【試合評】2008年以降ワーストの不名誉記録が見えきた3年4ヵ月ぶりの超・大敗~2016年9月7日●楽天イーグルス1-14西武

先発・塩見以下、投手陣総崩れ

序盤3回までの試合展開を考えれば、4回以降、西武打線に散々に打ち据えられた一方的な展開は、まさか・・・と言えるものだった。

先発・塩見は序盤3回までを毎回の5奪三振、僅か1安打の零封投球。低めに制球されたフォークが機能し、素晴らしい立ち上がりを見せた。

それだけに、一挙6失点した4回はまさに悪夢のイニング。3番・浅村、4番・中村の右翼アベックホームランを含む打者10人短長7安打の猛攻撃を受けた。塩見が1イニングで6失点以上を奪われたのは、2014年9月20日オリックス戦の4回以来である。

その後に出てきた投手も、誤算も誤算。

5回6回の2イニングを投げた二番手・美馬も4番・中村の2打席連続となる一発をバックスクリーン右に浴びると、6番・森にも右翼ポール際に運ばれてしまう。7回を投げた三番手・大塚は無死満塁で8番・山川に右中間席へ満塁弾を被弾。8回9回を投げた四番手・小野は被弾こそ回避したものの、その山川に2点適時打を許した。

両軍のスタメン

西武=1番・金子侑(右)、2番・秋山(中)、3番・浅村(二)、4番・中村(三)、5番・坂田(指)、6番・森(捕)、7番・木村文(左)、8番・山川(一)、9番・呉(遊)、先発・多和田(右)

楽天=1番・島内(中)、2番・茂木(遊)、3番・今江(三)、4番・ウィーラー(指)、5番・ペゲーロ(右)、6番・中川(一)、7番・ペレス(左)、8番・藤田(二)、9番・嶋(右)、先発・塩見(左投)

13点差以上の超・大敗は3年4ヵ月ぶり

楽天は相手先発・多和田の前にわずかに6安打で完投勝利を許した。7回にペゲーロが6号ソロで1点を挙げるのにとどまり、終わってみれば1-14の超・大敗になった。

1試合5被弾は、2013年8月10日、本拠地のソフトバンク戦(●E3-8H)以来。このときは、辛島と宮川で合計5本を浴びた。19時現在でも30度越えの仙台初の猛暑日という気象条件だった。

13点差以上つけられての敗戦は、2013年4月28日の敵地ライオンズ戦(●E1-15L)以来、3年4ヵ月ぶり。ちなみに、こういう大量点差の敗戦は西武戦に多く、2013年以降10点差以上つけられた大敗14試合中、西武戦は最多5試合を記録している。

これでチーム成績は4位、122試合55勝64敗3分、ゲーム差は1位・ソフトバンクと18.5、2位・日本ハムと17.5、3位・ロッテが引き分けたため0.5広がり8.0、5位・西武と2.5、6位・オリックスと8.0とした。

各種戦績は、後半戦21勝19敗1分、9月2勝4敗、直近10試合5勝5敗、西武戦12勝9敗1分、コボスタ31勝27敗1分となっている。

それにしても、本戦の大敗が決定的になり、楽天は2008年以降でワーストと言える「不名誉記録」が生まれようとしている。

それは、、、

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