想像以上の東北開幕3連勝！

東北開幕カードの初戦は降雪のなか3-1。
一転、天候回復も風が強かった2戦目は3-2。

この2戦は得点圏で日本ハム打者18人と対峙し、許したヒットはわずかに1本。
要所を締めた投手陣の奮投が光る接戦勝利になったが、同一カード3連勝を決めた3戦目は、打線が勢い良く火を噴く大勝になった。

日本ハム先発は斎藤佑樹。
プロ9年目の今シーズンは開幕前の対外戦から活躍続き。
楽天打線も2/10金武での練習試合で3回無安打無失点に終わっていた。

今年は一味違うそんな斎藤を、栗山監督はショートスターターで起用。
極端すぎるシフトの採用に大胆な継投作戦をみせる栗山マジックもあいまって、ぼくは不気味に感じていたのだが、そんな懸念を好調のイヌワシ打線は初回から払拭した。

初回、斎藤から主導権を握る3点劇。
田中＆茂木の1、2番コンビで電光石火の先取点をもぎ取ると、その後2死3,2塁では6番･銀次が2点タイムリー、測ったかのように1,2塁間を射抜くキャプテンマークの打撃をみせた。

この回は田中、茂木、島内、銀次と2ストライクアプローチが絶妙。
追い込まれてからの低め誘い球をファウルでくらいつき、見きわめてカウントを作るなど、金森理論を装備した対応力で斎藤を苦しめ、逆に土俵際に追い詰めた。
そして苦し紛れに投げてきたストライクゾーンの球を『好球必打』で応戦したわけだ。

今季初の打者一巡

ハイライトは6回だった。

直前に1点差に肉薄されるなか、打者一巡12人を送り込む猛攻。
2回途中から立ちはだかった第2先発･上原と火消しの三番手･鍵谷を攻め立て、長短6安打に3四球が絡む一挙8得点、勝負ありのビッグイニングを作った。

じつは今季の楽天、この6回の得点が一番多い。
本戦終えて39得点中、6回はじつに15得点。
本戦を除外しても依然最多の7得点で、6試合中5試合で6回に点を入れているのだ。

一般的に6回は先発に疲労が見え始める頃合いで、継投作戦に入ることが多い。
また、試合の戦況を決定づけるためにも重要な中盤だ。
ここでリードを奪えば、7回から勝ちパターンが投入でき、逆に先行を許した場合は相手の勝ちパターンとの対峙を余儀なくされる。

5連勝の要因の1つに、投手陣が6回を合計4失点に抑え、打線は逆に17点奪うことができていることが大きいと思うのだ。

◎ゲーム展開をビジュアライズしてみた

伸ばせ！連勝街道！

そんな好調イヌワシ打線が打ちも打ったヒットは11本。
二ケタ安打は今季はやくも4度目を数え、今季最多11得点で同一カード3連勝！
幕張から続く白星街道も「5」に伸びる快勝を飾った！

これで開幕6戦を終えて1試合平均得点6.50に。
この数字は1番･茂木、2番･ペゲーロの超攻撃型打線で怒涛の快進撃をみせた2017年の6.33に匹敵する得点力である。

試合後、チームは大坂へ移動、明日から6位･オリックス3連戦が始まる。

来週は西武、ソフトバンクと強敵揃い。
そのためにも、週末の京セラドームは白星の草刈り場にしたい。

リーグ1位のチーム打率.292を誇る好調打線がゲームを支配するのか?
引き続き、投手陣が要所を締めていくのか、楽しみだ。

両軍のスタメン

日本ハム=1番･西川(中)、2番･大田(右)、3番･近藤(左)、4番･中田(一)、5番･王柏融(指)、6番･横尾(三)、7番･鶴岡(捕)、8番･谷内(二)、9番･中島(遊)、先発･斎藤(右投)

楽天=1番･田中(中)、2番･茂木(遊)、3番･浅村(二)、4番･島内(指)、5番･ウィーラー(三)、6番･銀次(一)、7番･辰己(右)、8番･嶋(捕)、9番･オコエ(左)、先発･弓削(左投)

4番･島内、ウナギノボリの出塁率

躍動選手を数多く輩出した本戦。
そのなかでも、今回は4番･島内に注目したい。

2安打2四球と5打席4出塁に成功した本戦を終えて、成績はOPS.862、打率.333、出塁率.481。
27打席で長打は二塁打1本だけだが、四球が多く出塁率は5割に迫っている。

さすが、昨年初めて「四球＞三振」を記録し、キャリアハイの出塁率.373を記録しただけのことはある。

前日は1点を追う8回2死走者なしの場面で浦野から貴重な四球を奪った。
1-2と追い込まれた後、低めフォークを3球連続で見切る、もらうではなくもぎ取りにいく出塁だった。

その後、ウィーラーに逆転2ランが生まれた。
島内の出塁がなければ3アウトで攻守交代のため、意味をもつアットバットだった。

本戦の、、、

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