、ある程度、固定のお金が掛かります。ということで、私はこれを「準固定費」と呼びたいと思います。

◆ 準固定費(例)
電気代、ガス代、水道代、携帯代、など

◆ 変動費(再定義・例)
食費、交通費、交際費、趣味にかけるお金、など

この「固定費、準固定費、変動費」の3つのカテゴリで記録をつけてみてはどうでしょうか。

明らかに「固定費」が多い場合は、いくら「変動費」のところで頑張ってコストを下げようと思っても出費は減りません。「固定費」として支払っているものを見直し、止めるか減らすかした方がよっぽど無駄な出費を減らすことができるということになります。

「準固定費」についても同様です。ここの割合が多い場合、料金プランの見直しや他社のサービスを利用するなどして出費を減らすしかありません。通信費はもちろんですが、最近では、電力自由化やガスの自由化も始まっており、会社を選べる時代になってきています。それらを見直してみるのもいいのではないでしょうか。

ここで伝えたいのは「どこにコストがかかっているかも把握せずに、闇雲に変動費のところだけで頑張って節約してとしても、お金は一切たまらないし、無駄な出費が減ることはない」ということです。まずは、この3つに出費を分けて、記録をつけていくのでも、自身の出費をかなりコントロールできるようになるのではないかと思います。


カテゴリの細分化 第2段階 〜 金額の大きいものを外出しする

次に分ける観点としては、「金額の大きいものを外出しする」です。例えば、「固定費が約50%を占めている」とします。そのうち家賃が約80%を占めているとすると、50%×80%で、全体の約40%が家賃、という計算になります。この事実が分からずに「固定費」の割合が多いからって固定費を減らそうとしても、減らせるものと減らせないものがあるということです。

変動費についても同様です。「変動費が約40%を占めている」とした場合、そのうちの食費が50%とすると、全体の約20%が食費という計算になります。こうやって少しずつ詳細化していき、自分の支出を確認していくのが良いと思います。


カテゴリの細分化  第2段階 パート2 〜 利用頻度の多いものを外出しする

カテゴリの細分化の方法として、「金額の大きいもの」の代わりに利用頻度で分ける、ということもありかもしれません。例えば、ネットショピングの衝動買いが多い人は「Amazon での購入」というカテゴリを作ってもいいかもしれません。自分が Amazon での購入にどれくらい使っているかが分かれば、衝動買いを抑えようという気になるかもしれません。

私の場合は、「自動販売機での購入」というカテゴリを外出ししていたことがあります。たしかに、1回1回は小さいのですが、塵も積もれば山となります。これを「スーパーで500mlの飲み物を買うようにする」と、自動販売機で購入するより少し安くなりました。

最近は水筒を購入して、週末に2リットルのペットボトルのお茶を週末に購入して、水筒に詰め替えて会社に持って行っています。ティーパックを使ってお茶を沸かすことも考えたのですが、結構これは私にとっては手間だったので、水筒への詰め替えだけにしています。

この辺りのお金を取るのか時間を取るのかのバランスはそれぞれだと思います。全ての事は「幸せになるためにやっていること」と捉え、どのバランスが自分にとって一番幸せなバランスかを見つけていくとよいでしょう。


この「金額の大きいものを外出しする」「利用頻度の多いものを外出しする」という発想はどこから出てくるかというと、

「コスト=単金×数量 」

という、小学生でも分かる簡単な算数から来ています。つまり、コストを減らすには、

・ 単金を小さくする
・ 数量(回数)を減らす

ということをやっていけばいいのです。なので、この2つについて注目をするわけです。これ、私がプロジェクトにてコストマネジメントをするときも同じ発想で考えています。家計簿に難しい計算は必要ありません。


カテゴリの細分化  第3段階 ~ 細分化しすぎない

最後に注意しておきたいのは、「カテゴリは細分化しすぎない」ということです。各カテゴリの出費が1桁パーセントのものになってしまうくらいに細分化してくると、もはや何を管理していいのか分からなくなります。せいぜい10%くらいの単位で管理するのがいいでしょう。となると、100%÷10%=10カテゴリ、ということで、10カテゴリ、多くて20カテゴリくらいが妥当な数と思われます。それ以上細かくしてしまうと、何が何だか分からなくなってきます。

ちなみに、今の私の家計簿は、「昼食、食費、交際費/嗜好品、CD/本/衣類、日用品、交通費、携帯代、家賃、電気代、ガス代、水道代、インターネット代、医療費、預金、その他」の15カテゴリで構成されています。その他に分類するときは、エクセルのコメント機能を使って、何に使ったのかを記録するようにしています。把握できていればいいので、それでいいのです。


家計後のカテゴリに正解はない

家計後のカテゴリに正解はありません。誰かが作ったカテゴリを使っても、自分自身の課題は見えてきません。カテゴリというのは、あなたの生活や目標に従って決定されるべきです。正解というのは存在しないので、家計簿と向き合って徐々に洗練化していくとよいでしょう。


◆ 今週の課題

自分の目的に見合ったカテゴリを考えてみましょう。これまで支出を、固定費や変動費で分けて考えたことがありましたか。固定費の割合が多いのに、変動費を一生懸命減らそうとしていませんでしたか。「コスト=単金×数量」に注目して考えてみましょう。


来週は「カード履歴を確認しよう」をテーマにお伝えする予定です。


#家計簿 #幸せになる家計簿 #コラム


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