※1軍未出場に終わった表題の楽天新人6選手を「1人･本文400字」で寸評してみました。
なお、1軍出場のあった4選手は別途、既に総括済みです。アーカイブからどうぞ。

◆ドラフト3位：渡邊佑樹

この4年間、1軍戦力化する左投手は、顔ぶれが驚くほど変わらない。
たとえば「30試合以上、または50回以上」に設定するなら、辛島、塩見、松井と、金刃(～2016年)と高梨(2017年～)が入れ替わりで名を連ねるだけなのだ。

◎1軍30試合以上、または50回以上の左投手

手薄な左腕デプスを手当てするため、ドラフト4(全体43)位で渡邊に白羽の矢が立った。

ところが、1年目は1軍お披露目なし。
2軍イースタンでも5試合9回のみ。
主戦場はもっぱら練習試合で21試合65.1回、防御率2.62の成績を残した。

◎渡邊佑樹 2018年 2軍練習試合 投手成績

◎渡邊佑樹 2018年 起用別の登板数

ドラフト指名当時、「先発でも中継ぎでも、求められる役割をしっかり務めたい」と抱負を語ったように、起用法は上表どおり先発14試合、救援12試合とほぼ均等。
救援ではロングリリーフも対応できるよう2回以上投げる場面も多かった。

2軍GO/AOが3.25を記録したように、打者を幻惑しゴロを打たせて取る“技巧派左腕”タイプ。
左打者との対戦で被打率.474と課題を残した。(※1)

派遣されるアジアウインターリーグの結果に注目したい。

※1･･･2軍イースタンで左打者20人と対戦し、19打数9安打、1二塁打、1三塁打、3三振、2四球、1犠打、被打率.474、被出塁率.579だった。

※この後、耀飛、寺岡、井手、松本、中村の5選手について書いてます。

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