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【戦評】夏バテ知らずのワシンガン打線。同率1位の並走は5日目~8/13○楽天7-4西武

夏バテ知らずのワシンガン打線

3日連続の猛暑日を記録した所沢で、ワシンガン打線は夏バテ知らず。
練習量を確保することが難しいビジター日程で今季初の3戦連続の二桁13安打を記録する元気の良さをみせた。

初回先制すると3回には辰己5号ソロを含む3得点、5回にも中押し1点を入れ、7回にはダメ押しの2得点。理想のかたちで点を積み重ねて、2年連続Vの覇者から幸先の良い3連勝を飾っている。

これでチーム成績は47試合27勝19敗1分、貯金は7/9〇E9-1H以来、今季最多タイの8へ。

若鷹軍団も負けないため、順位は1位タイのまま。
日曜日から両軍一歩も譲らない並走が続く。

3安打は小深田と浅村。小深田は今季2度目。浅村は約1ヵ月ぶり4度目。
2安打は茂木と辰己が記録した。とくに上位打線の活発が目立ち、クリーンアップで5打点をあげるゲームになった。

勝利投手は酒居で今季2勝目。

松井vs與座の投げ合いで始まった同8回戦は、序盤から点取り合戦になる不穏な雰囲気に。そんな戦況のなか二番手で登板し、4回5回をピシャリ三者凡退に抑え、自軍に流れを呼び込んでみせた。

各種戦績は、8月8勝3敗、直近10試合7勝3敗、西武戦6勝2敗、ビジター10勝8敗、5回終了時にリードしてる試合19勝6敗に。

ゲーム差は3位・ロッテと2.0、4位・日本ハムと3.5、5位・西武と8.0、6位・オリックスと10.5へ。令和2年のパリーグ勢力図は折り返し地点を前に「2強2中2弱」に分かれてきた。

◎両軍のスタメン

楽天=1番・小深田(遊)、2番・鈴木(一)、3番・茂木(三)、4番・浅村(二)、5番・ロメロ(指)、6番・島内(左)、7番・渡辺佳(右)、8番・太田(捕)、9番・辰己(中)、先発・松井(左投)

西武=1番・高木(中)、2番・源田(遊)、3番・外崎(右)、4番・メヒア(一)、5番・栗山(指)、6番・中村(三)、7番・スパンジェンバーグ(左)、8番・岡田(捕)、9番・呉(二)、先発・與座(右投)

◎試合展開

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元気印のキャプテンマーク

日曜日以降、とくに顕著な働きをみせているのが主将だ。

8/2●E6-7Mの走塁時に右肩を強打し、先週は5試合休場を余儀なくされた。

しかし8/9●E0-5Hに戦列復帰すると以降の活躍は目覚ましく、19打数8安打、4得点、3打点、2三振、4盗塁、1二塁打、直近4試合は打率4割超えだ。

この間には1塁全力疾走で間一髪セーフ判定をもぎ取った内野安打や併殺崩れなどもあった。

この日も5打数2安打、1得点、2打点、1盗塁。
じつに身体がよく動いている。

例年シーズン中に怪我に見舞われ、それがきっかけで数字を落とすことも多い。先週5日間の休場は、右肩が軽度で済んだのと同様、ちょうど良いタイミングでのリフレッシュ休養になったと言えそうだ。

Mr.二塁打

今年の楽天打線は「二塁打の多さ」も特徴の1つである。

現在、本塁打51者もソフトバンクと並ぶパリーグ1位だが、二塁打98本は1位である。他球団が56~69本の間を記録するのをみると、ダントツの多さになっている。

二塁打ランキングに目を移すと、上位3傑は楽天勢が独占。鈴木14本でトップ。その後ろを浅村、ロメロが13本で続く。上位8傑まで広げると、太田、茂木も名を連ねて5人がランクインする。

本戦も二塁打6本が飛び出した。

そのうち、7回2死1塁、2-2と追い込まれたなか平良のインスラをひっぱって応戦、チームに7点目をっもたらした左中二も素晴らしかったが、本稿で注目したいのは・・・(続く)

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