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【新戦力】力量は球団史上No.1級?! 来季の鷲守護神候補アラン・ブセニッツを診る

石井GM補強・第4弾

橋本、由規、浅村に続く石井新体制・今オフ第4弾の補強。

日米通算182勝のお眼鏡にかなったのは、MLBで2年間投げた右腕アラン・ブセニッツだ。

じつは、ぼくは『ブセニッツは楽天球団史上最強の助っ人投手になるかもしれない』と夢を膨らませている。

身長185センチ、体重81キロ。
米ジョージア州出身の今年28歳。

2013年のドラフトで全体757番目でエンゼルスから指名された。
メジャーデビューは2017年ツインズで初登板を飾り、MLB通算成績は2年51戦57回で防御率4.58の数字を残した。

球種は、主に3種類を操る。
平均154キロの速球(67.1%)、平均145キロのチェンジアップ(1.1%)、平均133.7キロのカーブ(31.8%)。
速球をメインに、変化球はほぼほぼカーブというスタイルは、今のハーマンを彷彿とさせる。

明暗分かれたメジャー2年間

MLBで投げたこの2年間は、明暗分かれるかたちになった。

昨年は28試合31.2回で防御率1.99の好成績。
しかし、2年目の今シーズンは23試合25.1回、防御率7.82に沈んだ。
今季の不振で来季40人枠から外れてセールに出されているところ、楽天が獲得したというわけだ。

今年の不調は打者に「バレル」と呼ばれる会心の一撃を弾き返されるケースが多かったことにある。
「バレル」とは、打率.500/長打率1.500以上になる打球で、StatCastのビッグデータ集計から算出された新指標。

全打球に占めるこの割合が昨年5.6%→今年20.2%と大幅増加した。
MLBのフライボール革命の波に飲み込まれるかたちで、成績を下げたのだろう。

ぼくらが見るべきは3Aの成績だ

しかし、MLBより力量下まわるNPBでは、MLBの成績は、あまり参考にならない。
良いことにこしたことはないが、ぼくらが注視すべきは米3Aでの成績なのだ。

そこで、確認してみよう。

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