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あの日、あの時

「今、飛び降りたら、ちゃんと着地できそう」
「今なら、メアリーポピンズのように着地できそう」

そう友達に言っていた。

同調してくれていたけど
友達はあの時、本当は
どういう気持ちだったんだろう。

本当に実行に移したら
どうなっていたんだろう。

それを実行しようとしていた窓からは、
残念ながら私の身体が大きくて、
窓から身を乗り出すことができず、
未遂におわったけど。

あの窓からの
穏やか、優しい、ふんわりとした空気と風

なんて心地いいんだ・・・
風が包んでくれそうなあの感じ。
ふんわりと降りれるだろうっていう
感覚しかなかった。

あの感覚は何だったのか。

あの日、あの数分間だけ

後日、あの時の感覚を確かめに行ったけれど
その時の感覚は戻ってこないし、
そんな気分に一切ならなかった。

その後も通っても
同じ感覚になることはなかった。

あの当時、
別に鬱とかでもなく、普通に生活していた。
それこそ自殺願望なんてこれっぽっちもなく。
(2階じゃ死なないか)



私が見ていた窓は
高校の校舎にある、中庭に面した2階の窓の一つ。
私が降りようとしていた中庭の床は
大理石のようなつるつるとしていて
硬い床。

そして1階には職員室もあって
中庭はしっかり見えるところだった。

飛び降りていたら・・・・

あの日なにが起きていたんだろう。

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