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【試合感想文】 8/30西武4-6x楽天:だから野球っておもしろい!

待ってたのはこういう結末だったか!

だから野球はおもしろい!

形勢4転(以上)のシーソーゲームを制したのは、NPBタイ記録の形勢7転を勝ちきった8/5○M6-7E以来、今シーズン2度目の劇勝となった。

サヨナラ勝利は今季7試合目。この日、打線の組み替えで慧眼を発揮した今江敏晃コーチが1軍着任してからは5度目を数えている。

キャプテンマークの大きな仕事は、早川隆久負傷離脱による代役を務めた藤平尚真の奮投も、9回2死走者なしから今季3度目のセーブ失敗をくらった松井裕樹をも、なにもかもを救済する一撃になった。内角球に対し、決して大振りすることなくコンパクトで仕留めたところに、1817安打の技術の粋をみた。

壇上の浅村栄斗。いつもなら黙して語らずタイプの声音が、少し弾んでいるようにも感じた。

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そして3位・ソフトバンクとは遂に1.0差!

しかし、楽天ナインも僕らファンも視線はもはやそこではないというか。

2位との差が5.0差になったのは、5/20以来の約3ヵ月ぶり。ロッテとの直接対決もまだ6試合を残すわけで、2009年のときみたいに2位も射程圏内に入ってきた!

ちなみに、9回に3点とられて4点取り返すゲームになったが、今季は9回に両軍3点以上いれたゲームが本戦含めて3試合もあって、残り2試合はいずれもZOZOマリン。

鈴木大地が1500試合出場を達成し、藤井聖が今季初登板初先発で勝利を飾った7/2○E11-4M、浅村がキャリア2度目の5安打を放てば、ポランコも3発一閃してヒヤヒヤだったけど、最後1点差に肉薄された2死2塁でポランコを空三振に退けて辛勝の7/16○E7-6Mがある。

試合展開

西武=1番・源田(遊)、2番・ペイトン(左)、3番・中村(指)、4番・渡部(一)、5番・蛭間(右)、6番・外崎(二)、7番・平沼(三)、8番・古賀(捕)、9番・西川(中)、先発・今井(右投)

楽天=1番・フランコ(三)、2番・島内(指)、3番・辰己(中)、4番・浅村(二)、5番・岡島(左)、6番・鈴木大(一)、7番・村林(遊)、8番・小郷(右)、9番・安田(捕)、先発・藤平(右投)

藤平好投を引き出した女房役の好リード

降板後の談話で「今日は気持ちでした」と語った藤平のピッチングが良かった。

6/20●E0-13S以来となる1軍マウンドは、早川の代役でまわってきた急遽の抜擢だったが、しっかりと役目をはたした。

翌6/21に2軍落ちしてからはファームで直近5試合HQS、HQS、HQS、HQS、QSと試合を作ってきた右腕が、5回を1失点にまとめる好投をこなした。

藤平の好投を引き出した立役者は、

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2018年9月のGM就任から始まった石井体制も5年目へ突入。今年はGM職を外れて監督業に専念する総決算・集大成の戦いに。監督も「狙うのは優勝ですね。優勝以外を掴まされてもハズレ」と不退転の決意を示す今シーズンを試合感想文やコラムなどで綴ります。

いよいよ真夏の反転攻勢もクライマックス!4連勝!3位ソフトバンクと遂に2.0差!

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