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すごい!イタリアの薬局

Ciao!
自然療法ジャーナリストの藤田円です。
今日は、イタリアの田舎町にある、いたって普通の薬局に入ってみました。

薬局の外観

ホメオパシーや植物療法関連ではどんな商品があるのか興味津々でお店に入りました。
薬局の外にはホメオパシーの文字も!(※1)

1番奥の処方箋で薬を受け取るカウンターの横にホメオパシーのレメディーはありました。
通常はお客さんが入ってはいけないエリアだったようなのですが、入れていただきました。

ホメオパシーの棚

レメディをお客様が見ながら選ぶことはほとんど無いそうです。
基本的には相談に来られた方の症状を聞いて、薬剤師さんがレメディーをお勧めします。
症状や今までの薬剤の履歴によって、フィトテラピーや植物療法やホメオパシー、または西洋医学の薬を使い分けているそうです。(※2)

残念ながら、最近ではホメオパシーを利用する人は減っているそうです。
歴史を大切にするイタリアでも、古いものよりも新しいものを好む若者が増えているようです。
とは言え、このように素晴らしい品揃えでレメディーが置いてあると言う事は、まだまだ利用者が多いということが伺えます。
目薬や軟膏、症状別に複数のレメディーが混ぜられたコンビネーションの商品が多く並んでいました。

ホメオパシーの商品のほか、仲間のティシューソルトもありました

入り口付近には、化粧品類が並んでいて、そのちょっと奥には自然療法の商品がたくさんありました。
新芽を使ったジェモセラピーのレメディーやマザーチンクチャー、フラワーエッセンス、アロマセラピーもたくさんやりました。ハーブティーやサプリメントもとっても充実しています。(※3、4、5)

ジェモセラピーのレメディ


フラワーエッセンスの棚

その向かい側には古代小麦のパスタやジャムやスナックを含むたくさんの自然食品も並んでいました。

お話を聞かせてくれた薬剤師さんは、薬学部の治療の後、ホメオパシーをお客様にお勧めするための専門の教育を受けたそうです。
イタリアではホメオパシーが医療の保険適用にはなっていないそうですが、自分で選び、希望さえすればこのように薬局で購入し利用することができるというのはとてもうらやましい環境です。
この薬局では、西洋医学の薬よりも、それらのスペースの方が大きかったように思います。

ハーブショップの看板

別の街にはエルボリステと呼ばれる小さなハーブショップもありましたし、まt別の街でも薬局の外にホメオパシーの文字が必ずと言っていいほどありました。

車で通った商店街の薬局


イタリアの人たちは自然療法が身近にあるのだなと感じました。

※1 ホメオパシー ドイツで始まり、世界中で200年以上前から使われている似たものが似たものを癒すという意味の自然療法。
※2 フィトテラピー フィトは植物を意味し、植物を使った療法全般を植物療法と言います。ヨーロッパではフィトテラピーと呼ばれることが多い。
※3 ジェモセラピー 新芽を使ったヨーロッパで盛んな自然療法。ハーブとホメオパシーの間のような存在。
※4 マザーティンクチャー 日本ではチンキとも。ハーブをアルコールを使い成分抽出を行ったもの。
※5 フラワーエッセンス 花の持つエネルギーを水に転写させたもの。