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【戦評】最下位脱出。反撃開始の大阪遠征~4月10日○楽天4-2オリックス

理想の試合運びで最下位脱出

2勝7敗と開幕ダッシュに失敗した5位タイ球団の3連戦。
最下位に沈むのはどちらのチームか。
その初戦の白星を「理想」のかたちで手中に収めたのは、この3連戦今季初のカード勝ち越しを狙うぼくらの楽天だった。

「理想」と書いたのは、初回に先制し複数回で加点を入れ、最初から最後まで終始リードを保ち、先発に白星がつき、勝利の方程式が機能して、守護神にセーブがついた今季初ゲームになったからだ。

昨年も楽天戦3勝2敗と勝ち越し、楽天戦通算勝利数を28までに延ばした天敵・金子千尋に5回6安打4失点と土をつけることができたのも収穫だ。

これでチームは10試合3勝7敗の単独5位。
1位・西武とのゲーム差は5.5、2位・日本ハム、ロッテとは3.0、4位・ソフトバンクが敗れて1.5に縮まり、6位・オリックスとは1.0になった。

この勝利を起点に本カードを勝ち越し、あわよくば3タテしたい。
そして、その勢いを駆り、金曜日の菊池雄星戦に臨みたいものだ。

両軍のスタメン

楽天=1番・島内(左)、2番・茂木(遊)、3番・ペゲーロ(右)、4番・ウィーラー(三)、5番・今江(一)、6番・銀次(二)、7番・アマダー(指)、8番・嶋(捕)、9番・オコエ(中)、先発・岸(右投)

オリックス=1番・宗(中)、2番・大城(二)、3番・吉田正(左)、4番・ロメロ(右)、5番・小谷野(三)、6番・マレーロ(一)、7番・中島(指)、8番・伏見(捕)、9番・安達(遊)、先発・金子(右投)

じつはお気に入りかもしれない上位打線

今季2度目の初回先制劇は、1番・島内、2番・茂木の連打で作った無死3,1塁から生まれた。

続く3番・ペゲーロは金子に通算1,500奪三振を献上。
しかし、4番・ウィーラーは当たり損ね投ゴだったが、バウンドが高く弾んだことで、三走が生還できた。(E1-0Bs)

初回先頭打者からの連打は、開幕戦3/30ロッテ戦(○E3-2M)以来、今季2度目の攻撃になっている。

今季の楽天、「1番・島内、2番・茂木」のオーダーが「1番・茂木、2番・ペゲーロ」よりも多く、最多5試合を数えている。

◎楽天のスタメン一覧表

じつは「1番・島内、2番・茂木」はグッドだと思う。

昨季「1番・茂木、2番・ペゲーロ」が機能したのは、岡島や嶋が元気で高い出塁率を誇り、下位でチャンスを作ったことで、1、2番が事実上のクリーンアップとして力を発揮したことにあった。

しかし、今季は嶋の打率が1割を切り(.095)、下位打線の調子が上がらない。
そうなると走者なしで茂木、ペゲーロにまわるケースが増えてしまう。

その打開策として1番・島内の抜擢だ。
昨季は1番・茂木の代役をみごと務め上げ、優れた選球眼と高いコンタクト率を誇る島内を1番に置くことで、茂木、ペゲーロの打席で「走者有」の状況を作ることができる。

実際、本戦では奏功し、茂木もペゲーロも4打席中3打席が「走者有」、そのうち2度で得点につながっている。

初回攻撃でも相手にプレッシャーを与えることができる。

島内凡退しても、昨季パリーグを震撼させた1、2番コンビが出てくる。
相手は1アウトを取った心地がせず、逆に神経をすり減らすのでは?と思うのだ。
ましてや島内が出塁したら、なおさらのことである。

また、茂木&ペゲーロのときと比べて、島内&茂木だと塁上・島内にスタートを切らせることも容易になる。
実際、初回の無死3,1塁は1塁走者・島内が動いたことで生まれた。

島内は本戦2安打、今季初の猛打賞を記録した4/6ソフトバンク戦(○E7-2H)以降で17打数6安打。
茂木も本戦で今季初の複数安打を記録して4試合連続ヒットとし、調子は上向きだ。

ぼくは当面、、、

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