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刑事貴族2 第1話『ファジーでハードでホットな奴ら』 ロケ地について詳細解説

みなさま、こんにちは。わたくし、めがねと申します。1970年代生まれの40代おっさん。主に70年代以降の刑事ドラマを愛好しておりますが、特に80〜90年頃の刑事ドラマを得意にしております。本垢では自分の好きだった刑事ドラマたちのロケ地巡りの旅を擬似的にやってしまおうというそんな企画となります。以後、お見知り置きを

さて、これからは1980年代終盤から1990年代序盤にかけて舘ひろし→郷ひろみ→水谷豊の主演で一世を風靡した東宝制作、日本テレビ放送の刑事貴族シリーズ、その中でも既にDVD化がなされ、当方の手元にも資料映像があります水谷豊主演『刑事貴族2』の各作品のロケ地巡りの旅に皆様をお誘い申し上げます


↓  さて、まずは記念すべき第1話、このシーン。作品冒頭ですね。偽造パスポート流通という犯罪を捜査する代官署は新宿歌舞伎町で、パスポートの調達屋としてパチンコの景品交換所で働く吉浦(中島陽典)という男をマークします。そこで実(田中実)は金髪トサカヘアのチンピラ風に変装しティッシュ配りのバイトを装い、歌舞伎町で吉浦の動きをマークしています。変装など本城流の型破りな捜査手法を嫌がって順子(高樹沙耶)にブーたれる実が印象的。実のまじめすぎキャラが既に全開です


↓  順子(高樹沙耶)は同僚の実(田中実)やパスポート調達屋の吉浦(中島陽典)の動きが見渡せるすぐ近くのビルの屋上で無線を置き待機中。そのビルは作中に見えるビルの手すりの雰囲気やビルから通りを見下ろす角度などからツイート右画像のビルの屋上から撮影されたのではないかと思われます


↓  するとホームレスを装った主人公・本城刑事(水谷豊)がパチンコ景品交換所にいる吉浦(中島陽典)にパスポートの売買を持ちかけます。勿論捜査のためですね。実際、歌舞伎町の現地でロケ地巡りもしたのですが、この景品交換所があった場所、実際はビルの階段の入り口だったのですね。当時は大道具さんが偽景品交換所の大道具をわざわざ作製されたのでしょうか???


↓  本城(水谷豊)にパスポート売買を持ちかけられた吉浦(中島陽典)は秘密裏の取引のため人目につかない指定の喫茶店へと向かいます。歌舞伎町のセントラルロードを歩く吉浦


↓  取引場所の喫茶店で本城(水谷豊)が自分のパスポートを売り渡す偽取引を調達屋の吉浦(中島陽典)と成立させたのち、代官署はその吉浦を不法行為でしょっぴきます。なぜか拓(宍戸開)が偽タクシー運転手に扮し、逃走した吉浦の前にタクシーを止め、無理やりタクシーの中に吉浦を押し込み実(田中実)と順子(高樹沙耶)と拓の3人で吉浦を代官署まで連行していきます。一連の撮影はセントラルロードを中心に全て新宿区歌舞伎町1丁目で行われていたようです


↓  さて、歌舞伎町でパスポート調達屋の吉浦(中島陽典)をパクった代官署の覆面車が代官署に戻ってきます。劇中、捜査中のロケ地としては新宿区、渋谷区、港区、世田谷区などがロケ地場所として頻出する代官署ですが、肝心の警察署は実は千代田区にあります。靖国神社や皇居もほど近い三番町。ただ、惜しむらくは代官署の外観用に使われたロケ地のビルはだいぶ前に取り壊されてしまい、現在も更地にフェンスの状態になってしまっているのです。代官署の隣のマンションは撮影当時そのままで残っており、そのため旧代官署が立っていた場所の特定は容易なのですが、署の建物が無くなってしまったのは実に残念です


↓パスポート調達屋の吉浦(中島陽典)のヤサを突き止めた代官署は家宅捜査のため実(田中実)と拓(宍戸開)をそのヤサに向かわせます。こちらは2021年にロケ地を実際に訪れたときの画像もお楽しみ下さい


↓  そしてパスポート調達屋の吉浦(中島陽典)のヤサを家宅捜査した実(田中実)が真面目な性格を発揮し、後片付けまできっちり済ませた後、代官署にタクシーで戻ってきます。こちらも2021年にロケ地を実際に訪れたときの画像もお楽しみ下さいう


↓   偽造パスポート製作のため、パスポート調達屋の吉浦(中島陽典)がどこの印刷屋にパスポートを卸していたのか本城(水谷豊)が無理やり吐かせ、パスポートを卸していた印鑑屋に急ぎ向かう代官署の覆面車たち。商店街入口のゲートが無くなってしまったため当時と少し雰囲気が違いますが、なんとロケ地は阿佐ヶ谷駅の近くでした。中央線沿線は頻度は少ないものの阿佐ヶ谷、吉祥寺、高円寺駅周辺などが刑事貴族2のロケ地の舞台として登場します


↓  さて、話は変わりますが、代官署に来客があり、造幣局の印刷技師だった父親が突然行方不明になったことで、捜査をして欲しいと懇願する女性と偶然その場に居合わせた実(田中実)が以後何度か対応することになります。代官署のシーンの直後に場所を変え話をする二人のシーンの流れ、やはり代官署がある三番町のすぐ近くの場所で撮影をしていたようでした


↓  偽造パスポートを不正取得した犯人グループが偽札作りに絡んでいると睨んだ代官署は、実(田中実)が相談を受けていた印刷技師の失踪事件と偽札に何らかの関連があるのではないかと疑い日本テレビに勤めていた技師の娘のもとに実(田中実)と順子(高樹沙耶)が向かい、犯人グループにその印刷技師の父親が拉致された可能性に辿り着く。おっさん世代は『日本テレビといえば麹町』のイメージの通り、実際の日本テレビの社屋を撮影に使っていたようです


↓  その後、捜査は進展、偽造パスポート、偽札製造の疑いで秋葉(団時朗)グループが捜査線上に浮上、彼が根城にしていた横浜へ代官署は捜査に向かう。神奈川県庁庁舎を神奈川県警という設定にしてそこで秋葉の情報を集めてくるというシーンです。日本大通りがまだ2車線の広い通りだった頃なので、路上駐車での撮影も容易だったのでしょうか


↓  秋葉(団時朗)グループに拉致、偽札製造に利用されたうえ口封じで殺害された印刷技師のダイイングメッセージから偽札製造場所は使われなくなった教会と睨んだ本城(水谷豊)は手分けをして横浜市内の教会を一つづつ当たっていく。横浜海岸教会、山手聖公会など実際に存在する教会の周りで撮影を行ったようです


↓  偽札製造工場は廃教会と睨んだものの全ての教会を調べたうえ敵のアジトは発見できず捜査は高い壁にぶち当たったところ、偶然通りかかり道を訪ねてきた外国人と話しをしているうちに、横浜の米軍跡地にある協会が捜査リストから漏れていたことに気がつく本城(水谷豊)。ここは『あぶない刑事』シリーズでもお馴染みの新山下のヨットハーバーですね。横浜クルージングクラブ、YCCのそば


秋葉(団時朗)グループの一員、殺し屋・麻生ナオミ(来栖明子)を逮捕した代官署に対し、秋葉グループはシゲ(団優太)の妹を拉致して麻生ナオミとの交換を持ちかける。秋葉グループを追尾する代官概ね代官署の周辺、千代田区三番町周辺で撮影されてました


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