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高校生ラップ選手権を第1回から見ているBMSGカルチャー推しのイレブンが高ラを5倍くらい楽しみにするnote

表題にあるように、高校生ラップ選手権(以下高ラ)を見たことないBMSG界隈のファンダム向けに、TAIKIが出場する高ラを見るのが楽しみになるように周辺知見をまとめてみますよ。

1.高ラ出身、関連人物 について
2.用語 について
3.楽しみ方 について

まず興味の入口として、高ラ出身で今現在も活躍をしているラッパーらを、BMSG周辺、接点から紹介。
『聞いたことある』とか繫がりも感じてもらって、いかに高ラが今後の活動の登龍門やステップになるのかが伝わることを期待して書く。

先日東京ドーム公演で解散をしたBAD HOPの双子
T-Pablow(第1回、第4回王者)とYZERR(第5回王者)

前列の2人

最近SKY-HIが、ラジオに名前を出してもらって喜んでいたこの相手が双子の弟YZERR

双子の兄T-PablowはSKY-HIと、超絶早口ラップでお馴染みのTurn Upで共演

そしてKEN THE 390は高ラの審査員を担当してるね。

ちゃんみな
英語日本語韓国語の3カ国語を操れるというバックボーンを武器にして、当時からラップだけでなく、歌唱も交えてパフォーマンスし、今回も審査員を務めるフィメールラッパーMARIAにも『負けない』と豪語。
BMSGの繋がりではご存知、SKY-HIとはこの曲で共演


さらにガールズグループオーディションNoNoGirlsのプロデューサーを務める

https://nonogirls.audition-bmsg.tokyo/


BMSGの第一弾アーティスト
Novel Core(第12回王者)(当時Core Boy)

24年1月17日、自身の誕生日前日に武道館公演を果たし、20代での東京ドーム公演の目標を打ち立てている。
NovelCoreは15歳のころから既にラップスキルは一目置かれており、そのスキルの高さと、ビッグマウスから対戦相手のみでなく、観客をも敵に回す風向きの中でも高ラの優勝を勝ち取った。

15歳当時のもっと細かく紐解いたnote置いておくので興味ある方はドウゾ

Novel Coreと、最初に上げたT-PablowとYZERRには共通点がある。
タイミングこそ違うけど、ZEEBRAが見初めて自身のレーベルに入れた経緯がある。
先述のBAD HOPの解散ライブにも、Novel CoreのツアーにもZEEBRAは客演で参加したことも。
そのZEEBRAは高ラの第一回の審査委員長、番組作りに大きく関わっていた。

Novel Coreはラップバトルから遠ざかっていて最後に出たのは戦極のこれだと思う。
近未来にバトルに再参戦する日が楽しみだ。

OZworld (当時R'kuma)
BMSGの数々の曲をプロデュースしているDr.R Sakaiが何曲も提供。
ラップだけじゃなく声色も歌唱もファッションも存在感もNEXT LEVELにいる才能。

Rude-α
数年前にNovel Coreと対バンした記憶がある人もいるのでは。


歴代審査員にはCreepy NutsのR-指定をはじめとして、実力派ラッパーが顔を揃え、その解説もわかりやすい。
解説はわかりやすくても、多少用語を知って臨むとさらに入ってくるはず。
ということで…

■解説時出てくるであろう用語
・ライム=韻
母音に分解したときに同音で聞こえてくるように言葉を揃えるところに技術力が表れる。
例:着たい服を着る 居たい自分でいる
MainstreamのRYOKIパートより
韻を踏む文字数が長い程『韻が"固い"』と評される。
※固すぎる韻を踏みまくるの一例


・フロウ
抑揚や声色メロディの乗り方
例:早口フロウ

・アンサー
相手のラップに対して返事を返すこと
例:言われたことに対してアンサーもばっちり

・パンチライン
決定打的な決め台詞のこと
例:テレビにも出る あと 雑誌のモデル
ついでに女の子にもモテる
お前が欲しがるものの味 全部知っている
Novel CoreのI AM THEより

・Top of the head=完全即興

・サンプリング
既存曲の節を引用し、即興性とIQの高さを示すテクニック
例:Screamの『エリアからエリア』はOZROSAURUSの『AERA AERA』をサンプリングしている
例:ダンスで言うと、DUNKのBOTSでMainstreamやSOSのコレオが一瞬用いられたあれみたいな感覚

・ネタ
即興ではなく、言おうと用意してきたネタ
即興性の高さのほうが高評価される

■楽しみ方
これが全ての答えじゃなくて、楽しみ方の一つと思ってくださいね。
まとめて言ってしまうと
今の今言われた事に全てアンサーを返しつつ、ビートにフィットしたフロウで、固い韻を踏みつつ自分らしさの美学を誇る様 を見られるのがバトルの醍醐味

1.即興性
頭の回転の早さに驚いてほしい!

楽曲の作詞は時間をかけて、文字に落として(ノートに書いたり)どこで韻を踏もう、どこで話の筋を通そう、とするものを、相手のラップの後に即答することに、頭の回転の早さが表れるのが醍醐味
あと【うまいこと言ってる】っていうお洒落さもポイント

2.韻
わかりやすいものだけじゃなく、後から気付くくらい巧みに韻が仕込まれていることに驚いてほしい!

小節を分割した後半部分、ビートのリズムに合わせて韻を踏みがち。
見聞きしている人にもわかりやすく、構えてよく聞いていると『あ、今の箇所、巧みに韻を踏んだな』と気づけると、そのラッパーの技術力が伝わってくる。

3.ストーリー、バックボーン
どの口が何言うかが肝心 と先人が言っている通り、そのラッパーの持つストーリーが、吐く言葉の重さやリアルさに関わってくる。
悪さしてきた人、高学歴、文系オタク、BMSGトレーニー、ジェンダー、身にまとう様々な肩書きやフレーム、ライフストーリーを自分の言葉で、アティチュード(態度)で示すことにドラマが乗ってくる。
時に、弱点が強みにひっくり返ることや、観客や審査員にカウンターパンチがハマることも。

Be My Selfなパンチライン

https://youtu.be/Q84wGOSvNhQ?si=bTo8xHRyHNs9ZDRe


と、こんな感じのことを考え、感じながら楽しんでます。
ここに『自分のストーリーを背負って』挑戦するTAIKIを応援して、圧倒的に輝いてほしいですね。

頑張れTAIKI!

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