幸せになる家計簿③ - 家計簿は「大切なものを選び抜く」こと

こんにちは、ぢゅちです。

先週は家計簿をつける前の心構えのようなものを書きました。テクニカルな話ではなく意識付けの話ではありますが、非常に重要なことを書いているつもりです。1週間経った今、もう一度ぜひ振り返ってみて頂ければと思います。


① 家計簿をつけることは「大切なものを選び抜くこと」である

少し前にはなりますが、近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」ややましたひでこさんの「断捨離」の本が話題になりました。近年の整理術では、「収納すること」よりも「捨てること」にフォーカスが当たっていると思います。その過程で重要な考え方が、

「いらないものを捨てるのではなく、自分にとって本当に大切なものを選び抜く」

ということです。

家計簿というのも私は一緒であると考えています。これは前回の投稿でも書きましたが、家計簿をつける上での精神は「節約をする」ということではなく「自分に価値のあることがなんであるかということを見極め、そこにお金を使う」ということです。「お金を使わないこと」にフォーカスするのではなく、「大切なお金をどこに使うのかを選び抜く」ことにフォーカスすべきなのです。

家計簿は、現状把握のためのフレームワークです。家計簿を使って、毎日、毎週、毎月、PDCA(計画、実行、評価、改善)を回して、何が自分にとって大切なことなのかを見極めていくのです。その過程が非常に大事であることを理解しましょう。


② 「使途不明金」を把握する

ここからは少し、実践的な話に入っていきます。家計簿をスタートしようとしたとき、最初に私がまず意識していたのは、「使途不明金をなくす」ということでした。正直、これができれば、家計簿の目的の半分以上はクリアしたようなものでしょう。

家計簿をつける最大の目的は、

「何に対して自分の大切なお金を使っているか、そのことを把握すること」

です。家計簿は現状把握のためのフレームワークです。

家計簿をつけてみると分かると思うのですが、最初のうちは、おそらく必ずと言っていいほど、何に使ったか分からないお金、すなわち「使途不明金」が出て来ます。私も家計簿をつけ始めたときは、月で1万円以上の「使途不明金」が出てくることなんてよくありました。ひどいときは、月で数万円のズレが出ていることもありました。それだけ大きな金額の差異が出ているのに、何に使ったか思い出せないのです。

「使途不明金がある」ということは、(記憶に残るような)目的をもってそのお金を使っていない、すなわち、「そのお金を大切に使っていない」ということです。

私が以前、とある家計簿のセミナーに参加したとき、「使途不明金が月でどのくらい発生しているかが分かったら、予め給料からその分を天引いて、残りのお金で家計をやりくりすることを考えてみましょう」というようなことを聞きました。そのときは、「なるほど、そういう考え方もあるな」と思いました。

でも、今は違います。そんなのはお金を大切にしている人のやり方ではありません。

私は「使途不明金をゼロにする」という強い意志をもってお金を使います。

ただし、それは「お金を細かく管理する」ということではありません。


③ お金を細かく管理しようと決め過ぎない

家計簿を始めようとしてよくあるのが、「カテゴリを増やし過ぎる」ということです。カテゴリを細かくし過ぎると記入するのがめんどくさくなる以外に、本来見るべき部分がみえにくくなってしまうという恐れがあります。

ちょっと話は逸れますが、私はプロジェクトマネージメントの資格であるPMPを取得しています。プロジェクトマネージメントの考え方に「段階的詳細化」というものがあります。「プロジェクトの開始時期には曖昧にしか決定されていないことが多くあるため、最初の計画は大まかにしておき、プロジェクトが進んで物事が決まってきたときに計画を詳細化していく」という考え方です。

この考え方は家計簿のカテゴリにも応用できます。とりあえず最初は、ざっくりとしたカテゴリで記録していくのです。そして、そのカテゴリのどこに多くのお金がつぎ込まれているかわかったら、その中でさらに分類したいカテゴリで分けていけばいいのです。最初から管理を細かくしてしまうと、何を管理していきたいかが分からなくなってしまいます。

例えば、最初は「食費」と「それ以外」というカテゴリだけでもいいのです。

そのカテゴリで1か月間家計簿をつけてみましょう。そして、1か月経った時、やはり「食費」の割合がとても多かったことが分かったとします。そして、もうすこし詳細に現状把握したくなったら、そのカテゴリを「ランチ」と「それ以外の食費」に分ければいいのです。

でも、1か月やった結果、「食費」の割合がとても小さかった場合は、食費を細かく分析したところで意味がありません。「それ以外」の部分を詳細化して、今度は「食費」「家賃」「それ以外」といった具合に分けて分析していけばいいのです。「それ以外」の部分を詳細化して、今度は「食費」「家賃」「それ以外」といった具合に分けて分析していけばいいのです。「それ以外」の部分を詳細化して、今度は「食費」「家賃」「それ以外」といった具合に分けて分析していけばいいのです。

家計簿のカテゴリは、その時々で変わっていっていいのです。だから、最初から細かく決め過ぎないようにしましょう。

分類の仕方は、それぞれの生活によって変わってくるはずです。それを最初から決め打ちでカテゴリを細かくしてしまうと、本来管理すべきカテゴリが見えなくなってしまいます。

ちなみに、私の場合、昨年の支出に対する「食費」の占める割合は約25%です。そのうち、自分のライフスタイルに合わせて「昼食費、それ以外の食費、交際費(飲み会代)/嗜好品」と分けて管理をしています。


◆ 今週の課題

① 1週間家計簿をつけてみましょう。

まずは1週間、家計簿をつけてみましょう。カテゴリは、「食費」「その他」など、少ないカテゴリで構いません。それでも立派な家計簿です。家計簿帳がなくても手帳やメモ帳、携帯のメモ機能があれば、家計簿はすぐに始められます。

まず、今の財布の中にある現金をメモしてください。

そして1週間、現金支出をした場合は、メモをしていきます。今週に関しては、あまり「家計簿をつけるぞ」という意識はしなくていいです。レシートをもらったらレシートを保管しておけばいいし、現金支出が発生して忘れなければメモしてみてください。あまり「強い意志」がその作業に必要になってくると、続けることは難しくなります。なんとなく習慣化できそうかな、という方法を考えながら1週間を過ごしてみてください。


② 使途不明金を把握しましょう。

1週間が終わったら、振り返りをしてみましょう。今週1週間で振り返ってほしいのは、「いかに自分が無意識にお金を使っているか」という現状を理解することです。なので、①でも書いたとおり、あまり家計簿をつけるという意識は働かせなくて大丈夫です。

家計簿で大事なのは「振り返り」をする時間を確実に作ることです。

家計簿がつけるだけになってしまいフィードバックがないと、家計簿を続けられなくなります。振り返りを忘れてしまう場合は、ご自身のいつも使う手帳に書いてもらってもいいですし、私の場合は、携帯のアプリのGoogleカレンダーに登録をしたりしています。私のこの家計簿の投稿をきっかけにしてもらうのもいいかもしれませんね。


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