りんたろーさんがかねちを「大樹くん」と呼んだ日

EXITファンの中には、二人の親子のような関係性にときめいている人も少なくないのではなかろうか。

【ホンマでっか!?TV】で心理学者・植木先生がおっしゃっていたのだが、男性が女性グループを応援する場合と、女性が男性グループを応援する場合では、重要視するポイントが異なるという。

男性が女性グループを応援する場合、自分の推しがグループ内でどの立ち位置にいるかを重要視する。推しが何番人気なのかを意識し、彼女をトップに立たせるために応援する傾向にあるのだとか。その最たる例がAKB総選挙だという。

女性が男性グループを応援する場合、自分の推しがグループ内でどのメンバーとどんな関係性を持っているかを重要視する。そのため推しとメンバーの仲良しエピソードや、メンバー同士の仲睦まじい姿が好きなんだとか。

独自の調査によると、2019年にEXITが初出演した【ロンドンハーツ】を見て沼落ちした人がそこそこ多かった。さらに独自の調査によると、その理由として「かねちに対するりんたろーさんの父性爆発にやられた」と答える人が殆どだった。また独自の調査によれば、コンビとして初出演した【アメトーーク】の「相方やさしい芸人」を見て、二人の微笑ましくも熱い関係性に胸を打たれた人もいた。なお独自の調査方法に関する質問は、今後の取材に支障をきたす恐れがあるため一切受け付けない。

漫才師は基本ボケとツッコミの二人組だ。だからこそ必然的にコンビ間の関係性は濃密になるし、いつ如何なる時も苦楽を共にしてきた二人には特別な絆がある筈だと我々は信じて疑わない。放送作家・鈴木おさむ氏もEXITが人気の理由は「BL感(ワチャワチャ感)」であり「ほっこりする関係性を応援したくなる」のだとEXIT本人に伝えている。

また白泉社のアプリ【マンガPark】内で昨年末まで配信されていたEXITと漫画『ニラメッコ』のコラボ企画によるラジオにおいても、コンビ間で出来ないことは「性行為くらい」だとかねちが発言している。筆者は迷わず「性行為」の定義をWikipediaで確認したが、その上でこの発言に対してどう思ったかは黙秘させて頂く。ただラジオで聴いた時は、なんとはなしに口笛を吹いた。

EXITの関係性はよく「親子」に例えられる。これは先述したロンドンハーツにおいて、淳さんがりんたろーさんの父性に言及していたことに起因する。ファンの間ではすっかり事実として認識された「かねちかだいきくん(5さい)」を優しく見守るりんたろーさんの眼差しは、兄を通り越して父、父その果てに母となる場合もなくはない。りんたろーさん自身、ファンに対するリプで「かねちを見守る時はallwaysマリアよw」と返したこともある。

当初りんたろーさんは兄貴的ポジションを狙っていたらしく、現在の父親ポジションは不本意だという。しかしりんたろーさんの包容力と寛大さは、兄貴の枠では収まりきらないというのが有識者の見解だ。

「擬似親子」とも言えるEXITの関係性は、今なお多くの女性ファンを虜にしている。最近ではとうとうりんたろーさんも、かねちのことをツイッター上で「大樹くん」と表記するようになった。かねちを息子として認知した決定的証拠である。

ただ、常にEXITが親子っぽいのかと言われると、決してそうではないのが彼らの魅力の一つだ。

YouTubeの公式チャンネル「EXIT Charannel」では、二人が兄弟喧嘩よろしく言い争う様子を捉えた動画もあれば、かねちからのプレゼントに彼女よろしく本気で喜ぶりんたろーさんを捉えた動画もあるし、先輩後輩の上下関係が垣間見える瞬間もあれば、対等な相方としてお互い心を許しているシーンも多々見受けられる。

つまりEXITの関係性は状況に応じて親子にも兄弟にも恋人にも何にだってなれるからこそ、私たちは一瞬たりともEXITから目が離せないし、多面性のある関係性についぞ飽きることがないのだ。

ただしこの先りんたろーさんがツイッターだけに留まらず、実際にかねちを「大樹くん」と呼び出した場合、二人の関係性を「親子」か「恋人」の二択に絞らせて頂くのもやむなしである。

待ってまーす。

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