来季チャレンジ制度導入で、楽天戦のリプレー検証を振り返る!


※この記事はNPB実行委員会の正式発表前の、2017年11月13日の朝に執筆しました。

こんにちは。@eagleshibakawaです。
信州上田在住の野球好き、郷里の英雄・真田幸村の「赤備え」がクリムゾンレッドに見える、楽天ファンです。
1球単位のプレーデータに始まり、楽天選手ジュニアの誕生日まで、楽天に関する記録収集に熱を上げるデータ好き。
それが高じて『ベースボールチャンネル』『野球太郎』『ベースボールキング』など野球専門媒体にも寄稿歴を持つ野球好きです。

さて、NPBにも、いよいよ2018年から「チャレンジ制度」が導入されることになりました。

詳しい内容は、本日開催されるNPBの実行委員会の正式決定後の各種報道を待ちたいところですが、各種報道を読む限りだと、『大リーグ同様のシステム』(スポニチアネックス)、『米大リーグで実施されている「チャレンジ」と同様の制度』(スポーツ報知)ということで、基本はMLBと同じ制度とのことです。

これまでも、本塁打やフェンス際の飛球、本塁クロスプレーなどの際にリプレー映像をもとにビデオ判定を行う「リプレー検証」は存在しました。

しかし、これは審判団が必要と判断したときに実施される制度です。
監督の抗議を受ける形で実施されるケースもありますが、そのときも実施の最終的判断は、あくまでも審判団に委ねられていました。
指揮官のアピールがあっても、審判が認めなければ実施されませんでした。

今回の「チャレンジ制度」は、審判の判定に疑義を持つ両軍監督が、審判団の意向に関わらず、ビデオ判定を有無を言わさずに要求できるのです。
この要求に対し、審判団は拒むことはできません。

もちろんMLBのように回数制限はあるでしょうが、NPB史上初めて指揮官が(審判以外の当事者が)判定に能動的に関与できる新システムといえます。

下記に一部を引用しましたが、今朝のスポーツ報知の記事によると、判定の対象も大きく広がり、従来の審判団がその実施を判断する「リプレー検証」も併用されるとのことで、2018年からビデオ判定で白黒つけるシーンが激増しそうな雰囲気です。

「チャレンジ」の対象となるのは本塁以外でのアウト、セーフやファウル、フェアの判定とみられ、ストライク、ボールは対象外。また、審判の裁量で行う従来のリプレー検証も併用され、本塁や二塁でのコリジョン(衝突)プレーはこちらで判定。現在、ポストシーズンを含む公式戦は全てテレビ中継されており、この映像を元に判定を下すことになる。
(『NPBでも来季から“チャレンジ”導入…判定の映像検証、監督が要求可能』スポーツ報知2017年11月13日5時0分より)

個人的には「チャレンジ制度」の導入は賛成です。
というか、テクノロジーの発達がもたらした全分野への可視化の要請は、不可逆的な流れだからです。
スポーツだけ、野球だけ、NPBだけ回避できるはずもありません。

「野球のルールが変わる...」と嘆く方もいると思いますが、そもそも野球はルールをその都度変えて発展・進化してきたことは、東京ドームの野球博物館に足を運んだことのある方なら良くご存じでしょう。

社会全体のルールが時代のニーズに合わせて修正・加筆されていくように、スポーツのルールも変容を遂げていくのは、ごく自然の流れだと思います。

本稿は「チャレンジ制度」導入の是非を議論することが目的ではないため、先に進みたいと思いますが、従来の「リプレー検証」って、そもそも年間どのくらいあったのか?ここで確認してみたいと思います。

2016年、2017年の直近2シーズンにおける楽天戦での「リプレー検証」の数を調べてみました。

あくまでも当方調査による記録です。
今回の調査で2度3度確認しましたが、ポカが激しいshibakawaさんのため、もしかしたら1つや2つ漏れや見落としがあるかもしれませんが、そこのところはご了承いただき、もしご存じの方いましたら、ご一報ください。

それでは、下記表をご覧ください。

※ここから先は有料エリアでお楽しみください。
本稿は単品でも購入可能ですが、おすすめはこちらのマガジン!
11月末日まで50本以上を所収し(現在63本)、150円の1記事が52円とお得!
現在、noteだけで21名の読者さんに楽しんで頂いております。
今シーズンの戦いを振り返るにも最適な戦記録です。
『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記〔2017後半戦〕』

まぐまぐメルマガでもお届け中。ご登録はこちらから

ここから先は

3,742字 / 1画像
この記事のみ ¥ 150

読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。