嫌が応にも「天気の子」に期待してしまう朝。
私が「君の名は。」よりも「言の葉の庭」「秒速五センチメートル」「彼女と彼女の猫」に惹かれるのは、そこにある「孤独感」に自分が共鳴するからだと思っていた。
今朝NHKのインタビューで、新海誠監督がそれを別の言葉で表現していた。
「生きづらさ」
それは決して大きなものではない。
例えば、
「飲み会でみんなと別れた後、ふと一人になった時に訪れる孤独感と爽快感」
だったり、
「夜眠る直前に思考する『あの人』のこと」
だったり。
共通して言えるのは、その「生きづらさ」を吐露するときっていうのは、大抵、
「一人のとき」
なんじゃないかと思う。
誰かといるときに「生きづらさ」を感じてる余裕などない。
みんな、誰かと生きることに必死だ。
みんなといるときが息苦しいと感じていたとしても、「あのとき、息苦しかったんだよな」と感じるのは、やっぱり一人になったときだし、
もし誰かといるときに「息苦しい」と感じているのだとすれば、それを感じている人は、誰といてもやっぱり「孤独」だ。
そういう誰もが大なり小なり感じている「生きづらさ」をこの三作品では繊細かつ美しく表現し、最後に少しだけ「救い」のようなものを提示してくれる、そこに言葉では言い得ない感動を得たのだと改めて思う。
残念ながら「君の名は。」にはそれを感じられなかった。
前作があまりにも自分にフィットしなかったので、今作「天気の子」に関しては、自分の期待値を上げないよう、極力、事前情報は入手しないようにしてきた。
いよいよ明日公開。
今朝の新海誠監督のインタビューが否応無く目に入り、結局、大きな期待をしてしまう朝でした。
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