【試合評】石井監督の采配ちぐはぐ。炭谷DH的中も好機で動かず・・・7/17●楽天3-7オリックス

二番手以降の勝負かと思われたが・・・

先発・辛島が2回表までに早々の4失点。重苦しい幕開けの13回戦になったが、乱打戦の様相になるのでは?と思われた。

今季は楽天戦で27回3失点と好投していた相手先発・田嶋も、決して本調子ではなかったからだ。

2回裏、楽天は辰己の6-4-3併殺時に1点返して1-4に。この後も十分に反撃の余地がある雰囲気をみせていた。というのは、イヌワシ打線は2回までヒット3本を記録したいっぽう、凡打の内容も良く、初回先頭・小深田の捉えた二直を皮切りに、浅村の中飛はウォーニングゾーンまで到達。太田の中飛も右中間を襲うなど悪くない打球に思えたからだ。

しかし結果は、田嶋に5回8安打2失点。要所を締められてしまう内容だった。制球難に苦しみ、いつもの球のキレもなかった相手左腕に6勝目を献上したわけだ。

天敵左腕の不調は空振り率(空振り÷球数)でも見てとれる。今季ここまでの楽天戦では10.2%だったが、本戦は107球の6球で5.6%にとどまっていた。それに、奪三振数はゼロ!

今シーズンのパリーグ先発投手で奪三振ゼロに終わったときの成績を、下記に一覧表にしてみた。

2022年 奪三振ゼロのとき、パリーグ先発投手の成績

ご覧のとおり、試合前時点で防御率は5.69。

15先発のうち責任投球回もたずに降板した例は8試合にも及んだ。逆に・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2022』でどうぞ。

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