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【戦評】則本昂大、キャリアワースト。裏切りの3被弾~9/4●楽天1-5ソフトバンク

投打ともにカラッキシ

自力Vの可能性が再消滅した前夜の1点差負け。
一夜明けたソフトバンク22回戦、楽天は則本を投入し、今シーズン何度目かのRESTARTを図った。

しかし、エースがエースの仕事を全うできない。
立ち上がり早々、中村晃3号2ラン、デスパイネ31号ソロで3点を奪われ、流れを手放してしまう。

2回以降は尻上がりに調子を上げたが、後の祭り。
4回には同郷の松田に3年ぶりの一発を許し、3被弾はキャリア初、6回4失点と精彩を欠いた。

打線も散発の5安打に終わった。

孤軍奮闘は、2試合連続ホームランを決めた辰己のみ。
主将も2安打を放ったが、つながりに欠いた。

得点圏では、浅村空三振、ブラッシュ二飛、銀次四球、下水流二飛、渡辺佳投犠、辰己空三振、足立三飛の内容。
チャンスで計上した6個のアウトは全て内野と、要所でミランダに粘投を許した。

Twitterに書いたとおり、則本、岸の二枚看板をソフトバンク戦の同一カードに投入したのは、今回で5度目を数えている。(下記参照)


2017年
7/11(○E5-4H)、7/12(○E2-0H)
8/18(●E1-4H)、8/19(●E0-2H)
9/1(●E0-2H)、9/3(●E0-1H)
10/20(●E5-7H)、10/21(●(E3-4H) ※CSファイナル

2018年 なし

2019年
9/3(●E2-3H)、9/4(●E1-5H)


しかし、思惑どおり勝利を重ねたのは最初だけ。
2度目以降は、いずれも負け続きなのだ。

これはもう「常勝の経験値」の差と言うより他はない。

Aクラス堅持でもなく2位浮上でもなく、楽天があくまでも優勝を狙うには、週明け3連戦に先発三本柱を一挙投入する作戦しか、手はなかったように思う。

悔しいが、今回の2連敗は彼我の地力の差を痛感させられる結果になった。

チーム成績は3位、125試合61勝60敗4分へ。

昨日に続き、この日も2位・西武、4位・ロッテがいずれも勝利。
そのため、上との差はさらに開き、4位・ロッテとは再びゲーム差なしに肉薄されている。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと6.5、2位・西武と5.5、4位・ロッテとゲーム差なし、5位・オリックスと4.0、6位・日本ハムと5.0になった。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・島内(左)、3番・浅村(二)、4番・ブラッシュ(指)、5番・銀次(一)、6番・下水流(右)、7番・渡辺佳(三)、8番・辰己(中)、9番・足立(捕)、先発・則本(右投)

ソフトバンク=1番・牧原(二)、2番・中村晃(右)、3番・柳田(中)、4番・デスパイネ(指)、5番・グラシアル(左)、6番・内川(一)、7番・松田(三)、8番・今宮(遊)、9番・高谷(捕)、先発・ミランダ(左投)

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初回が全て

明暗分けた初回の攻防が全てになった。

楽天が無死2,1塁~2死満塁の逸機すると、ソフトバンクは一発攻勢で3得点。

今季、楽天の初回得失点は得点47に対し、失点82なのだ。
初回思うように点が取れず、逆に失点がかさんでしまう今季のトレンドを、そのまま踏襲する形になった。

気になるのは、9月に入りヒットがまだ1本の浅村である。

立ち上がり不安定のミランダから作った1回無死2,1塁。
そのチャンスで空三振に倒れ、この回ゼロに終わるきっかけを作った。

追い込むまで変化球、追い込んでからは速球。
打者を戸惑わせる高谷のベテラン配球にもヤラれたが、移籍1年目の背番号3はとにかく、、、

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