【惜別】 #55 西田哲朗~「衝撃の初登場」から「失意の2年間」までを振り返る

今なおも悔やまれる2015年の骨折

「もし怪我がなければ、その後の野球人生は180度変わっていたのでは?」

楽天でそう思わずにはいられない投手の筆頭格が長谷部康平なら、野手は西田哲朗だと思っている。

2015年久米島キャンプ3日目に発生した左足第3中足骨基部(左足甲)の骨折。
これがなければ、今頃はプライベートでは人生の伴侶を得て身を固め、本業ではチームを代表する次世代の中軸打者として順調なキャリアを歩んでいたかもしれないのだ。

◎西田哲朗 1軍成績

◎西田哲朗 2軍成績

衝撃のプロ初スタメン

出てきたときは、本当に素晴らしく、未来に満ち満ちていた。
あなたは「事実上のデビュー劇」になった2012年9月14日、敵地オリックス戦を覚えているだろうか?
プロ4試合目で初スタメン起用になった西田が2番・二塁で躍動、『打って良し!守って良し!走って良し!』の3打数2安打、1得点、1打点、1犠打、1死球の活躍で大型遊撃手の到来を予感させた。

1打席目は先制点をお膳立てする一犠をしっかり決めた。
2打席目は佐藤達也のスライダーを右前へ弾き返してのプロ初安打。
4打席目にもピッチャーの頭上を越えていくセンター返しを放ってみせた。
この後、松井稼の左安で一気に3塁を陥れる好走塁をみせて犠飛で生還。
5打席目では満塁からの押し出し死球という思わぬ形のプロ初打点も挙げた。

3打席目も右飛に倒れたとはいえ、フェンスギリギリの外野大飛球になり、パンチ力も誇示したのだ。守っては二遊間で6個のアウトを無難処理した。

非凡な輝きをみせた高卒3年目の若鷲は、試合後に故郷でプロ初のヒーローインタビューを受けるなど、「初物尽くし」のメモリアル・ナイトになった。

「坂本2世」の5ツールプレイヤー

東北新幹線の盛岡~青森間が着工し、プロ野球実行委員会でロッテの川崎から千葉への本拠地変更が正式承認された1991年9月4日、、、

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この後は「理想の下積み4年間」「勇躍のシーズン到来」「暗転の2015年」「『がんばろう東北』でみせた一番槍」「自信喪失の2年間」「もたらされた再起のチャンス」について書いてます。

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