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[PR]ResoniteのVR空間でContactGlove+Magnetra使った感想や設定等

注意

本記事は下記キャンペーンの要綱に沿って制作されたものです。
製品のPR要素を含んでいる点にご注意ください。
ただし、キャンペーンの注意事項にもある通り変に褒めたりはしなくて良いらしいので書いてる内容自体はほとんどメーカーに配慮していない素の感想です。

あまり内容が整理されておらず、長々ととりとめのない感想が列挙された記事ですが、細かい使用感などを知りたい方の参考になれば幸いです。
まずは下記の目次を参考に気になるところだけでも見ていただくといいんじゃないかと思います。

なお記事の内容はRev2+Magnetraを装着した下記リンクの構成を使用時の内容になります。(Rev1発売後に追加提供された手の甲側に指の痛みを和らげる緩衝材も装着済)


記事の執筆者について

VR空間で様々なゲームやアプリを長い間遊んでおり、特にNeosVRとResoniteで3000時間以上過ごしワールドやゲーム、アバター制作などを経験しているためVR空間での操作や開発についてはそれなりに理解できている方だと思います。
主な使用機器はQuest2、Varjo aero、indexコントローラー、ContactGloveです。

執筆者のプロフィール
https://twitter.com/e1ght3

購入理由

単純に斬新なコントローラに興味があったことと、Resonite用に手のジェスチャーを使ったアイテムを作ったりしたいなという理由で購入しました。
他の候補として20万越えするような製品もありましたが、LightHouse環境がすでにあったことと本体の安さ、Resonite(当時はNeosVR)対応が明示されていたことが決め手となりました。
実際に開発したもの?の一例はこんな感じです。
不義遊戯については誰でも使えるように公開してるので実際にResonite上で使っていただくことも可能です。

使用した雑感(Magnetra使用)

Rev1の時はスティックを倒す際にグローブの方が先に引っ張られてしまい全く思ったように操作できない問題があり、お世辞にも使いやすいものではありませんでしたが、Magnetraになってからは使用感はかなり改善されました。
ただし、グローブと指が密着していない場合はグローブ側が動いてしまって操作がやりづらくなる場面は相変わらずあります。グローブのサイズを下げる・インナーグローブをつけて密着度を上げる等の工夫をすれば快適性は向上すると思います。

ただ、ボタン操作は少し練習すればすぐ慣れましたし、スティック移動も精密な移動(綱渡りなど)でなければ大きな問題は感じませんでした。
移動やボタン操作がメインのゲームでなければ問題はないとおもいます。少なくとも手が自由になる代償としてなら受け入れられるレベルだと感じました。
(追記)
色々書いておきながらこのツイートを見るまで完全に見落としていたのですが、実はコントローラー部分の位置は調整できるのでスティックやボタンが手の内側や外側にありすぎて使いづらいという方はこれを参考に調整してみてください。

良かった点

手が自由になるのでVR空間の没入感は凄まじく上がる

これは利点として良く上がる点です。
経験者なら同意してもらえると思いますが、不意に手を動かしてもコントローラー同士がガチャガチャとぶつからないというだけでもかなりうれしい変化です。
会話中に身振り手振りするようなタイプの方ならこの1点のみでかなりVR生活の質が上がると思います。

指の位置を気にしなくてもきっちりと狙った指が曲がる

indexコントローラーの場合、指の位置がずれていると狙った指以外の指が動いてしまうことがありましたがこれの場合はセンサーが指ごとに分かれているのでそういう心配がなく快適です。

手が空くのでそのまま現実世界で簡単な動作ができる

これもメリットとして良く挙げられることではありますが、コントローラーをいちいち外さなくても現実世界で動作できるのは実際に快適です。
キーボードタイピングは流石に厳しいですが、そのままVRHMDを外したりそのあと飲み物を手に取って飲むぐらいのことは造作もなくできるのでその点はすごく助かります。

案外軽い(あまり重さを感じない)

購入前の予想に反して動かしていてもあまり重さは感じませんでした。トラッカーをつけていてもほとんど気になりません。
ただ、下記の気になった点が理由でそこまで激しく動かしてはいません。

ハンドジェスチャ前提の機能やアイテムを実装して遊ぶと無茶苦茶面白い

これは開発者の目線になりますが、手が自由になる前提でアイテムや仕掛けを作って遊ぶと無茶苦茶面白かったです。
上記に書いた通り作った不義遊戯の再現アイテムについてはかなり原作に近い動作をします(入れ替え対象の制御はちょっと難しいです)。実はプログラマからすれば恐ろしく初歩的なコードしか使ってませんが、それでもVRで実際に原作に近い動作を再現させて遊ぶとものすごいテンションが上がります。
これだけでも購入してよかったとはっきり言えます。

気になった点

トラッカーの固定が不安(不安定ではない)

購入当初はトラッカーが外れて射出されてしまうことを防止する機構がなかったためおっかなびっくり動かす羽目になりましたが、今は改善されています。これから購入する方はこの点はおそらく気にしなくていいと思います。
ただ、購入時の影響と今でも激しく動かすとトラッカーが揺れるためビートセイバーのように激しく手を動かすゲームでの使用にまだ抵抗があるというのが正直な感想です。

人差し指をまげてトリガーを使う場合、予想以上に精密動作が難しい(軽減策あり)

開発用途で使う場合は非常に細かいUI操作が多いというResonite特有の事情も絡みますが、
細かいUIなど小さな項目を操作する場合は人差し指をまげてトリガーでどうにかしようとするとまともに操作できないぐらい難しいです。
具体的には下図のように項目がcm単位で密集したUIから指先の大きさにも満たない項目をピンポイント操作する必要があります。
何度か試した結果、操作中にぶれてしまう人差し指操作では無理と判断して最終的にトリガー動作などはコントローラーのボタン操作に置き換えました。
(参考程度に、UIの後ろに1㎥の立方体を置いてあります。)

VRでcm単位の精密動作は困難を極める

指をまげてグラブを使う場合、ボールを投げる動作などが難しい

これはindexコン等のようにグラブがボタン(センサー)切り替え式だと起きない問題なのですが、モーションでグラブしているかどうかを判定していることが原因だと思われます。
何度も試しましたが、現実世界と同じ感覚でボールを投げる動作をしてもボールをちゃんと投げることができません。図のようにグラブの解除が遅れて反応するのでボールは真下に落ちていきます。
対処としては、その遅れを考慮して投げる前にかなり早めに手を開く必要がありますが狙った通りに投げるのは相当難しいです。

グラブ解除の反応速度が動作に追いつかない

手の位置検出に使うTundoraトラッカーが予想以上の頻度で時々位置を見失う(Viveトラッカー3にすればよかった)

Tundoraトラッカが思ったより高頻度で位置を見失うので多少大きくて重くてもViveトラッカー3にした方がよかったなとちょっと後悔してます。変えてどの程度改善するかは不明です。

手の角度が現実とVR上で違う(解決済)

購入時点では打つ手なしでしたが、ソフトのアプデによって手の位置をキャリブレーションすることができるようになりました。
のでこれは解決済みです。
ただVarjoaeroで試した際は、手の位置の基準となるコントローラーだけが宙に浮いている状態でそこまで直感的なキャリブレーションではなかったためきっちり調整するにはコツと根気が必要だと感じました。

現実世界ではちゃんときれいに合唱しててもVRでは手の角度がずれてこうなる(キャリブレーション未実施時)

Lサイズで買ったけどMサイズにしても良かったかも

これは私が移動費をケチって都内に出向いてフィット感を確認しなかったからというのもありますが、Lサイズだとかなりぶかぶかでした。
操作感に直結するところなので出来るだけフィットするサイズが望ましいです。
普段はバイク用の装着感がきつめのグローブをしてることもあって猶更そう感じるのですが、予算に余裕のある方はグローブは2サイズ購入しておくかインナーグローブを用意することをお勧めします。私は資金に余裕ができた時点で1サイズ下のMを試そうと思ってます。

個人的Resonite用ボタン設定

ResoniteでProtoFluxなどの開発をする場合は小さな項目を触ることが多くなるため、人差し指トリガーを使う選択肢は真っ先に排除してボタン設定に切り替えました。
色々考えた結果、最終的には以下のようになりました。
(左右同じ設定にしているため、左手側は省略してます。)

トリガー、セカンダリ、メニューボタンをそれぞれコントローラ上のボタンに割り当てて、ダッシュメニューについてはペアリングボタンに無理やり割り当てました。
ダッシュメニューもそこそこ頻度の高い操作なのでこれだと結構不便なのですが、ほかのボタンの優先度の方が高く結局ペアリングボタンへの割り当てが一番ましだったので妥協してます。
色々試しながらいいアイデアが浮かべば改良していこうかと思ってます。

ContactGlove rev.2 + Magnetraにマッチすると思われる人

新しいもの好きのアーリーアダプタータイプの人

こういうタイプの方は見つけた瞬間すぐに買う傾向にあるんであまり参考にならないかもしれません。
なんだかんだ言っても現状最先端を行くデバイスの一つだと思いますので、VRも含めて気になるという方は検討してみる価値はあると思います。

多少の使いにくさは創意工夫やDIYでどうにかするタイプの人

要は誰に言われるでもなくグローブの指先をカットして改造したり、適当な緩衝材を買ってきて指との間に挟んで快適性を上げる改造をするような人の事です。

ハンドジェスチャを使った先進的なアプリやアイテムの開発をしたい人

こういう用途の方には数少ない選択肢の一つで価格や入手性を考えれば記事執筆時点では一番現実的な選択肢だと思われます。
最もデベロッパーの方ならこの記事を見ずとも色々調べて正しく現状を把握してるとは思いますが。

ダンスや手話などを行うことが多く、特に手の動作を向上させたい人

コスト面を考えると現状唯一の選択肢だと思います。
ダンスをする場合、ダンスの種類によってはグローブの消耗が激しくなる点は要注意です。

ゲームもダンスもしないけど、移動はほとんどなく身振り手振りを伴う会話が多い人(≒会話時に身振り手振りが多い人)

会話メインの方も移動が少なければデメリットも少ないので用途としては案外マッチすると思います。

ContactGlove rev.2 + Magnetraにうマッチしないと思われる人

この製品にコンシューマのコントローラーレベルの完成度を求める人(=使い勝手などに一切妥協できない人)

なんだかんだ言ってもまだ発展途上の製品という側面があるため、コンシューマー向けコントローラーのような妥協のない使い勝手を求めるにはまだ未熟だと思いますので要注意です。

現時点でLightHouse環境がない人

2024年1月現在、今からLightHouse環境を整える場合はコントローラーやその他機材の入手性が悪いため明確な目的意識がない限り、あとの事を考えるとちょっと厳しそうだなというのが個人的な感想です。(ContactGlove自体とは一切関係ない話です)
今後状況が改善する可能性もありますが、要は今の流れとしてLightHouse環境自体に対する風向きがあまりよろしくなさそうに見えるということです。

ContactGlove+Quest2などの組み合わせを検討している場合は関係ない話なので特に問題ありません。
Quest3用は要望が多ければ販売されると思うのでXで発言したり開発の方に直接進言してみると良いと思います。
予算と手間さえどうにかできれば3Dプリンタで解決するという手段も一応あります。

スティック移動・トリガー・ボタン操作が多いゲームをたくさん遊んでおり、コントローラの握り手部分につては少し(もしくは時々)邪魔だなぐらいにしか思っていない人

少し(時々)邪魔だなを快適にする用途で使うには操作まわりのデメリットが大きすぎると思います。
レビュー者の私も、実際には用途に合わせてIndexコントローラーにしたりContactGloveにしたりという使い方をしています。

indexコントローラーの代替品を求めてる人

ここまで書いた通り、用途や操作性が若干尖っている事に加えて
FlipVRなど一応他にも選択肢がないこともないので用途によっては必ずしも正解ではないと思います。
が、この記事を書いてる時点(2024年1月)でLightHouse用コントローラーの選択肢はあまり多くないので入手性の高いContactGloveが有用な選択肢であることは確かです。

個人的に今後期待すること

・キックスターターでも書かれていましたが、指の開きを取得できる拡張モジュールの発売に期待したいです。これができれば指のモーションの自由度がさらに上がるので発売され次第買おうかなと思っています。

・グローブ自体も、もっと手にフィットするものがあればほしいです。

・トラッカーの固定はもう少しきっちりとできればうれしいです。

その他は思いついたら追記します。

結論

手の平部分に機械がない事で手の動作の自由度が凄まじく上がるため、VR空間で手を使った表現を拡張する用途でかつコストを抑える場合は、現状唯一の選択肢と言っても差し支えないでしょう。
ただ、現状はMagnetraを使用してもスティックやボタンの操作性がある程度犠牲になってしまうことは考慮に入れておいた方が良いと思います。少なくとも快適に操作するには練習が必要です。
既存のコントローラーほどの完成度はまだありませんが今後拡張機器が登場する予定みたいですし、まだ発展途上ではありますが非常に期待できるデバイスだと思います。

開発の方々は改良に非常に熱心で、今後様々なアダプタや拡張機器のリリースがされると思いますし長い目で見てもとても面白い製品です。

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