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edhiii boi 1st ONEMAN LIVE ”満身創意”-0126



自身初のedhiii boiワンマン
アルバム満身創意が良すぎて良すぎて、この時代にこの現場に立ち会わなければという衝動が、1月26日の希望休を取らせていた。

整理券200番台で会場に入り、人数で言ったら8列目くらい、距離で言ったらステージまで20mくらいのセンターをキープ。
duoは特徴的な柱が2本立っているその真ん中らへんで視界も良好だった。

開演定刻になると照明が暗転しSEが流れ始めた。
ノイズとまぜあわせに『エディボーイって誰?』『エディボーイ?』と何人ものささやき声が流れている。
イメージはBE:FIRSTのMainstreamメイキングドキュメンタリーに近かった。
(エディのSEはエディが友達にたくさん声を送ってもらって、何度も作り直して当日朝にDJに納品したそう)

イメージ↑

ここからは記憶と印象に残っているシーンを順不同になってしまうが綴る

●edhiii boi is here
そのアンサーとなるように、MA-1、赤のチェックスカート、SKY-HIにもらった靴で登場したエディが披露した一曲目はもちろんedhiii boi is here
『叫べ俺がedhiii boi』のところはオーディエンスみんなが声を合わせて叫んで爆発的なオープニングのテンションはあっという間に作られた。

一曲目から既に感じたのが、duoが小箱ということもあって、250番台で入った自分ですらステージがかなり近い距離で、自分より後ろだとしてもみんなが近く、その一人ひとりの目をエディが見ている視線だった。
オーディエンスがそうであるように、エディも『みんな』という多数を見ているのではなく、『あなた』の粒度で目をみてその景色を噛み締めながら、焼き付けながら振る舞っていたのが印象的だった。

●Flower
これまでのライブではラスト曲だったというFlowerを序盤の方で披露。つまりこの日のラスト曲には意味を込めた選曲がされているとラストに明かされる。

●No
2024年、今年はたくさんライブもやって活動していくぞと息巻いていたのに、正月もあっという間に1週間くらい寝て過ぎてしまった。17歳になりました。何も変わってないけど勉強は少し難しくなった。と笑いを誘いつつ、まだお酒も飲めないし、タバコも吸えない、スモークも酒もNoリリックを交えて曲繋ぎのMCもスムースだった。

●おとぎ話
誕生日の流れのMCに続いて、もうすぐバレンタインというトークからバレンタインのことを歌ったラブソングとしておとぎ話を披露。
どのMCもオーディエンスと対話するかのように物理的にもマインド的にも近く感じる和やか且つテンポよくされていることに、ここまでの経験とエディの人間味が伝わってきた。

●不思議な国のアリス
可愛い声と可愛い歌詞が印象的だったけれど、この箱で聞くと低音がかなりアッパーにしてくれて、ハイパーポップに傾倒するエディと、そのジャンルの楽しさを改めて教えてもらった。

●kawaii
前の曲が終わって、客席から『エディーーー!』と声が矢のように飛んでくる中、『あ、ちょっとまって、え、電話?』みたいなケータイが鳴っている小芝居とバイブ音が流れる。
電話の相手はJUNON。ざわめく会場。
JUNON『エディ?何やってんの?』エディ『いまライブだよ』『JUNONの声みんなに聞こえてるよ』JUNON『そうなの、イェ〜イ』みたいなやり取りがあって最後、JUNONが『俺って...かわいい?』からのKawaiiが披露された

●おともだち
説明不要の大バズ中のおともだち
みんなで踊ろうと促すも、エディが期待していたほどみんな踊ってなくて仕切り直し 笑
この楽曲のすごいところはキャッチーなバズっているパート以外のリリックにも巧みな言葉のデリバリーで景色を伝えているところで、一曲でこうした多面体で光る箇所があること、『背伸びしない等身大なリリック』がより光る楽曲の展開があってだと感じた。

●Non Fiction
走る走る走るというリリックのところでオーディエンスが『走る!』と被せたり、この曲に限らず語尾のライム(韻を踏んでいる箇所)で声を合わせたり、聞こえてくるレスポンスは可愛らしいTeenであろう若い声だけれど、このラリーの応酬はHIPHOP、ラッパーのライブさながらであって、これも一つのカルチャーの形なんだと俯瞰で楽しんでいた。

●Higher Up
この曲からはメロディーやフロウ、展開から、激しくもエモーショナルで、あっという間に過ぎていってしまう青春や衝動を感じる。
目の前に居る実像のエディから繰り広げられるこの楽曲の表情は眩しかった。夕日の様な眩しさというより、刹那的な儚さと目もくらむような眩しさを含めて、まるで炸裂する手持ち花火さながらだった。
●Only God Knows や●Foever Friendも同じことが言えて、エディと同年代であろうたくさんの若いファンに、ビジュアルだけじゃなく、音楽性だけじゃなく、いかに高速なラップであろうとリリックの中身は届いているんだろう、そしてその先のレベルとして『刺さって』いるんだろうと肌感で感じた。
きっとそうしたエディの魅力に関しては、NHKの沼にハマってきいてみたで紹介されるだろう(取材は入ってた)

●カメレオン
一旦ステージから捌けて、改めて登場したエディはウインドブレーカーのフードを被り真っ黒なサングラス姿で現れた。
タイトなフロウの高速ラップと、その出で立ちが調和しすぎて、こちらの頭を否応なしに前後に振らされた。
おとぎ話やNoの様な丸みのある楽曲から、『刺激』という文字を擬人化したかのような、火花のような尖ってくる楽曲まで、エディ色で繰り広げられるさまはまさにカメレオンさながらだと感じた。

●Uiteru
披露したラストにこの曲のプロデューサーであるm-floのTaku★にリスペクトを送っていたが、本当に才能を感じてライブ中に『天才だわ』と何度か言っていた(脳内)
Aile The ShotaのPandora狂(Pandora教)の人は一回エディのライブにも来たほうがいい。
Uiteruもそうだし、カメレオンでも音と照明と会場の熱量が一つになる瞬間が観測された。

●青い春
この日のライブではエディという人間の『花火の火花』が何度も見られた気がする。
高速ラップ自体もすごいけれど、仮にそこに光を当てなくとも青い春みたいな楽曲でのエネルギーの発光の仕方は眩しく見える。

●宇宙
自分(筆者)の歳からしたら遥か彼方のすっぱさやエモさのある楽曲だけど、この感情にリアタイしているTeenはすっぱさというより、進行形の感情に触れているんだろうなと思うと、大声で声援を送る『若さ』を風船いっぱいに詰め込んでその風船を割ったかのような激しくエネルギーを発する近くに居た女の子たちにも幸せな青春を送ってほしいものだと思ってしまった。
よく考えたら、17歳の少年が同じ年の子たちに歌を歌い、『君もそうだよね』『一緒に頑張ろう』とメッセージを伝えるそんなアーティスト稀有な存在かもしれない。
これまでも才能あるTeenはたくさんいたかもしれないけど、自分事を、リアルライフストーリーを発信する存在は他に多くないだろう。

●Foever Friends
友達は100人もいらない、なんでも話せる友達が2人か3人いればいい と話しスタート
途中アカペラでラップするシーンもありいろんなステージングを見せてくれる。

●StAR
SoundCloudのみで公開されている楽曲が故、初めてライブで聞いたけれど、楽曲が出たタイミングも含めて、エディの進化と深化の経緯が詰まっているなと感じた。

●BMSG edhiii boiパートRemix
これをやらずに終われないよなと118が始まる
118→The Moon in the WEST (BMSG WEST)→Nightmare→Anytime,Anywhere→15thSyndrome→New Chapter→Brave Generation RemixのハイパーRemixは圧巻だった。

WESTの、RYOKIパートもRYOKIの声色に少し寄せて歌ったり、RYUKIのパートも『兵庫忘れてないぜ』とアレンジを入れ、逆edhiii boi選手権状態だった。

どの楽曲でもエディの色が強く出ることが本当に才能の爆発だと、そのアーティストのいる時代にリアタイできていることと、自分の感性にも感謝したい。

●GALAXY
最高に最高だった。
あえて語彙が消失させることで最高さを表現したくなるほど最高だった。
俺がしたくてすることは教科書には載ってないが全てを語ってくれている。
縦横無尽にステージを行き来するエディからは汗じゃなくて銀河の煌めきが見えた気がする。GALAXYだけに。

ステージにもステージ下にも、360度カメラも、さらに沼ハマやZIPも入っていたっぽいから映像で見られる日が楽しみだ。

●TOKYO
ラストに持ってきたのはこの曲。
THE FIRSTのあと一人暮らしをし、さみしい時も、凹むこともあった中で、BMSGのみんなやスタッフやファンがそばにいてくれたことに切実に感謝をしていた。
そのさびしさの中でこのTOKYOという楽曲は芯になったのだろう。
いろんな楽曲で『俺がedhiii boi』と名乗ることな多いけど、そこにはボースティングもあれば、俺を知ってくれ!俺を見てくれ!と叫ぶ根っこの表れなのかもしれない。


エディのリリックに『等身大』と言いがちだけど大人が子供のフリして書いたわけでも、子供が背伸びをして書いたわけでもなく、『俺にしかできない』を『誰も真似できない』を通すことに集約され、そのHIPHOPマインドが自分が目を、耳を離せない要因なんだと強く気付かされる現場だった。

この距離感の現場はこれが最後だったかも と思わせる躍進をこれから展開してくれるそうなのでまだまだ追っていかなければいけない。

-END-




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