幸せになる家計簿⑤ - PDCAを回してみよう

こんにちは、ぢゅちです。

今週は、PDCAの回し方を見ていきましょう。つけられている方はご自身の家計簿を使って確認をしてみてください。


まず始めてみよう

当たり前のことですが、ものごとというのは始めてみないと始まりません。

PDCAとは、P(Plan、計画)、D(Do、実行)、C(Check、評価)、A(Act、改善)の頭文字を並べた言葉です。PDCAサイクルとは、P→D→C→Aの順に勧めて、Aの後にまた次のPに進むサイクルのことを差します。このサイクルを回して継続的に改善を進めていくのです。なるべく早くこのサイクルを回していくことが、改善の効果を早く得やすいと言われています。

しかし、それぞれのサイクルに時間を掛け過ぎてしまうことがよくあるのです。特に陥りやすいのが、P(Plan、計画)に時間を使い過ぎてしまうことです。計画に時間を掛け過ぎてしまい、その後のサイクルに割く時間がなかなか取れないというようなことがよくあります。

そこで、最近では、C→A→P→Dの順を意識した方がいいということも言われています。まず、現状の「評価」からスタートするのです。

例えば、家計簿を現在つけていない人の場合、家計簿をつけないことによる自分の生活に与える影響を考えてみましょう。こんなことはないでしょうか。

・ お金を何に使っているか分からないのに、気づいたら財布の中からお金がなくなっている
・ お金がなくなっているから何かについかっているはずだが、なんだか満足した結果が得られていない気がする
・ 月末になるとお金がないことによりストレスを感じている

もちろん、家計簿をつけなくても幸せに生活を送られている方もたくさんいるでしょう。そういう方は、無理して家計簿をつける必要はないでしょう。ただ、上記のような不満を持っている方は家計簿をつけてみるとよいのではないかと思います。

計画にこだわる必要はありません。家計簿用のノートを買ったり、アプリをダウンロードしたり、エクセルを準備したり、そういうのは後でもできます。紙と鉛筆だけあれば、家計簿は始められるのです。レシートを集めて置き、1週間に1回、財布残高と比較する、だけでも立派な振り返りです。

まずは適当にでも家計簿を始めてみましょう。「振り返り」をしながら徐々によい家計簿を目指していけばいいのです。


家計簿を使ったPDCA

家計簿を始めたら、1週間に1回、以下を振り返ってみましょう。

◆ Check(評価)
・ 今週、使途不明金はありましたか?
・ 先週と今週の出費総額はどれくらい違いますか?
・ その違いはなぜ生まれたのでしょうか?臨時支出がありましたか?
・ 既にカテゴリを分けられている方はどのカテゴリの出費が多いですか?
・ いつどこでお金が出て行ってしまっていますか?

一般的に、多くの会社勤めの方であれば、1週間の出費が大きく変化することはないと思います。なので、私は1週間に1回というサイクルで家計簿を確認しているのです。先週と今週の支出の量を比較することにより、多くの気付きを得られるはずです。


◆  Act(改善)
・ 今週の出費はあなたに取って「緊急に必要」な出費でしたか?それともすぐには必要ない出費でしたか?
・ 今週の出費はあなたに取って「大切」な出費でしたか?
今週の出費は今のあなたを幸せにしてくれていますか?

ここできちんと使ったお金に意味づけをします。そして、「改善」につなげていくのです。特に重要なのは、「使ったお金が自分の今を幸せにしてくれているか」という点だと私は思っています。

例えば、私は今週、歯医者に行き健診をしてもらいました。クリーニングをしてもらったおかげで口の中はスッキリしましたし、検査をしてもらったおかげで、これから次の検診まで安心して過ごすことができます。歯磨きのポイントや改善ポイントも教えてもらって、日々の生活にも生かすことができます。自分の歯で長く食事ができることは、確実に私を幸せにしてくれます。お金は掛かりましたが、私を幸せにしてくれる大切な出費でした。

また、今週は美容院にも行きました。伸びきった髪を切ってもらいスッキリもしましたし、親しくして頂いている美容師さんとの話で新たな気付きも得られました。

振り返りのときは、反省点を多く出してしまいやすい傾向にあります。しかし、悪いことばかりを振り返るとモチベーションが下がってしまい、家計簿をつけることが苦痛になってしまいます。大切なのは、

「何にお金を使っているときが自分が幸せに感じるのか」

を見極めていくことです。そこにたくさんのお金を使えるように、それ以外の出費を減らしていくということを考えるのです。これが「改善」です。


◆ Plan(計画)

・ 来週の出費はどれくらいかかりそうですか?
・ 飲み会の予定など、既に計画されている出費はありますか?
・ 来週は何を目標にしますか?

Act(改善)を見つけたら、その中で今週1週間で頑張ることを1つだけ決めましょう。

まずは、手帳などで自分のスケジュールを確認してみます。そして、お金を使う予定があるかを確認します。そして、それが自分を幸せにしてくれるかを考えてみましょう。

例えば、年末が近づいてきて、飲み会の予定が多くなってきているかもしれません。その飲み会は自分を幸せにしてくれていますか。家族との時間を減らしてまで参加しなくてはいけない飲み会でしょうか。

難しい目標は立てる必要がありません。目標をクリアできなかったときに、落ち込んでしまうからです。小さな目標であっても、改善は改善です。

・ 使っていないポイントカードを捨てる。
・ 使っていないクレジットカードを解約する。
・ 自動販売機でお茶を買うのを止めて、水筒を持っていくようにする。そのために、今週は水筒を買う。
・ ネットで購入ボタンを押す前に、1日待って考えてみる。

とかでもいいと思います。

ただし、具体的な金額を目標にしておくことはあまりおススメしません。大事なのは、「使った金額」よりも、「使ったお金が自分を幸せにしてくれているかどうか」だからです。金額はあまり関係がないのです。

また、記録をつけることが習慣化されていないうちに金額にこだわりすぎると、そちらに意識やエネルギーを消耗してしまい、肝心の記録をつけることが続かなくなってしまいます。目標金額は具体的に定めなくても「先週の出費を把握する」ということだけでやっていれば、ちゃんと潜在意識にはその記憶は植えつけられ、それがお金を出ていくときに呼び出されるようになります。あまり目標金額には拘り過ぎないようにしましょう。


◆ Do(実行)
・ 1週間記録をつける。

計画を決めたら、実行するだけです。難しい目標を立てていなければ、後は記録をつけていくだけです。そして、1週間後、また「振り返り」を実施します。


家計簿は「つける」ことよりも「振り返る」ことが大事

何度も何度も繰り返しますが、家計簿は記録をつけることが大事なのではありません、振り返りをすることが大事なのです。日々の記録は、その振り返りのために存在しています。そのことを意識しましょう。


◆ 今週の課題

今週の課題は、

「PDCAを使って振り返りを実施し、今週の目標を立ててみましょう。」

です。来週は、「使途不明金を減らすための工夫」をお届けする予定です。

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