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Shibakawaの楽天イーグルス観戦記【2018前半戦】

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闘将に捧げる日本一、東北に再び優勝旗を! イーグルスが真に2度めのVを狙いにいく2018年。その「前半戦」を試合評を中心とした記事で綴ります。【価格】2,890円(1日24円)【… もっと読む
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《時代の主役は若鷹から犬鷲へ》 楽天の7年ぶりVを“2倍楽しむ”  あなたを助ける観戦録~ShibakawaのE観戦記2020前半戦のご案内

《時代の主役は若鷹から犬鷲へ》 楽天の7年ぶりVを“2倍楽しむ”  あなたを助ける観戦録~ShibakawaのE観戦記2020前半戦のご案内

※この記事は2020年2月1日に更新しました。

いまこそ日本一の東北へ待ち焦がれた球春到来!
みなさん、こんにちは。信州上田在住の楽天ファン、shibakawaです。

過去、2月1日に僕らがこれほどまで「優勝」を強く意識したことはあったでしょうか?

三木谷浩史オーナーから僕のような端くれの県外ファンまで、イーグルスに関係する全ての関係者が、今年は同じベクトルを目指している。

例年なら

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《3年連続で読者50人超》 Shibakawaの楽天観戦記:具体的にはこういう内容をnoteしてます!!

7年ぶり悲願達成へ。日に日に期待が高まる楽天ファンの皆さん、こんにちは!

信州上田在住、郷里の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える野球好き、@eagleshibakawaです。楽天のプレーデータを2012年から集計し、野球専門媒体への複数寄稿歴もある記録好きの鷲ファンです。

note/まぐまぐ/直接販売の全プラットフォームで3年連続読者50人超。みなさんの厚いご支援のもと、今年も楽

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梨田楽天を終わらせた四大A級戦犯

梨田楽天を終わらせた四大A級戦犯

こんにちは。
信州上田在住、郷里の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える野球好き、野球専門媒体への複数寄稿歴も持つ楽天ファンの@eagleshibakawaです。

オールスターブレイクを利用して何本か記事を書いてきましたが、本稿はそのトリを務める企画です。

梨田監督を辞任に追い込み、前半戦終了時で借金20、5位とのゲーム差11.0がついた、まさかの最下位荒野。
開幕前には想像できなか

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【検証】2018年前半戦を振り返る〔2〕守備編

前半戦の楽天を振り返るとき、気になる懸案の1つに「守備力の低迷」がある。

各球団の守備力は、本塁打を除くインプレー打球のうち野手がアウトにした割合を診る守備指標DERを用いて、ざっくりと算出することが可能になっている。

その理念や算出方法は下記記事を参照していただくこととして、

今回、この記事をもとにして前半戦の各球団守備力を算出すると、以下のようになった。

オリックス +29
ソフト

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【検証】2018年前半戦を振り返る〔1〕

想像できなかったこの結果2018年の前半戦は、開幕前には想像できない形で帰結した。

満を持して2度目の日本一を狙う青写真が、もろくも瓦解した前半戦になった。

2年前に驚異のWAR9.1を叩き出した大谷翔平が活躍の場をMLBに移し、長らく覇権を築いた若鷹軍団が「加齢との全面戦争」で斜陽に向かう。

今シーズン発生したこの二大要素は前々から予想可能であり、楽天は2018年に照準を絞って王座奪還へ着

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【戦評】 藤田一也「新たな十八番芸」、今江年晶「4番の大仕事」~7月10日○楽天4-3オリックス

【戦評】 藤田一也「新たな十八番芸」、今江年晶「4番の大仕事」~7月10日○楽天4-3オリックス

球団初の山形開催の公式戦初勝利は、「奇跡の勝利」になった。

負ければ今季最大の借金21。
平石新体制後でも借金生活に突入する瀬戸際の一戦だった。

楽天打線の前に立ちはだかったのは、相手先発アルバースだ。
DAZNとのコラボ企画でシンクタンクDELTAが「上半期助っ人ランキング1位」に選んだ助っ人左腕である。
イーグルスは彼と過去2度対戦し、4/11は5回2失点(勝敗つかず)、5/22も8回無失

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【戦評】 遂に終止符打たれた163打席目~7月8日●楽天3-4西武

【戦評】 遂に終止符打たれた163打席目~7月8日●楽天3-4西武

借金は今季最大タイ20に「163打席目の終焉」になった。

塩見貴洋vs菊池雄星、同じ黒のグラブを用いる左腕どうしの投げ合いになった西武14回戦。
ゲームが激しく動いたのは今季6度目の延長戦に突入した10回以降のこと。
両軍合計7得点中、じつに5得点が10回以降に記録されている。

1-1の同点で迎えた10回表、1軍復帰したばかりの松井が「試練の2失点」。
5番・外崎、6番・メヒアに、まさかの2

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【戦評】今季21度目の二ケタ三振。平石新体制ワースト5安打~7月7日●楽天2-3西武

【戦評】今季21度目の二ケタ三振。平石新体制ワースト5安打~7月7日●楽天2-3西武

多和田、今季楽天戦4戦4勝予想に反し、西武13回戦はヒリヒリした接戦になった。

原因は相手先発の多和田だ。

今季、楽天は多和田と4/14、4/29、5/5と3度ぶつかり3敗。
ゴロ率57.4%と数多くのゴロを打たされ、被打率.225に封じられた「相性の悪い相手」である。

しかし、多和田の月間防御率をみると、3月4月2.06、5月4.68、6月5.70。
月を重ねるごとに数字が悪化し、調子は良

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【戦評】 追い上げ許す戦況悪化を食い止めた、ハーマンの11試合連続無失点~7月5日○楽天6-5ソフトバンク

【戦評】 追い上げ許す戦況悪化を食い止めた、ハーマンの11試合連続無失点~7月5日○楽天6-5ソフトバンク

エースに約2ヵ月ぶり白星ゲームセットの瞬間、ぼくは今年一番ホッと胸をなでおろしていた。

則本が負ければ自身ワーストの6連敗。
チームも今季最多の借金20に逆戻りする要所の一戦、間断なく降り続いた雨中戦を制したソフトバンク14回戦になった。

まずはともあれ、5/19日本ハム戦(○E5-0F)以来、エースに約2ヵ月ぶりの白星がついたことは朗報だ。

押される苦しいゲーム展開だった。

先手はホーク

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【戦評】 5位浮上は「はるか夢」。1つ上と今季最大11.0差~7月3日●楽天2-5ソフトバンク

【戦評】 5位浮上は「はるか夢」。1つ上と今季最大11.0差~7月3日●楽天2-5ソフトバンク

西田の恩返し2年連続の青森開催、試合後のヒーローインタビューに呼ばれたのは、昨季まで楽天に在籍した西田だった。

現在、ホークスは今宮が登録抹消中。
2月のキャンプ時から悩まされた右肘の関節炎が再び悪化していた。

正遊撃手の離脱で巡ってきた先発出場のチャンスをモノにした西田が、楽天の前に立ちはだかり、移籍1号を含む4打数2安打1打点1三振の戦績をみせた。

西田に一発浴びたのは先発・古川だった。

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【戦評】開演した「世紀の逆転劇」~6月30日○楽天9-1西武

開演した「世紀の逆転劇」この2連戦は「世紀の逆転劇」が開演した2連勝になるかもしれない。

前夜は塩見が一世一代の投球をみせると、この日は岸が「Mr.安定感」の魅力を思う存分に発揮した。

打線も連日にわたって爆発した。

梨田監督を辞任に追いやった数多くの「戦犯」が平石新体制で汚名返上の復権を遂げている。

本戦も同様だった。
2回に「4大戦犯」ペゲーロに効果的な先制3ランが飛び出すと、中盤・終

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【戦評】みんな気づいていない鷲のエースがみせる「見逃せないマイナーチェンジ」~6月27日●楽天3-4ロッテ

【戦評】みんな気づいていない鷲のエースがみせる「見逃せないマイナーチェンジ」~6月27日●楽天3-4ロッテ

則本、自身2度目の5連敗30度近くまで上昇した最高気温に前日以上に酷かった強風。
Viberによれば14時現在の風速は17mを計測したという。
ゲーム中も12~13mの浜風が吹く厳しい環境下に「鷲のエース」が苦しんだ。

則本のZOZOマリン登板は通算12度目だったが、過去の記録をひっくり返して確認したところ、ここまでの強風の洗礼を浴びたのは本戦が初だと思う。

4年連続の「ドクターK」が、とにか

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【戦評】味方を悩ますアマダー「負の効果」、劣化進むペゲーロの「末期症状」~6月26日●楽天1-4ロッテ

【戦評】味方を悩ますアマダー「負の効果」、劣化進むペゲーロの「末期症状」~6月26日●楽天1-4ロッテ

風速最大13m古川にとって1軍でのZOZOマリン登板は、昨年10/5ロッテ戦(●E2-3xM)以来の2度目。

昨年10月は9回途中、7安打、4奪三振、無四死球、3失点、「プロ初完投」を飾った思い出のマウンドだ。
サヨナラ負けのほろ苦い幕切れになったものの、下妻との共同作業でみせた熱投は、いまだ記憶に新しい。

しかし、あのときは穏やかで、まだ知らなかった。
この日、昨年10月にはない「マリンの洗

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