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MTV LIVE MATCH 2022 NovelCoreレポ

ここでは便宜上、『レポ』とは表記してますが、この目で見た景色や感情の動きを描写するとともに、自身が読み返す用途も伴ったものとなってますので、正確性等はご容赦頂いて、文字の上で当日の空気感を少しでも感じていただければ幸いです。

BE:FIRSTレポに引き続きNovelCoreレポとなります。BE:FIRST版▼


よければ明日6月3日のNovel Core 1st ONEMAN LIVE "I AM THE TROUBLE"前の予習に読んで頂いたら幸いです。なんて言ってみるけど、このレポを読んだあとには『予習なんてなくても楽しめそうだ』と思うことは間違いないです。

それではレゴー!

BE:FIRSTに次いで登場したNovelCoreのセトリはこちら
A GREAT FOOL 
WAGAMAMA MONDAIJI
DOG -freestyle- 
PANIC! 
LOVE SONG
I Think I Guess
SOBER ROCK
HAPPY TEARS feat.#AileTheShota
THANKS, ALL MY TEARS

BE:FIRSTと同じイベントということもあって、先日のPOPYOURSのSKY-HIみたいに、edhiiiとSOTA呼び込んでの118や、最新曲TROUBLEを期待したけど、終始ノリのいい曲と、『今』やるべきストーリーのあるセトリだった。

『普段思っていること』から『作品へのアウトプット』の距離が近いが故に、セトリにストーリーが生まれるし、『NovelCoreとは』も最短距離で前に飛ばすことができるんだと感じた。

NovelCoreはストリートパフォーマンスとしてのフリースタイルラップからラップバトル、音源という道を来ただけあって、オーディエンスの反応の受け取りから即応でノリ方のガイドまでがほんとに上手だった。

コアはオラオラ、ギラギラした煽りじゃなくて、優しさとちょいSのリードで『楽しんだもん勝ち』と思わせる巧みさがある。

ふと、NovelCoreに対して、初見の人の気持ちになってみた。(自身HIPHOPヘッズなんで難しいところありますがw)

まず見た目、金髪センター分けで前衛的なファッション。美形。
話しだしてみたら距離感近くて、明るい、優しい好青年。
(いわゆる)ラッパーの既成概念とはずれていて、流れてくるのはKMによるオルタナティブな、いろんな要素が複合したサウンド。

『一体なにであると表現したらいいんだ?』
ー 初見の人の気持ちここまで ー

この感情の自分なりの答えは『得体が知れない』というよりも、『これがNovelCoreというアーティストなんだ』と受け入れた。
いわゆる『NovelCoreというジャンル』である。

『知らない物事』って心理的に距離感があるし、怖いし、警戒感が働きがちだと思う。

けれどその距離を最短で縮めるコミュニケーションにポイントがあるんだと感心した。

曲のどの場所で、どのように応えればいいのかを全てわかりやすぐガイドしてくれる。

『手を上げろー』『飛び跳ねろー』『Clap you hands!』とかの誘いに合わせて会場はあっという間に一体感を持った。『俺のライブは筋肉痛になるよ』とも。

【追記】あとね。迷ったらDJのKOTAくんを見たら手を上げていたり、横になり大きく振っていたり、ガイドしてくれる。
コアが歌唱に力を入れているときなどに、後ろからガッチリサポートしてくれていて、二人でNovelCoreのLIVEが作られている象徴的なシーン。
DJのKOTAくんにも是非注目を。

DOG -freestyle- 
イントロの鳴り始め、犬の鳴き声がするんだけど、空間的に上の方から聞こえたから、複数の人が上見上げて戸惑っているさまがウケた。

歌い出す前に『自己紹介です』と言ってからこの曲がスタート。

リリックでは自身のスキルがHIPHOP界の大御所のお墨付きであることや、高額の原盤権、口座に増えていく輪っかの話をして、いわゆるセルフボースティングを盛り盛りにした曲。
同時に自身へのヘイトに対するアンサーをバチバチ返していく。

NovelCoreのこうしたリリックは、高速でキレるようなフロウで展開されることから一見攻撃的に聞こえるけど、ちゃんと中身を聞いて見ると、自身の気高さを誇っている姿勢が見える。

BMSGのスタンスが『他を蹴落とさない』『自分が自分でいることを誇る』ということだから、NovelCoreのラップは有言実行で示す力、説得力を併せ持っていてここに合致しているんだと気付かされる。

SOBER ROCK
PANIC!でも期待したんだけどSKY-HIの登場はなかった。
でも『今日はいないけどSKY-HI Love you(ニュアンス)』的なことをシャウトしていた。

ここまでの会場の上げ方で一体感を生んでいるのだけれど、MCでもしっかり刺してくる。

この日出演アーティストのファンネーム(6面、BESTY、THme、OUTER)を挙げ、ファンのアーティスト、音楽のジャンルの壁なんて越えて同じ音楽好きとして楽しもう、と会場を一つにした。

I Think I Guess
WAGAMAMMONDIJIやDOGみたいに他を寄せ付けない気高さを歌って来たのに対して、中身は自分(コア)の話だけど、同じ気持ちを抱いた人に『自分事だ』と思わせる内容で、会場との心の距離を一段と近づけた。

この『俺は他の奴らとは違うんだ』と『みんな同じ思いを持つよね』という距離の綱引き。

遠くに見えていたコアが、気付いたら自分の中にも同じ思いがあることに気付かされている。

NovelCoreの求心力は、引っ張る推進力と、優しさ、まっすぐさによってもたらされているんだと感じた。

HAPPY TEARS feat.AileTheShota
親友を呼び込むとし、Shotaを紹介。
ハッピーな世界が会場に広がった。

冒頭に述べたようにセトリにストーリー性があって、自分を気高く誇って語り、葛藤を歌い、仲間が出来て、最後には『人生は映画だ』としTHANKS, ALL MY TEARSでラストを締めくくった。

THANKS, ALL MY TEARS
歌振りのMCでも赤裸々に自身の過去を話した上で、悩みで人生が暗くなっている人に対してメッセージを送る。

一番印象的だったのが『「人生いつか上手くいくよ」とは僕は歌いません』ということ。

時折膝をステージに付いて、気持ちを込めた歌唱を見せた。

一人ひとりの胸に届くパフォーマンスが出来る彼は素晴らしいアーティストだと再認した。

6月3日のNovel Core 1st ONEMAN LIVE "I AM THE TROUBLE"では新しい革命を起こすことは間違いないだろう。
そう、今日までのストーリーは6月3日に確実に繋がっている。



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