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Webサイト制作における見積もりの確認ポイントとは?

Webサイトのリニューアルを任され、要件をある程度固めたところでまず行うこと。それは制作会社への見積もり依頼です。

各社から見積もりをもらっても、見積もり合計額の比較のみで判断してしまっていないでしょうか。

今回は制作会社の比較検討にあたり、特に確認をしたほうが良い項目について解説します。


まずは必要な項目があるかを確認

まず、見積もりが提出されて一番に気になるのは合計の金額です。
最終的に合計金額も踏まえて制作会社を決めるのは当然ですが、それだけで判断をしてしまうのはとても危険です。
金額がどれだけ安くても、要望に沿った内容の見積もりでなければ、制作に支障が出る可能性があるからです。

合計金額を見たい気持ちをぐっと我慢して、実際の項目の確認から始めてみましょう。

  • 要望どおりの項目になっているか
    意図した制作内容になっていない可能性がないか確認します。

  • 元々予定していたページ数や機能が足りているか
    要件を満たしているか確認します。

  • 不明な項目がないか
    認識違いが起きていないか確認します。

など、あなたが求めているものにあった項目が立てられているかを確認します。不明な項目はなるべくこの段階で確認できるといいでしょう。

提示された見積もり金額だけ見て了承してしまうと、後から制作会社と仕様の認識違いが出てくる可能性があります。
制作途中で仕様を変更することは時間や金額が余分にかかり、双方が損をする結果になってしまうのです。

金額が増える要因を考える

プロジェクト中に要件が変わってしまい、ページ数の増加やデザインの修正によって金額が増えることは確かにありますが、最初から完璧な要件で制作を進められることは少なく、多少は途中で変更が発生してしまうものです。

しかし、特に注意しなければならないのは「制作前に決まっていない要件」です。

  • 仕様がまだ決まっていない

  • ページ数が不明瞭である

  • 素材や原稿を誰が用意するか決められていない

など、後から要件が決まる、変更になる場合、サイトのどの位置に設置するか、そのコンテンツへの導線はどうするかなど、改めて要件を決める必要が出てきたり、修正が発生することになってしまいます。
修正が発生するということは、制作にかける時間がプラスでかかるため費用も増えてしまうのです。
また、素材をどちらが用意するか、どのように用意するかは制作会社とよく話し合ってあらかじめ決めておくようにしましょう。

最初に決める要件が多ければ多いほど、実制作と見積もりのズレは少なくなります。
ある程度自社で要望をまとめてから制作会社に伝えることで、認識のズレを減らすこともできるでしょう。

見落としがちな見積もり項目

特に見落としがちな項目をご紹介します。この項目がない場合は制作会社へ確認いただくと良いでしょう。

仕様検討・企画
仕様検討や企画も一緒に考えてほしい場合、対応内容に含まれているかを確認しましょう。制作会社によっては、仕様検討は依頼側で検討を行う前提で費用に含まれていない場合があります。

ワイヤーフレーム作成
デザイン作成に取り掛かる前に、各ページの掲載要素を取り決めていくための「ワイヤーフレーム(ページの設計書)」が必要になります。ワイヤーフレームによって、どういったWebサイトにしていくか、依頼側と制作会社とで認識合わせをしていきます。この作成が想定されていないと、意図したものと異なるWebサイトができてしまう可能性があります。

検証
Webサイトは裏側では複雑なコードでつくられています。印刷物とは異なり、様々なブラウザやPC、スマートフォンで最適化されたレイアウトで表示されるように実装されています。各ブラウザ、PC、スマートフォンで崩れがなく表示されるか、意図した機能が動作しているか検証を行う必要があります。

マニュアル作成
CMS(Webサイトを更新するためのシステム)を導入する場合、CMSの操作マニュアルが必要になります。

サーバ初期設定
サーバは契約するだけではなく、Webサイトを公開するための様々な設定が必要になります。制作会社に依頼したい場合はその項目が入っているか確認しましょう。

ランニング費用

ここまでは制作時にかかる見積もりについて、注意すべきポイントを解説してきましたが、制作時以外にも「ランニング費用」といい、Webサイトの運用や維持にかかる費用があります。
大きく分けると、「更新代行費用」と「サーバ利用料・保守費用」があります。

更新代行費用

Webサイトの更新を制作会社に行ってもらうための費用です。
都度見積もり依頼をして更新を行ってもらう場合もありますが、毎年(毎月)ある程度決まったボリュームを依頼する場合は、毎年(毎月)の対応金額を取り決め、定額を支払う場合もあります。

サーバ利用料・保守費用

Webサイトを公開するためにはサーバが必ず必要になります。
サーバには利用料がかかり、サーバに不具合があった場合に対応をするための保守費用が必要になります。

サーバを自社で用意するのか、制作会社で用意するものかを取り決めておく必要があります。どちらの項目も見落としがちな費用なのでご注意ください。

最後に

制作会社から提出されたお見積もりの確認すべきポイントをご紹介してきました。
最初から要望と完全に一致しているお見積もりが提出されることは少なく、ひとつひとつの項目に対して確認を行い、制作会社とすり合わせを行っていく必要があります。ある程度依頼企業が絞れた段階で、一度各制作会社からお見積もりや提案内容の説明を受けましょう。
理解に時間がかかるものでも、この作業を怠ってしまうと時間や費用が増える原因になることもあります。
制作会社と会話を重ねていくことでより良い制作に繋がる可能性が高まるため、是非取り組んでいただけたらと思います。

イーツーへのお見積もりのご依頼は、以下のお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください!要件を詰めていく中で金額が増える可能性がある部分も含めて、丁寧にご説明させていただきます。

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