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【試合評】雨ニモマケズ、価値あるアット・バットの集積で二木を攻略!~7月4日○楽天5-1ロッテ

迫る台風3号との戦いになったロッテ11回戦

西から迫りくる台風3号との「時間との戦い」でもあった。
試合開始時点では雨は降っていなかったが、マリンの上空にはどんよりとした曇天が広がり、今まさに降り出しそうな雰囲気。
実際、2回表が始まるやいなや、大粒の雨が降り始め、試合展開次第では5回まで辿りつくのかという状況だったのだ。

両軍初回に1点ずつ取り合って始まったゲームは、2回3回はともに無得点に終わる。

エースの則本は2イニング連続三者凡退、相手打線の早打ちもあり、いずれも9球で終わらせるなどテンポの良い内容。

一方、味方打線はロッテ先発・二木から安打出塁するものの、出した走者を得点圏に送り込めずに後続が凡退した。

特に2回だった。
安打出塁したアマダーを1塁に置き、1死1塁で8番・嶋。
フルカウント勝負からの見三振時、まさかのアマダーにスタートを切らせ、二塁完全タッチアウトの見逃し三振ゲッツー。
無謀とも言える作戦も、台風3号の嵐に飲み込まれる前に1点でも先行したいという楽天ベンチの願いから出たものだった。

両軍のスタメン

楽天=1番・島内(中)、2番・ペゲーロ(右)、3番・岡島(左)、4番・ウィーラー(三)、5番・銀次(一)、6番・アマダー(指)、7番・藤田(二)、8番・嶋(捕)、9番・三好(遊)、先発・則本(右投)

ロッテ=1番・サントス(中)、2番・加藤(右)、3番・角中(左)、4番・ペーニャ(指)、5番・鈴木(二)、6番・福浦(一)、7番・三木(遊)、8番・中村(三)、9番・田村(捕)、先発・二木(右投)

価値あるアット・バットの集積で二木攻略!

試合に決着をつけたのは4回表だった。

先頭の4番・ウィーラーが遊飛に凡退した1死後、2本のヒット、1個の四球で満塁チャンスを作ると、そこから立て続けに3本のタイムリーが飛び出して合計4得点。

延長12回までもつれこみ、新人・田中のプロ初ホームランが決勝点になった5月20日(○E2-0)、7回無失点の投球を許していた難敵・二木(防御率2.85)を鮮やかに攻略した。

二木攻略は、犬鷲戦士の価値あるアット・バットの集積で生まれた。

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