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【戦評】12球団最強打線による好投手・有原攻略プロジェクト~5/22○楽天5-3日本ハム

打線は有原攻略、古川は今季初勝利

首位・若鷹軍団追撃へ、連勝街道を4へと伸ばした日本ハム11回戦。

3月4月の月間MVPに輝き、リーグ3位の防御率1.47、同最多タイ5勝をあげる好投手・有原を攻略する好ゲームになった。

有原は6回9安打5失点。
ここまでの7戦はQS未達1試合、HQS未達も2試合だけ。
高いゲームメイク能力を誇る好投手を打ち崩すことができた点は、今後への弾みになりそうだ。

打線は見どころ多数だった。
各員が見せ場を作った2回の先制劇、茂木による早大先輩・有原撃ち2安打2打点、これについては下記で詳述したい。

先発・古川は5戦目にして待望の今季初勝利。

自己ワーストタイの6四球と、苦しいマウンドになった。
先頭打者四球も3個を含む、毎回の四球連発。

前回5/15日本ハム戦(○E9-8F)では自己最悪の4回8失点と炎上した経緯もあり、本人が言うには、打たれたくないという気持ちが強すぎ、慎重になりすぎた分、四球が増えてしまったという。

3点リードの4回には2四球絡んで1死満塁ピンチを招き、下位打線に3失点。
しかし、直後の5回に茂木の5号ソロで楽天がすぐさま勝ち越し、古川を救う大当たりになった。

楽天は6回から継投作戦。
青山、ブセニッツ、宋、松井が4イニング零封リレーを完成。

楽天救援陣の5月防御率は4.00だ。
しかし、月の前半と後半では様相が大きく異なる。
5/1~5/14までは5.00だったが、5/15以降は0.99と絶好調なのだ。

石橋や西宮、戸村や今野を上手く使うことで、主戦級を登板過多から解放し、その疲労を軽減できたことが、5/15以降の防御率に現れている。

今季2度目の4連勝を飾る一方、若鷹軍団は沖縄遠征で2連敗。
1位・ソフトバンクとの差は5/2以来のゲーム差1.0に縮まった。

その他のゲーム差は、3位・西武とは1.0、4位・ロッテと1.5、5位・日本ハムと2.5、6位・オリックスと5.0、首位と最下位の差は6.0になった。

チーム成績は2位、44試合23勝20敗1分の貯金3へ。

各種戦績は、直近10試合6勝4敗、5月10勝9敗、日本ハム戦7勝4敗、ビジター12勝12敗1分、先制ゲーム11勝5敗、6回終了時に勝っているとき14勝0敗になった。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・島内(左)、3番・浅村(二)、4番・ウィーラー(三)、5番・銀次(一)、6番・ブラッシュ(右)、7番・今江(指)、8番・辰己(中)、9番・堀内(捕)、先発・古川(右投)

日本ハム=1番・西川(中)、2番・大田(右)、3番・近藤(指)、4番・中田(一)、5番・王柏融(左)、6番・渡邉(二)、7番・平沼(三)、8番・清水(捕)、9番・中島卓(遊)、先発・有原(右投)

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見どころ満載!2回の先制劇

先頭の5番・銀次が中前行きのピッチャー返しで出塁し、直後に6番・ブラッシュの13号2ランが炸裂。
それだけにとどまらず、7番・今江が二塁打を弾き返し、『2点取ってなおも無死2塁』を作った2回先制劇は、みどころ多数になった。

まずは銀次だ。
巧みなバットコントロール芸でセンターへ弾き返した。

外、内、外と速球3連投で1-2と追い込まれた後の第4球。
この日、初めて対面した有原の内角カットボールに上手く反応。

難しい内角球に対し、バットをさらに内から入れる銀次印のしぶとい打撃で応戦。

ピッチャー返しの打球が遊撃・中島卓の球際グラブを弾き、2塁ベース左を抜けるヒットは、キャプテンマークの状態が抜群に良いことを証明するかのようだった。

本戦を終えて銀次の5月月間打率は.357になっている。
この数字は、西武・秋山の.413、日本ハム・近藤の.359に次ぐリーグ3位の好成績なのだ。

そして主将の一打は、本戦も好調JBの得点力をブーストさせた。

本戦終了時でブラッシュの打席数は159を数えている。
そのうち、走者有の打席割合は47.8%を占める。

これは驚異の打棒を発揮した2017年ペゲーロの45.6%や、2013年の初Vに大きく貢献したマギーの47.1%を上まわる数字なのだ。

それだけ、今季はポイントゲッターの外国人打者(JB)の前に走者を置くことができている。
その最大の功労者が、出塁率.373でJBの直前を打つ銀次なのだ。

JBの走者有76打席のうち、塁上銀次はじつに61打席を数えている(80.3%)。

そんな銀次のお膳立てにみごとな一発回答をみせたのが、、、

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