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【戦評】鷲キラーの終焉。今季最多13得点で貯金2へ~5/21○楽天13-3日本ハム

左腕継投でリベンジ達成!

5/16日本ハム戦(●E0-2F)のリベンジだ!

年に1度、東京ドームで開催される「楽天スーパーナイター」。
三木谷オーナーを始め、関係者が多数集まる祭典で、楽天は日本ハムの徹底した左投手リレーの前に零敗を喫した。

目下、好調イヌワシ打線が抱える最大の課題=左投手病。
リーグ最低の左投手打率.198(5/20時点)というウィークポイントを突かれる格好に。

したたかな栗山采配だったが、じつは今季の日本ハムも楽天と同じく左投手を苦手にしている。

相手先発が左投手のとき、ファイターズの1試合平均得点は2点を下まわる1.88得点。
極端な得点力不足に陥り、2勝6敗と負け越していた。
調べてみると、日本ハムの左投手打率は.220、リーグ5位の数字である。

左投手から打ったホームランもリーグ最低の2本。

一方、楽天は5/2までゼロだったが、5/3ソフトバンク戦(●E11-12H)での山下による嘉弥真撃ちを皮切りに5月量産体制に入って、ここまで7本を記録する。

このように、今季の日本ハム、左投手との対戦では圧倒的な火力不足を露呈していた。

そんな相手の弱点を突くかのように、この日、平石監督は先発・塩見以下4投手中、左投手を3人起用。
左腕で合計8イニングを賄う継投作戦をみせ、日本ハムを7安打に抑えこんでいる。

打線は元気良く、今季23度目の二ケタ安打。

銀次が6度目の猛打賞、今江も2度目の3安打を記録。
3番・浅村はホームラン含む3試合連続のマルチヒット&複数打点の大暴れ。
ウィーラーも4戦連続のマルチヒット。
終盤9回には茂木による走者一掃スリーベースも飛び出し、今季4度目の二ケタ得点を飾った。

投打ガッチリかみ合った楽天は今季5度目の3連勝を飾り、チーム成績は単独2位、43試合22勝20敗1分へ。

各種戦績は、直近10試合5勝5敗(得点57/失点60)、5月9勝9敗、日本ハム戦6勝4敗、ビジター11勝12敗1分、先制した試合10勝5敗、カード初戦8勝8敗、完全ドーム球場3勝7敗1分。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと2.0、3位・ロッテと0.5、4位・西武と1.0、5位・二本ハムと1.5、6位・オリックスと5.0、首位と最下位の差は7.0になった。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・島内(左)、3番・浅村(二)、4番・ウィーラー(三)、5番・銀次(一)、6番・ブラッシュ(右)、7番・今江(指)、8番・嶋(捕)、9番・辰己(中)、先発・塩見(左投)

日本ハム=1番・西川(中)、2番・大田(右)、3番・近藤(左)、4番・中田(一)、5番・王柏融(指)、6番・渡邉(二)、7番・平沼(三)、8番・清水(捕)、9番・中島卓(遊)、先発・金子(右投)

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元沢村賞右腕を無茶ぶり起用する栗山采配

今回は視点を敵軍に向けてみたい。

解説・岩本勉さんの言葉を借りれば「今まで感じたことのない疲れの蓄積」で精彩を欠く相手先発・金子を、好調イヌワシ打線が確実に攻略した、そんなゲームになった。

ストライクゾーンに甘く入る球、不用意に高めにうわずる球、球威に欠ける球。
楽天打線はそれらを、決してバットを振り回すことなく、コンパクトに確実に仕留めていった。

昨年までオリックスのエースを張った元沢村賞右腕。
しかし今年は一転、、、

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