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【試合感想文】 7/12楽天4-3日本ハム:快投伊藤大海を打ち砕く!

快投伊藤大海を打ち砕く!

連勝街道を7に伸ばし、日本ハムとの対戦成績を9勝5敗にしたイーグルス。
パリーグ対戦カード別で唯一貯金を稼いでいるのが、このファイターズ戦になる。

この7連勝中、とくに本戦を勝ちきることのできた意味は大きいと思う。

というのは、相手先発が素晴らしく好投したからなのだ。

投手のパフォーマンスの善し悪しを測る指標にCSW%がある。Called + swinging strike percentageの略で、投球に占める見逃しストライク、空振りの比率を表している。米fangraphsで採用されているスタッツで、今年に入り日本のデータ分析会社DELTAも採用するようになった重要指標だ。

相手先発CSW%上位10傑

約28%が平均値になる当該指標において、ファイターズ先発・伊藤大海は本戦32.8%をマークしていた。これは今シーズン楽天戦で投げた相手先発79人中9番目の好値なのだ。

もっといえば、この日の伊藤は10奪三振を記録した。

コンタクトに長ける打者が多い今季のイヌワシ打線から、二桁奪三振を記録したのは4/11●B6-0Eでプロ初勝利を飾った山下舜平太(10奪三振)と、本戦伊藤の2人のみ。

それほどまでの好投で8回途中まで投げられたものの、最後に笑ったのはイーグルスだった。

試合展開

楽天=1番・村林(遊)、2番・小深田(二)、3番・小郷(右)、4番・浅村(指)、5番・フランコ(三)、6番・辰己(中)、7番・伊藤裕(一)、8番・岡島(左)、9番・太田(捕)、先発・荘司(右投)

日本ハム=1番・加藤豪(一)、2番・五十幡(中)、3番・松本剛(左)、4番・清宮(三)、5番・万波(右)、6番・マルティネス(指)、7番・上川畑(遊)、8番・伏見(捕)、9番・石井(二)、先発・伊藤(右投)

両軍のスタメン

浅村栄斗の本塁打ペース

決勝点は浅村栄斗による4番の仕事だった。

2-2の同点で迎えた8回1死2塁、それまで伊藤の前に3タコだった主砲が、伊藤の116球目を完璧に捉えた。バットの芯が外角高めカットボールを食い、打球は右中間スタンドへ。万波中正と並んでいたパリーグ本塁打競争で一歩前に出る16号決勝2ランになった。

楽天移籍後の各年度のホームラン数と比較してみよう(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2023』でどうぞ。

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2018年9月のGM就任から始まった石井体制も5年目へ突入。今年はGM職を外れて監督業に専念する総決算・集大成の戦いに。監督も「狙うのは優勝ですね。優勝以外を掴まされてもハズレ」と不退転の決意を示す今シーズンを試合感想文やコラムなどで綴ります。

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