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テニミュ鑑賞記録⑥ 勝つのは…(4th関東氷帝戦記録)

こんにちは!本日もご覧いただき、ありがとうございます。

いや〜〜〜…行ってきましたよ、関東氷帝戦。待ちに待っていた対戦。山田健登の手塚国光と、高橋怜也の跡部景吾の対戦。どれほど待ち望んでいたことか…!!

今まであんまり4thの感想って書いてこなかったですし、それについて不動峰のときに少し触れたのですが、けっこう批判も多いのが4thなのでそれに引っ張られて自分の感想が持てなくなっていました。でも、新テニミュと4thを交互に通ってみて感じたのですが、別に新テニミュが百点満点で4thがダメダメというわけでもない。どちらが好きか問われたら私は新テニミュかな〜って答えますが、それでも新テニミュに対して「何でここのセリフ変えた?」って思ったりする部分もあったし、手塚が開始35分で捌けたのも恨んでますし(笑)逆にいろいろ言われている4thにだって好きな曲や演出はそれなりにあります。

関東氷帝を経て気づいたのですが、たぶん私は原作やアニメを観てきた記憶から脳内で勝手に補完してしまっているのかも。セリフやモノローグ、シーンが丸ごとカットされてしまっても、かつて読んだ原作漫画の記憶や知識があるから「こういうことなんだな」と理解できてしまう。だから、後から「あのセリフなかったよね?」と言われたときに「あっ、そうかも…」と気づいてそこからはその違和感が気になってしまう、みたいな。まあ、私は日吉と違って「他人に流されやすい」というのもあると思いますが…(笑)


夏にルド吹の初日を見たときに、クソデカセットと特に変化のない演出を見て「あ、あんなにいろんな意見が出てたのに変える気がないんだ…」と素直にガッカリしたのも事実です。いやセット邪魔だって言ったじゃん!? 歌詞が抽象的だしネガティブすぎるって言われてたじゃん!? 具体的にここをこうしてほしい、とたくさんのヲタクが意見を言っていたのに、それって届いてないのかな?あるいは反映する気がない…?というのはモヤっとしていました。と思いきや、今回の氷帝戦からはセットも控えめに改良されて、曲や歌詞の雰囲気もだいぶ変わった印象を受けたので、ルド吹は早い段階でほぼ出来上がっていて改良が間に合わなかったのかな…とは思います。だから良いってわけではないけどね!?!?それじゃルド吹が犠牲になったみたいだし!?!?


ずっと個人的に気になっていたのは音楽との相性。シンプルに「なぜ今この曲?」と思うような曲が多かった。そこは氷帝で改良はされたけどまあまあ…というところでしょうか。

例えばめちゃくちゃ盛り上がるシーンでしっとり系の曲を入れる、とか。いまだに理解できていないのは、ルド吹のリョーマvs裕太の試合で終盤に入る不二と観月のバラード…二人が裕太を大切に思っているのはとても良い、曲自体も良いと思う、でも今ってリョーマが終盤でゴリゴリに攻めてるんだよね…? しっとりバラードが歌い終わったら「ゲームセット!ウォンバイ越前!」なので「えっ…終わった…?」と理解が追いつかなかった。試合中に挟まれるバラードといえば、新テニミュの「手塚は我慢した」の歌もそうですが、あれは「仁王くんがピンチの時に、仁王くんが自分を鼓舞する歌を歌っている」というのでまだ理解はできるんです。歌詞も「諦めない心」「俺の魂が俺を突き動かす」など熱いものなので、バラードでも試合を盛り下げることは全くなかった。

あとは今回手塚のソロがないんですよね。普段リョーマたちがS1まで持ち越さずに勝っちゃうので、ようやく手塚のまともな公式戦があるというのに…何なら乾とのランキング戦も含めて2試合あるというのに…!! 4thは完全に手塚目当てで通っている身としては気になりますね。あれだけ歌える手塚を持ってきたのに!?ソロ曲を与えない!?!?と。寡黙な手塚は跡部と違って自分の強さや権力を主張するタイプではないにしろ、「手塚って強いよね!」と周りが賛美するような曲が多い。今回のランキング戦でも大石が讃美歌を歌っていますが、曲自体は良いし原ちゃんの澄んだ歌声も大好きなんだけど「なんで今〜!?!?」と思いながら観ています。ここ、従来の作品だったらあの名曲『油断せずに行こう』が入るタイミングですもんね。俺は強い、って言わなくても強さを主張する方法、手塚ならあると思うんだけどな…

前も言った気がしますが、ミュージカルにおける「強さ」って歌唱力だと思うんですよね。手塚や跡部がどんなに強いんだと言っても、歌が下手なキャストではズコーッ!になる。圧倒的歌唱力でグワァァァっと歌声を浴びせてくるからこそ、実際に板の上でテニスをしていなくても「この人が強いんだ」と客席が理解できるわけで。

アッ、たいへん、文句だけで2,000文字使ってしまった…😇

以下、キャストを絶賛する内容となります。


先述の通り、4thは手塚目当てで通っている身としては、今回の関東氷帝戦はかなり怖くもありました。初日の開演前から「ハァ……けんとの左肩が壊れるまであと30分か…」とどんよりしていました(笑)初期手塚ってここまで公式戦ほぼなかったし、ここで怪我して六角以降は離脱してしまうので、本当試合少ないですね!けんとが新テニミュも出ている子でよかった…試合ないの勿体なさすぎるもんね。

S1ですが、結論から言うと大号泣して観ていました。試合展開がしんどすぎて目を当てられなかった…感情移入しすぎて、この試合見るのしんどいから観劇減らそうかな?と思いくらいに辛かった(※結果的には増やした)。手塚が負けるという結果は知っていても、「ゲームセット!!」の瞬間しんどすぎて思わず顔を覆ったら、両隣にいた友達の手がスッと伸びてきて肩を優しくさすってくれたので余計に泣きました(笑)

まずこんなに感情移入しすぎたのは、りょやの跡部が上手すぎるのが一つの原因(笑)いつもならこの関東氷帝で跡部キャストが初登場するのですが、新テニミュ2公演でガッツリ試合も経験していたりょやの跡部、あまりにも完成されすぎていて「上手すぎんだろ…」と思っていました。歌が〜とか芝居が〜というより、跡部が上手い。しかも初期のちょっとヤな奴な跡部も上手い。だからゴリゴリに手塚派で観劇している身としては「何なのよアイツ!ヤな奴ヤな奴!!」みたいな気持ちになりました(笑)でも、多分この感情が正解。それでいて、手塚との試合を通じて彼の青学への思いまでは「読み切れなかった」ことを認めて、敬意を込めて試合に挑む、という心の変化も表情で伝わる。たぶんそのあたりのモノローグが歌詞でも省かれていたのですが、私が脳内補完できたのもりょやの表情や歌声の演技の賜物だと思います。

対する手塚国光。時系列通りに、先に大和祐大と邂逅している手塚。回想シーンで大和部長(cv.松島勇之介)の声がしたとき、脳内に新テニミュ1stの二人の試合や、幕張メッセで青学ジャージ姿で手塚に語りかける大和の姿が浮かんできました。これも新テニと4thのとても良い相乗効果というか、姿の見えぬ大和部長に想いを馳せるのではなく、実際に見た記憶があるからこそ、我々も手塚と記憶をシェアしているような不思議な感覚になりました。大和に託された「当代・青学の柱」として試合に臨むわけですね。

手塚って大人びた印象がとても強いですが、この試合での手塚は「遠慮するなよ跡部、本気で来い」「決着をつけようぜ」などの言葉の端々にも表れているように、いい意味での幼さというか中学生っぽさがある。利き腕や肩を犠牲にしても目の前の試合に勝つことしか考えていないというのも、今アラサーの自分から見るとすごく青い判断に見える。ただ、「あぁこの子もただのテニスが好きな中学生なんだな」と思えて、人間味があってとても好印象に映ります。その手塚に息を吹き込んだ山田健登の力量よ……そうですね、けんとの手塚ってどことなく人間ぽくて親しみやすい感じがして好き…おうちではきっとお笑い番組を好んで観てるんだろうな〜っていう手塚(笑)先に天衣無縫も経験してるせいですかね。乾とのランキング戦のあとにガッツポーズしているのを見てしまって「え、すき…///」となりました(笑)だからこそ本気になったときのある種の怖さみたいなものも感じる。左肩を痛めてからの、顔を歪めて大きい声を出したり、ズベーッと転んだり、普段の手塚なら考えられないほどの「醜態」を晒す姿…いやもう本当に辛くて見ていられないです…いやしっかり見てるけど…もういいよ、やめて!!って毎回(青学モブ女子の気持ちで)叫びそうになります。手塚国光なんて20年以上前から知っているキャラクターの魅力に、令和の今改めて気づかせてくれた彼に感謝しかありません。この記事で一番言いたかったこと言えた!(笑)

先述の通り手塚のソロがないせいで、一方的にやられているように見えがちなのが少々気になります。なんというか…

あとべ の こうげき! あとべ の こうげき!
てづか と あとべ の たいけつ!  
てづか と おおいし の こうげき!  
あとべ の こうげき!

みたいな…分かります?(笑)跡部がソロが多いので跡部ばっかり攻撃してるな〜という印象は受けます。

跡部の必殺技「破滅への輪舞曲」についても、たまらんスマッシュの部分を千石が「相手のラケットを弾く強烈なスマッシュ」としか解説していないおかげで、焦らして焦らして満を辞して破滅への輪舞曲が出てきたときに手塚と跡部双方の凄さが伝わらないんですよね。一打目でグリップに当ててラケットを弾く→二打目で確実に決める、という必殺技ですが、それに対して手塚は一打目はギリギリでグリップではなく面に当てる→二打目は手塚ゾーンで引き寄せて決めさせない、というお手本のような攻略法を見せているのに、そこが分かりにくい。でも私は「そういう技」だと知っているし「そういう攻略法」だとわかった状態で見てしまっているから……(笑)

なんだかもっと二人が「ガチで殴り合ってる感」がほしい!!!(※テニスで) アカペラでの一騎討ち(仮)も、すでに「ここは帝劇か?」と思うほどの完成度だけど、もっと…けんととりょやならばもっともっと行けます!!と思ってしまう(笑)二人のインタビュー記事で、城田かとべの一騎討ちをテニソニで見て「伝説を作りたい」と思った、というような趣旨のコメントがせっかくあったのだから、伝説にしようぜ…すでに私の中では伝説だけど…まだいける…もっといけるって…10年後二人が帝劇俳優になったときに「やっぱりあの時のテニミュが〜」っていうインタビュー読んで泣かせてほしいもんね!!!!!(ヲタクのエゴ)


はい、長くなりましたので、次回「氷帝D1編」に続きます(笑)テニミュ関連だと寿三郎と手塚の話ばっかりしているのでお忘れかもしれませんが、もともとキャラクターとしての推しは白石と長太郎なんです。「推しキャラのキャスト」「推しキャストのキャラ」も、どっちもだぁ〜〜〜い好き!!!!!!!!!(クソデカボイス)

まだ立川が終わったばかりで、これから大阪とTDCも観劇しますし(笑)その上で思い出すこととか追加の思いがあればまだ書こうと思います。

今夜はりょーやのニコニコ配信にけんとも出る日です!!お酒買って帰ろう♡

それでは、また次回のnoteでお会いしましょう〜!


(1/17 23時追記)
りょやチャンの配信素晴らしかった…あの二人のカラオケを550円で聞いてもいいのか…?6800円でも足りないと思いながら劇場に通ってるのに??「まぁ〜〜⤴︎た来よる!」って思われても良いから毎回けんとに来てほしい(笑)要課金ですが、皆様も是非。

第二幕

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