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自己資金0円でも独立開業は可能?1人でも挑戦しやすい仕事12選

将来は独立開業して、何か新しい事業を展開していきたい……このように考えている人がいることは、現代においてもはや、何ら不思議ではありません。今回は、自己資金0円でも独立開業できるのか、1人でも挑戦しやすい仕事は何かを紹介します。

本当に自己資金0円で独立開業は可能?

自己資金0円で開業できるといわれても、資金なしで始められる仕事が本当にあるのか、疑問に思う人もいるはずです。

自己資金0円で独立開業は可能
結論からいうと、自己資金0円で独立開業は可能です。開業届を提出し、事業を始めると税務署に伝えれば、それだけで事業を開始したことになります。すでに所有しているパソコンやスマホなどで作業をする事業を想定しているのであれば、「自宅開業」ということで、自己資金0円で開業可能です

会社設立のためには資金が必要
自己資金0円で独立開業は可能ですが、もし会社を設立するとなれば、ある程度の資金が必要です。2006年に会社法が改正されたことで資本金1円起業が可能になりましたが、本当に1円で会社設立ができるわけではありません。たとえば、株式会社を設立するためには、約220,000円〜240,000円の費用がかかります。

金額の内訳
・定款の認証手数料:30,000~50,000円
・収入印紙代:40,000円(電子定款の場合は不要)
・謄本の発行手数料:約2,000円
・登録免許税:一般的には150,000円

ちなみに、合同会社の場合は定款認証が不要で、登録免許税は60,000円です。定款認証が不要なら収入印紙代も不要なので、6万円から設立可能です。上記の金額はすべて自分で手続きを行った場合の最低コストなので、司法書士などの専門家に依頼するとその費用も上乗せになります。

会社設立のための資金調達方法
会社設立のための資金調達方法はいろいろありますが、ここでは3つ紹介します。

【出資】
出資とは、対象となる団体や事業に対して、さらなる成長や発展を期待してお金や財産を提供することです。自己資金を事業資金に充当することも出資にあたります。それ以外の主な資金調達方法は、以下の5つです。

・社員持株会:社員が設立する会社の資本金を出資しあう
・他企業からの出資受入:株式を他企業に譲渡し出資を受け入れる
・ベンチャーキャピタル(VC):資本と引き換えにベンチャーキャピタルの出資を受け入れる
・エンジェル投資家:個人の投資家からの出資
・クラウドファンディング:実現したい事業を掲げ、インターネットなどを通じて少額ずつお金を集める

【個人借入れ】
個人借入の主な資金調達方法は、以下のようなものです。

・銀行の個人ローン:個人の信用で比較的簡単に申し込むことが可能だが、利息高め
・親族や友人・知人からの借入れ:親しい間柄なので融通がききやすく、審査などがないのがメリット

【融資】
​​融資とは、返済を前提とした資金調達方法です。おもな起業の資金調達方法は、以下の5つです。

​​・制度融資:民間金融機関の貸し付けに、信用保証協会が信用保証を付すことで起業家が借り入れしやすくなっている
・銀行からの融資:起業直後でも、地銀であれば対応してくれる可能性が高い
・信用金庫からの融資:銀行よりも融資のハードルが低い
公庫融資:日本政策金融公庫からの融資
マル経融資:無担保・無保証人・低金利で商工会議所の推薦により受けられる融資(1年以上の事業実績が必要)

自己資金0円で独立開業できるおすすめの仕事12選

ここからは具体的に、自己資金0円で独立開業できるおすすめの仕事を紹介します。

webライター
webライターとは、web上に掲載される記事の文章を作成する仕事です。たくさんの人に読まれるような文章を書く必要があるので、文章力に加えて検索エンジンやSNS経由の集客(いわゆる「SEO」)を意識することが大事です。

webデザイナー
webデザイナーとは、webサイトのデザインをおこなう仕事です。とはいえデザインは作業の一部にすぎず、クライアントのヒアリングや競合サイトの調査や分析など、webデザイナーの業務は多岐にわたります。

プログラミング(エンジニア)
プログラミングとは、コンピューターにさせたい仕事を順番に書き出す作業のことです。コンピューターは人間と違い、指示されたことしかできません。コンピューターを思い通り動かすためには、正しいプログラムを入力していく必要があります。

フリマアプリ
フリマアプリとは、フリーマーケットのように個人間による物品の売買をおこなえるスマートフォン向けサービスです。フリマアプリを活用して収入にすることもできます。すべてオンライン上で取引をおこなうので、実店舗に行くこともなく、直接相手に会うこともありません。

スキル販売
スキル販売とは、自分のスキルや特技を商品化して販売サイトで売買することです。現代はオンラインのみで自分のスキルや特技が売れて、仕事を獲得できます。特別な資格は必要なく誰でもできるので、チャレンジしやすい事業の1つでといえるでしょう。

代行業
代行業とは、個人または法人がやる業務などを代わりにおこなう仕事です。具体的には、家事代行、買い物代行、お墓参り代行など。時代の変化とともに新たなビジネスは生まれてくるものですが、ニーズがある限り代行ビジネスが成り立つ可能性があるということが魅力です。

コンサルティング
コンサルティングとは、課題を抱えている個人や法人などから依頼を受けて、その解決に向けた支援をおこなう仕事のことです。具体的なモノを販売するわけではなく、コンサルティングそのものを商品として対価を受け取ります。

アフィリエイト
アフィリエイトとは、自分のウェブサイトやメールマガジンに企業サイトへのリンクを貼り、閲覧者がそのリンク経由して企業サイトで商品購入等すると、リンク元サイトの媒体運営者に報酬が支払われる制度です。「成果報酬型広告」とも呼ばれていて、成果があれば広告収入を得られます。

インフルエンサー
インフルエンサーとは、「influence(影響)」という英語の語源どおり、世の中や私たちの思考・行動に大きな影響を与える人物のことです。まさに自分自身が「商品」であり、自分が好きなことを仕事にできる点において魅力ある仕事といえるでしょう。

ネットショップ運営
ネットショップ運営とは、オンライン上のサイト運営はもちろん、商品企画や集客のためのマーケティングなど顧客に商品を届けるまでの一連の運用をおこなうことですネットショップの開設は比較的簡単なので、未経験者でも独立開業できるのが特徴です。

占い師
占い師とは、依頼主の運勢や未来を予言したり、悩みを聞いて解決に導く仕事です。オンラインでおこなえば店舗を構える必要がないので、初期費用0円起業ができる仕事のひとつといえます。

フランチャイズ
フランチャイズとは、親企業にロイヤリティを支払い、ブランド名や看板を借りて事業をおこなうビジネスシステムです。飲食店やコンビニ、クリーニングなどがフランチャイズを採用しており、0円開業する手段のひとつとして知られています。

自己資金0円で独立開業する際のリスク

自己資金0円で独立開業を成功させるためには、資金をかけない分、コツが必要です。

ITツールを積極的に活用する
0円で独立開業を成功させるためには、現代のほとんどの人が使っているスマホやパソコンなどのITツールを活用していくことが必要です。スマホだけで完結する事業もありますが、パソコンもあったほうが何かと重宝します。無料で使えるツールやSNSを使っておこなう事業もあるので、ITツールは積極的に活用しましょう。

自分の強みを活かせる分野で挑戦する
0円で独立開業を成功させるためには、自分がどの分野で強みを発揮できるのかを把握しておくことが必要です。たとえば、文章作成が好きでコツコツ作業を進めることが得意であれば、webライターでの起業を考えられるでしょう。

組み合わせて独自性・希少性を高める
自分の強みがすぐに打ち出せればよいのですが、必ずしも誰しもがほかの人と差別化できるような強みを持っているわけではないでしょう。このままでは収益化ができないと考えてしまう人もいるかもしれません。そのような人は、自分ができることを組み合わせて独自性・希少性を出す工夫をしていきましょう。

副業から始める
0円で独立開業をして、はじめから安定した収入を得るのは、仕事内容が限定されることもあり簡単なことではありません。手元に資金が少ない場合は、本業の仕事を続けながら副業として取り組んでいくことをおすすめします。

助成金や補助金を活用する
助成金や補助金は国や地方公共団体が交付しているもので、原則として返済をする必要がないこともあり非常に人気があります。起業したいけどお金がないという人には重宝できるので、開業の際は利用できる制度がないか調べてみるのがいいでしょう。

【例:地域再生中小企業創業助成金】

地域再生中小企業創業助成金は、雇用情勢が厳しい地域において、その地域の重点分野(地域再生分野)で創業する中小企業事業主に対し、創業経費および労働者の雇入れ経費を支援する助成金です。
(参考:厚生労働省|各種助成金制度 地域再生中小企業創業助成金

自己資金0円で独立開業する際のリスク

自己資金0円で独立開業しても可能な仕事はありますが、リスクも存在します。低リスクでビジネス展開していければよいのですが、知っておくべきリスクは頭に入れておきましょう。

開業資金以外に必要な資金がある(特にフランチャイズ)
​​経営ノウハウがなくても、親企業のブランドや看板を借りて事業をおこなえるのがフランチャイズの魅力です。ただし、事前に契約内容を確認しておかないと後々大変なことになってしまうかもしれません。事業から撤退したら違約金が発生するという契約条項が盛り込まれていたら、簡単に撤退できない状況に追い込まれる可能性があります。開業資金以外にも必要な資金は、契約時点で確認しておきましょう。

手数料を多く取られる
0円開業をしても、売り上げに対する手数料が高いケースがあります。たとえば、クラウドソーシングサイトやスキル販売のポータルサイトなどでは、受注依頼を受けやすい反面手数料も高く、手元に残る金額が少なくなるということがあります。事業がある程度軌道に乗った時点で、ほかのサービスへ乗り換えたり自分でサイト構築をするなどの検討が必要です。

仕事や収入がなくなる可能性も頭に入れておく
0円で独立開業してすぐに軌道に乗れば問題ありませんが、必ずしも成功する保証はありません。特に、預貯金がない状態で開業した場合は、仕事がなければ収入もなく、日々の生活費もない状態となります。開業することで生活していくためのお金までなくなってしまうのは、本末転倒です。安定して仕事を受注できるようになるまでは、ある程度の収入源を確保しておくことをおすすめします。

自己資金0円でも独立開業できるについての情報は、以下の記事でくわしく解説しています。

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