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【戦評】最高ストライクを投げた楽天選手の正体~6/7楽天○6-1ロッテ

ロメロ待望の一発&猛打賞

驚くほど、楽天のチーム状態が良い。
6/2の練習試合再開後、今季のペナントが楽しみになる好プレーが随所に続出。僕らファンの心を逸らせ、3ヵ月遅れの開幕が待ちきれなくなるほどなのだ。

最高気温27度まで上昇し7月上旬並みの暑さになったZOZOマリンの本戦も、そんな好例になった。

好調の背景には、石井GMによる大胆なチーム編成の影響もあるだろう。
競争相手が増えたことで、選手の闘志に火がついたのだ。

大型補強により「今年は優勝を狙える!」という従前とは異なるムードを作り上げることができたのも大きい。僕らが感じるようにナインもそれを感じているからこそ、良いプレーにつながっていると思う。

ロメロもその1人だ。

この日の楽天打線は9安打をマーク。
そのうち唯一3安打を記録したのが、NPB3年間でOPS.826、69発の実績を買われて1月下旬に入団した助っ人だった。

しかし、ここまで調子は上がらずだった。
前日までの34打席でOPS.546に低迷、自慢の長打も二塁打1本だけだった。

そのなか、前日はウィーラーが3安打2打点のハッスル。外国人枠を争うライバルが二塁打2本を放ち、開幕前のOPSを.846に上げたばかり。

新たに取り組み始めたものが形になったと話すロメロだが、ウィーラーに負けてなるものか!というライバル心もあったはずだ。

ロメロの3安打は全てカウント球だった。真中~内角でストライクを取りにきた球を一撃必殺し、ひっぱりの打撃でヒットに変換してみせた。

そのうちの1本は、「移籍1号」に。
待望の一発は、昨年まで楽天に在籍した美馬から。

外角狙いがシュート回転して甘く内に入った失投を豪打で応戦。左中間スタンド中段へ消えていく文句なしの一撃になり、この日のアピールでOPSも.753まで上がってきた。

◎両軍のスタメン

ロッテ=1番・荻野(中)、2番・角中(左)、3番・福田秀(指)、4番・レアード(三)、5番・マーティン(右)、6番・中村(二)、7番・井上(一)、8番・佐藤(捕)、9番・藤岡(遊)、先発・美馬(右投)

楽天=1番・茂木(遊)、2番・ブラッシュ(右)、3番・辰己(中)、4番・浅村(二)、5番・鈴木(三)、6番・ロメロ(指)、7番・銀次(一)、8番・太田(捕)、9番・山崎幹(左)、先発・石橋(右投)

◎試合展開

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29歳1日右腕、開幕ローテへ好アピール

先発は29歳の誕生日を迎えたばかりの石橋。
昨年はWエースが故障で抜けたチームの窮地を救う132.2回・8勝の活躍だった。しかし、今年はパッとせず。

下記表のように、3/12の春季教育リーグで炎上した。
本戦と同じロッテ相手に3回8安打8失点、先日支配下登録された和田康士朗にも一発を許す乱調ぶり。母校・明徳義塾高も出場予定だったセンバツの中止がちょうど前日に決まり、そのショックもあったのかな・・・と心情を汲むほどの信じられない内容だった。

◎石橋良太 対外戦 投手成績

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あれから約3ヵ月ぶりの実戦登板。
例年とは全く違う調整で迎える久しぶりのゲームだったが、結果を出した。

3回3安打1失点。
完璧に打たれたヒットは1本だけだった。

1失点も『守備ミス珍事』から生まれたもの。
1回2死1塁でマウンド上空にポップフライを打たせたシーンだった。攻守交代と思われたそのとき、サード鈴木、ファースト銀次、石橋がお見合い。まさかのポテンヒットで失点したもので「事実上の3回無失点」と言える。

また、この日は・・・(続く)

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